忙しい仕事を終え、帰宅してからの至福のひとときは、夕飯を食べながら録画した好きな番組を観ること。好きなバラエティ番組は毎週録画設定、寝坊して見逃してしまわないように朝の連続テレビ小説は毎朝録画……といった具合に、“とりあえず録画”習慣がすっかり定着して早2年。そろそろ内蔵ハードディスク(HDD)がパンパンになってきた。

内蔵HDDの中身をDVDに焼きなおすことで難を逃れていたが、DVDに移すとどうしても画質が落ちてしまうし、いちいち面倒くさい。そんな折に、同じく連ドラ好き編集部の同僚がマクセル の「iVDRスロット搭載ブルーレイディスクレコーダー アイヴィブルー」のサンプル機を手に入れたということなので、使い心地を試してみることに。

今の時期、ちょうど夏のボーナスが間近に迫ってきている。せっかくのボーナスを「何に使おうか」あれこれ考えている方も多いであろう。自分自身、今のレコーダーから買い替えるきっかけになるかもしれない……なんて考えながら、さっそく家で試してみた。

レコーダー本体のサイズは43cm(幅)5.2cm(高さ)21.12cm(奥行)。リモコンは一般的なサイズと変わらない。その横にあるのが、カセットハードディスク「iV」。8cm(横)、11cm(縦)という手のひらに収まるサイズだ。

カセットハードディスクってどうなの?

この製品の目玉となるのが、「iV」というカセットハードディスク。内蔵HDDとブルーレイディスク(BD)と、この「iV」の3つの録画媒体を使うことができるため、目的に合わせてさまざまな場面で使い分けが可能になるというわけだ。

iVには1TB、500GB、320GBがある。私はとにかくタップリ保存したいので1TBを試してみた。

「BD」と「iV」、使い分けはどうする?

私の場合、これまではとりあえず内蔵HDDに録画を溜めておいて、容量が満タンになったらお気に入りの番組だけDVDにコピー。順次内蔵HDDの録画データは削除する……という運用をしていたのだが、正直データの移し替えがとても面倒だし、イマイチだと感じていた。 こうした録画データの保存方法も「アイヴィブルー」なら、BDとiVがあるので、すべてメディアにコピーする必要もなく、場面に合わせて使い分けができるのが嬉しい。

BDとiVをどのように使い分けるか考えてみよう。映画など、1~2時間程度の番組をひとつひとつアーカイブしておきたいなら、BDに録画。 連ドラなど、合計で10数時間あるような長時間のデータをまとめて保存しておきたいなら、iVにライブラリーを作って保存しておく、という運用はどうだろうか。

お気に入りの連ドラを高画質で残したい場合、BDだとどうしてもディスクが複数枚に渡ると紛失するリスクもあるなど管理が煩雑だったので、けっこう実用的な使い方ではないかと思う。

また、BDならば安価なので、他人に気軽に渡せるというメリットもある。例えば、結婚式や旅行などを撮影した様子を高画質でBDにダビングし、関係者に配布する……なんてことも手軽に出来そうだ。

番組予約の際には、内蔵HDD、BD、iVDRから録画先を選ぶことができるので、とりあえず録画する場合は内蔵HDDにするなど、使い分けできるのは便利。

メディアにダビングする時間をなんとかしたい

ここまで使用してきて、ひとつ気になったのがBDにコピーをする所要時間。今持っているHDDレコーダーもHDDからDVDやBDにコピーすることはできるのだが、ハイビジョン録画した番組は思いのほかコピー時間が長く、ストレスを感じていた。

試しに、内蔵HDDで録画した1時間程度の番組を2本同時に、iVにコピーしてみたところ、なんと13分程で完了(※TSモード)! 容量が重い番組を時間をかけてBDに何枚も録画していくよりも、iVならカセットを差し込んでおけば、データのやりとりがスムーズにできるし、たくさん溜めたデータをまとめてコンパクトに保存しておくことができる。これは良い。

しかも不要なディスクを全部カセットハードディスク「iV」に入れることで、増え続けるDVD棚もスッキリ整理することができた。

実は重要!他のレコーダーでも再生可能?

データのやりくり問題は解決できそうだが、レコーダーが故障したり、別のレコーダーに買い替えることになってもiVは使えるのか。 ちなみに、今使っているレコーダーの場合、「USB接続の外付けHDDにデータを保存した番組は、別の機種のレコーダーに買い替えてしまうと再生ができなくなることがあります」……とさらりと説明書に書いてあった。 「レコーダーを買い換えたら録画した番組が再生できなくなる」というのは、実は相当なリスクではないか。今まであまり気にしていなかったが、よくよく考えれば冷や汗モノである。

ちなみに「iV」は、他のiVDR対応の液晶テレビやiV対応プレーヤーでも問題なく再生することができるので、今後、買い替えすることがあってもとりあえず安心。録画した番組をずっと楽しめるというのは、アーカイブが多い人ほどありがたいポイントだと思った。

トレイを開けると、レコーダーの右側にiVの差し込み口があるので、手動でカセットをここに差し込むだけ。これで、iVがセットされ、録画することができるようになる。

なぜ他機器でも再生可能なのか…?それはコンテンツ保護技術「SAFIA」に対応しているから

ちなみに、なぜ別機種のiV対応機器に買い換えても、そのままカセットの継続使用が可能なのだろう。それは、iVが「コンテンツ保護技術 SAFIA」に対応しているためなのだ。ちょっと難しい話になるが、SAFIA(Security Architecture for Intelligent Attachment device)は、デジタルTVやデジタルオーディオ等のコンテンツ保護技術のこと。「受信機へ搭載可能なリムーバブル記録媒体(iVDR)へのコンテンツ保護方式」として認定されているから、媒体内のデータをカセットに入れて持ちだし可能というわけ。 そのため、外付けHDD等と比べれば安心して録画容量を増やしていけると言えるだろう。

USB接続の外付けHDDの中には、数百GBの容量の物が多いし、最近はTBの大容量HDDも一般的になってきた。 大抵の場合、レコーダーを買う時には「それだけの容量の外付けHDDのがあればいくらでも録画できるだろう」と思ってしまうのだが、実際には見たい高画質番組をザクザク録画していたら、すぐに1TBの外付けHDDがイッパイになってしまう……なんて事態はよくあることなのだ。

また、外付けHDDは追加台数の制限があるので、結局外付けHDDの中身を整理しないといけない。それでは本末転倒だし、追加で購入できたとしても、小さなものではないのでスペースの問題が出てくる。 「iV」のカセットは、前述したように横幅8cm、たて11cmという手のひらに収まるサイズ。「L版サイズの写真よりも小さなサイズ」と考えてもらえばわかるが、棚があればいくらでも収納できてしまう。実質無尽蔵に録画データを増やせてしまうというわけだ。

好きなタレントも、気になる話題も逃さず録画

デジタル番組表をチェックすることで、連ドラや毎週放送しているバラエティは忘れず録画することはできる。だが、たまに放送される特番や映画など、イレギュラーな番組を録画し忘れてしまうことがある人も多いのでは?

そんな時に役立つのが番組検索機能だ。なんと、ジャンル、人名、フリーワードで探すことができるのである。人名にはタレント名鑑に載っているタレント名が五十音順に一覧で観ることができ、そのタレントのすべての出演番組を日付まで指定して検索することが可能。あと、これはテレビ好きには嬉しいのが「フリーワード検索」だ。自分だけが気になる話題や人名を入力して、該当する番組を教えてくれる。また「カテゴリー選択」を見れば、「今日注目の番組」「おすすめスペシャル番組」など注目番組が勝手にセレクトされているので、何か面白い番組ないかなぁ~という時には、便利な機能だと思う。

フリーワード検索なら、好きな言葉を自由に入力して番組を検索できる。

“多忙なテレビ好き”にとってやさしい再生機能

毎週同じ番組を録画していると、いつ、どの番組が録画されているのかわからなくなることがある。日付と番組タイトルを手がかりに、一個ずつ再生していくしかないのは、結構面倒だ……。 「アイヴィブルー」は、録画番組を観る時は、リモコンの「見る」ボタンを押すと、録画した番組が一覧で表示される。さらに、番組を選ぶごとに音声付きの動画でサムネイルが表示される。すぐに内容をチェックできるので、過去の番組を振り返る時にはありがたい機能だと思った。

録画番組のタイトルを選択するたびに、画面左上のサムネイルで動画が再生。これからは朝ドラのお気に入り回を、これで検索することにしよう!

録画しながら追っかけ再生!

また、よくあるのが、帰宅したら、ちょうど録画中の状態で番組が終わるまでまだ時間がかかりそうな時。ドラマの場合だったりすると、途中から観たくないので終わるまで待つしかないが、そんな時は「追っかけ再生」機能が使えそうだ。録画を止めずに、最初から録画中の番組を観ることができる。今夜寝る前にどうしても内容をチェックしたい時など、効率的にテレビを楽しめる機能だと思う。

正直、これまで「カセットHDDは他の外付けハードディスクと同じようなもの」……という認識だったが、今回の使用で認識が大きく変わった。今後も大好きな連ドラを撮り続けるためにも、今使っているレコーダーのデータを完全にiVのカセットに移行してもいいのではないか、というのが私の結論だ。 「iVDRスロット搭載ブルーレイディスクレコーダー アイヴィブルー」は、BDスロットも付いているので市販ソフトの再生もできるし、正直「弱点がない」。これを買っておけばほぼ間違いない、充実の1台と言えるのではないか。

尚、マクセルの直営オンラインショップ 「MAXELL-ONLINE.com」で販売価格を調べてみたところ、「iVDRスロット搭載ブルーレイディスクレコーダー「アイヴィブルー」 (内蔵HDD:1TB) に「iV」の320GBがセットでついてくる「同梱お買い得セット」が¥64,800 (税込)、内蔵HDD:500GBのセットが¥54,800 (税込)だった。

ボーナスを投入すると思えばお手頃かもしれない。限定品のようなので、もし買う気があるなら早めに手を付けておいてもいいだろう。

関連リンク:
MAXELL-ONLINE.com
iVDRスロット搭載ブルーレイディスクレコーダー「アイヴィブルー」|Disc NAVI

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