第一回 「結婚できない男」はなぜ増える!?

結婚はしたいけれど、女性とお付き合いしようと思ってもなかなかうまく行かない。そもそも、最近恋愛自体をしていない。だから恋愛や結婚はもう諦めている……そういう男性、多いのでは? 

平均初婚年齢がどんどん上昇し、晩婚化が進む昨今。「婚活」という言葉は女性だけのものではなく、今や男性の「婚活」も必須、という時代になってきました。そこで、マイナビニュース読者への恋愛・婚活アンケートをもとにプロのお二人にお話を伺いました。婚活支援サービス「パートナーエージェント」代表の佐藤茂氏と心理学者の内藤誼人(ないとう・よしひと)先生が語る、現代の恋愛&結婚事情とは?連載第1回は、現代の結婚事情に関してです。

婚活市場は活発化するものの男性の方が消極的

まずは、昨今の「婚活」の傾向に関してお聞きしました。 「傾向としては大きく2つあると思います。1つは婚活をしている方の平均年齢の上昇。弊社を含め、婚活支援サービスや結婚相談所に登録するお客様の平均年齢は年々上昇する傾向にあります。これは平均初婚年齢とほぼ比例して上昇している感じですね。もう1つは、女性の活動率が非常に上がっているということです」(佐藤氏)

「確かに、男性の方が消極的になってしまってるんですよね。そもそも恋愛経験自体が少なく、結婚というものに対するイメージを作れないことが原因でしょう。恋人がいると、デートをしたりして経験として『誰かといることが楽しい』ということがわかるけれども、恋人がいない人は、経験がないからそのことがわからない。釣りをしたことがない人に釣りの楽しさをわからせようとしても無理、というのと一緒です」(内藤先生)

 女性の平均初婚年齢はどんどん上昇しており、今や30歳前後まで上昇。恋愛も結婚もしたいけれど、仕事と両立しようと頑張るうちにどんどん年齢を重ねてしまった……そんな女性が多いようです。

恋愛力を高めるには日々のトレーニングが大事!?

実は先日発表された厚労省の「子ども・子育て白書」では、なんと50代男性の20.1%が生涯未婚、つまり未だ結婚したことがないという驚愕のデータが発表されました。女性の10.6%に比べ、およそ2倍の数字!(内閣府 平成24年版 子ども・子育て白書)

「どうしても『男性が養わなければいけない』という考え方を持った男性も多く、年収やある程度の生活力がないと自分に自信が持てない、という心理があるのではないでしょうか。よく女性が男性に求める平均年収は600万円と言われますが、年収600万円以上の人は男性の約25%しかいません(国税庁 平成22年度民間給与実態統計調査)。その中で独身で、かつ30代までとなると実質2~3%ほど。そもそものマッチングとして合っていないんですね。男性も女性も、これからは相手の年収でなく『世帯収入』という考え方をしなければいけない時代だと思います」(佐藤氏)

「あと『恋人をつくるのが面倒くさい』という人もいますよね。でもそれを理由にしている人は、どこかそれを言うことで自分を正当化しようとしている、言い訳にしがみついているだけ。その状況を打破するためにも、擬似恋愛でもいいので、人を好きになる『恋愛力』を身に付けることが大事です。例えば通勤電車でいつも会うきれいな女の人がいて、その人を見る度に毎日やる気が出る。職場にいる◯さんの顔を見ると元気が出る。そんなことでいいんです。そういうことで自分を発奮させる習慣をつけていけば、人を愛する力が強くなっていきますよ」(内藤先生)

「恋愛力」を上げるためには、そういうささやかな日々の体質改善トレーニングが効果的なようです。まずは身近なところから「婚活」をスタートさせるのが重要ということですね! 次回も引き続き、現代の結婚事情についてお聞きします。

プロフィール

佐藤茂社長 (さとう・しげる)


業界で初めてISO9001/JISQ9001の認証を取得し、オリコンの結婚情報サービス30代部門で2年連続No.1を獲得した株式会社パートナーエージェントの創業者で、現代表取締役。

株式会社パートナーエージェント

プロフィール

内藤誼人先生(ないとう・よしひと)


心理学者で現在立正大学心理学部対人・社会心理学科特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表取締役。著書は200冊を超え、執筆活動のほか心理学者としてのコンサルティング等でも幅広くご活躍中。

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