先日、100円で買ったイヤホンで大好きな“ももいろクローバーZ”を聴いていたところ、突然「そんな安物のイヤホンで、ももクロの本当の良さが分かるわけないだろッ」と職場の先輩に怒られた。

普段、声を荒げることのない僕でもそんなことを言われたら、“モノノフ”(ももクロファンのこと)として黙っていられない。すかさず、どれだけ僕がももクロを愛しているのか反論しようと試みたところ、先輩から大きな箱を手渡された。「このスピーカーで“ももクロ”を聴いてみろ」一言だけ残し、先輩は部屋を去っていった……。

かなり大きな箱を手渡された。これは……スピーカー?

ということで、今回入手したのは「高音質」、しかもスタイリッシュなデザインが売りのEDIFIER「Spinnaker」。以下で、実際に使った使用感をレビューしていきたい。

開封の儀

いざ、箱を開けてみると、まるでツノを思わせる物体が現れた。一見して、スピーカーだとはわからない見た目だが、2012年のInternational CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)にて、デザインアワードを受賞しているらしい。こんなユニークなデザインのスピーカーは初めて。

ツノ?ではなくスピーカー。
重さもしっかりしているので、音の鳴りにも期待できそう。

つないでみた。

箱を開けるとコードがたくさん入っており、家電の接続などが苦手な僕はコードの束を見ただけでくじけそうになる……も、ここは高音質な音楽を聴くために奮闘! ただ、実際に説明書を読みながら、コードをつないでいくと接続は意外とシンプルなので、機械が苦手な私でも、戸惑うことなく、完成させることができた。

ちなみに「Spinnaker」はBluetooth接続に対応しているので、iPhoneなどのスマホやiPadなどのタブレットとも、ワイヤレス接続できる。丸型光デジタルの入力端子もあるので、ブルーレイディスクプレーヤーやテレビと繋いでホームシアターとして使用することもできるし、3.5mmステレオミニジャックでパソコンとつなげてゲームや映像を迫力ある音声で楽しむなんて使い方も。どんな音が鳴るのかすごく楽しみ。

完成してみると、見た目のインパクトが大きい。音はどうだろう?

聴いてみた。

早速、手持ちのiPhoneとスピーカーをBluetoothで接続し、冒頭でも登場した「ももクロ」の中でもお気に入りの曲「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を聴いてみた。ちなみにスピーカーを設置した環境は、7畳の自室だったが、音楽が流れ始めると想像以上に音が広がり、格段に音質が違うことが素人の私でもわかった。まあ、普段100円のイヤホンで音楽を聞いているのだから当然と言われそうだが……。

特に歌声がいつもよりクリアに聴こえるし、音が立体的に耳に響いてくる。これならライブに行かなくても、部屋でライブ感覚を味わえる。思わず、手元のワイヤレスリモコンをぐるぐるさせて、音量をあげてしまう。 このワイヤレスリモコン、一見操作方法が分かりにくいのだが、上部全体がボリュームダイヤルになっており、ぐるぐる回すと音量を調節できる。てっぺんのボタンを押しながら、ボリュームダイヤルを回すと、次の曲へスキップができる。なかなかおもしろい操作感だ。

このおまんじゅうのような物体が付属のワイヤレスリモコン。
一見リモコンに見えないシンプルなスタイリッシュさがある。

スピーカーの置き方

さて、余談となるが、スピーカーの置き方でさらに音質を向上させることができるらしい。あれこれ試してみた結果、偶然「お、これいいじゃん」的なスピーカーポジションを発見したので、ここでふたつほど紹介しよう。

スピーカーと自分を正三角形の位置にする。

2本のスピーカーと自分の位置を正三角形に。もちろん正確に定規で測ったように配置する必要はなく、ある程度あいまいでOKだった。

自分とスピーカーの位置が、ちょうど正三角形になるように配置。
これがいいんですよ。

位置を微調整し、再度、同じ楽曲を聴いてみると、音に「包まれる」ような感覚になり、ひとつひとつの音がくっきり聴こえるようになった。たったこれだけの方法でも音質はぐっと変わってくるのだなぁ。

スピーカーを壁から離す。

ついつい部屋のレイアウトの都合で、スピーカーを壁にくっつけてしまいがちだが、壁から少し離したほうが、ベースの音が綺麗に聞こえるようになり、音質が向上するんだそう。そこで、別のジャンルの音楽を流し、聴き比べてみた。ほとんど避けるようにして聴いて来なかったヒップホップのジャンルから迫力のある重低音が特長の楽曲を聴いてみた。

壁から離すと音の反響がよくなった
友人のiPhoneを借り、ラップをセレクト!

イントロが流れた瞬間、思わず「ヤバい」と漏らしてしまった。ラップの複雑に絡み合うメロディーの音ひとつひとつが良く聞こえるし、音の厚みがだいぶ違う。秋葉原、アイドルが好きな僕でさえも「Say Ho!」と叫びそうになるほどパワフルに音が飛び込んでくる。

ほかにも、音質を向上させる方法はあるらしいのだが、今回たまたま発見した2つのテクニックだけでも音質がグッとアップすることが実感できる。手軽にできるのでやってみてはどうだろう。

最後に

最近はスマートフォンが普及し、「音楽を聞く機会が増えた」という方も多いだろう。しかし、きっと多くの人が、なんとなく付属のイヤホンであったり、スマートフォンのスピーカーのままで聞いているのが現状じゃないだろうか。

今回EDIFIER「Spinnaker」という、とても品質の高いスピーカーで改めて大好きなももクロを聞いてみて思ったのは、「聞こえていなかった音がこんなに沢山あったのか!」という驚きだった。今まで気付かなかった「キラキラキラ~」という音が実は入っていたり、歌い始める前に「スッ」と息を吸い込む音が聞こえたり……。EDIFIER「Spinnaker」は、決して難しい知識など必要ない、大好きな音楽をより楽しむことができる製品だと思った。

当製品、実売価格は3万円ぐらいするらしいので、決して安い買い物ではない。スマホ付属のイヤホンで聴くのも決して悪いとは言わないが、もしあなたに大好きなアーティストがいるならば、せっかくのボーナス時期ということもあるし、ちょっと奮発してEDIFIER「Spinnaker」のような品質の高いスピーカーで改めて聞いてみることをすすめたい。きっと、彼らの新たな一面に出会えると思う。

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