インテルが提唱するモバイルノートPCプラットフォームである「Ultrabook」の登場は、2012年上半期のパソコン市場を盛り上げた最大のトピックといえる。春頃から各メーカーが積極的にUltrabookを投入し、にわかに市場が過熱したのは記憶に新しい。ただこの夏を終えようとしている今、一通りUltrabook製品がリリースされ、若干沈静化している感はある。ところが、市場をまた再燃させそうな注目製品がリリースされた。それがノートPCブランドの老舗、ThinkPadの冠をひっさげた「ThinkPad X1 Carbon」である。

初代を凌ぐ機動力を実現したX1 Carbon

満を持して登場したThinkPadブランドのUltrabookとなるThinkPad X1 Carbon。直販サイトのレノボ・ショッピングでは、エントリーパッケージが台数限定の販売開始記念価格119,910円から購入できる

このThinkPad X1 Carbonは、ブランド初のUltrabookであるのと同時に、X1シリーズの後継であるという意味で二重に注目したい製品だ。というのも、昨年登場した初代X1は、かたくなに受け継いできた7配列キーボードを採用せず、新たに6列プレシジョン・キーボードを採り入れたこと、ゴリラ・ガラスでディスプレイを保護する仕組みを採用したことなど、ThinkPadの新機軸を真っ先に打ち出したシリーズだからだ。特に6列プレシジョン・キーボードは、X1の登場後、順次すべてのシリーズで切り替えられたほど、重要なコンセプト。初代X1は、新生ThinkPadを象徴するかのような製品だったのである。

では、X1 Carbonの特徴をチェックしてみよう。まず注目したい点は、その名のとおり天板にカーボン素材を採用したこと。これによりボディをスリムにしても剛性が確保できる。事実、X1 Carbonの最薄部は8mm、最圧部でも18.8mmと、ThinkPad史上もっともスリムなボディを実現している。重量も約1.36kgと可搬性に優れた水準だ。加えて初代X1よりも薄型化・軽量化したにも関わらず、バッテリ駆動時間はJEITA測定値で約7.8時間を確保。携帯しやすいスリムボディと長時間バッテリ駆動により、モビリティが格段にブラッシュアップされた。なお、このバッテリは「ラピッド チャージ」機能により、35分間の充電で約80%までチャージできる。出勤前などの時間の少ないときでも、実用的なバッテリ容量まで充電可能だ。


カーボン素材を天板に採用することで剛性を確保。その分、液晶ディスプレイは薄く設計されている。サイドからみるとそのスリムさが際だつ

充実のヒューマンインタフェースでユーザビリティを向上

モビリティ性能だけではなく、ユーザビリティが向上しているのもX1 Carbonの特徴だ。まずディスプレイだが、同機は13.3型ワイドクラスのボディでありながら、14型ワイド液晶を搭載。しかもこの14型ワイド液晶は、解像度1,600×900ドットの「HD+」仕様となっている。通常、13.3~15.6型ワイドクラスの解像度は1,366×768ドットというのが相場だが、それよりも約1.4倍の情報量を表示できる。表計算ソフトで横長の表を作成したり、高画素なデジカメ画像を表示したりする際に有利だ。

また、ヒューマンインタフェースについてもこだわりがみられる。一般的に薄さを追求したノートPCは、キーストロークが浅く打鍵感があまり得られないことが多い。ところがX1 Carbonは6列プレシジョン・キーボードにより、心地よいタイピングが行える。また、タッチパッドはガラス製で滑りがよく、マルチ・ジェスチャーに対応している。トラックポイントしか使わないと、タッチパッドの利用を頑なに拒んでいるThinkPadユーザーもいらっしゃるだろうが、一度は試してもらいたい。なお、キーボードは2段階で明るさを切り替えられるバックライト付き。ThinkPadは古くからキーボードライトに取り組んできたブランドだが、その伝統が連綿と受け継がれている。

キーボードはすでにThinkPadシリーズではおなじみとなった6列プレシジョン・キーボード。スリムなボディでもタイピングは快適だ

マルチ・ジェスチャー対応のガラス製タッチパッド。パッドの左右を押下することで左右クリックボタンとなる

卓越したモビリティ性能と優れたユーザビリティを併せ持つThinkPad X1 Carbon。“遅くきたUltrabookのド本命”といえるだろう。

 
ThinkPad X1 Carbon(エントリーパッケージ)
CPU Core i5-3317U(定格1.70GHz、最大2.60GHz)
チップセット インテルQS77エクスプレス
メモリ 4GB(DDR3 1333、最大4GB)
SSD 128GB
グラフィック インテル HDグラフィックス 4000
ディスプレイ 14型ワイド液晶(1,600×900ドット)
サウンド HDオーディオ、ステレオスピーカー
無線通信 IEEE802.11a/b/g/n
OS Windows 7 Home Premium SP1 64ビット
販売価格 119,910円~(レノボ・ショッピング、8月下旬現在)

(マイナビニュース広告企画)

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