昨年にリリースされたThinkPad X1から見て取れるように、ThinkPadシリーズは大胆に生まれ変わってきている。そんな中、昔ながらのThinkPadの伝統をかたくなに受け継いできたのがThinkPad X220といえるだろう。7列式キーボードや金属むき出しのヒンジ、立体感のある液晶ディスプレイベゼルなど、往年のユーザーには見慣れた数多くの機構が採用されている。ここで紹介するThinkPad X230は、そんなX220の後継モデルといえる製品だ。
伝統を残しながら6列プレシジョン・キーボードに変更
6月5日にリリースされたThinkPad X230。レノボ・ショッピングでカスタマイズが可能 |
ThinkPad X220とX230を比較してみると、X230のほうが最厚部が大きく若干厚めに見えるほかは、12.5型ワイド液晶を採用したサイズ感にあまり変わりはない。もっとも大きな変更点は、X220がThinkPadで長く採用されていた7列式キーボードなのに対し、X230では6列プレシジョン・キーボードが採り入れられたこと。この6列プレシジョン・キーボードは、ThinkPad X1やThinkPad Edgeで採用され始めた、新生ThinkPadを象徴するかのような機構である。往年のファンからすると賛否両論を生んだキーボードだが、指の腹に馴染むかのように凹んだキートップや、各キーが独立して配置されることによりタイプミスを低減する点、しっかりとトルクを感じられるキー押下など、高いレベルの入力環境を確保している。ちなみにX230と同時に投入されたThinkPad W、T、Lシリーズも6列プレシジョン・キーボードに変更され、7列式キーボードを採用する製品はなくなった。
キーボードが変更された一方、金属むき出しのヒンジや立体的な液晶ディスプレイのベゼルで剛性を高めることはそのまま採用された。ThinkPad X1ではヒンジが黒く塗られていたり、液晶ディスプレイをガラスで覆うことで強度を保ったりと、多くの新機軸へ移行されたが、X230はThinkPadの伝統を色濃く残している。
直販サイトなら細かなカスタマイズが可能
X230は、発表されたばかりの第3世代Core i5およびCore i7が採用されている。店頭販売モデルには第2世代となるCore i3を搭載したX230iもラインナップされているが、やはり最新アーキテクチャでオーダーしたいところだろう。特に直販サイトとなるレノボ・ショッピングでは、ユーザーのニーズに応えるカスタマイズメニューが豊富に用意されている。まず注目したいのが、マイクロSSDを選択できること。ハードディスクとは別に32GBのSSDを搭載し、そこにデータをキャッシュすることでOSの起動などが高速にできる。SSDをシステムディスクにすると確かに高速だが、容量の少なさに不安を感じるユーザーに最適だろう。もちろん、容量よりもパフォーマンスを望むユーザーのために、128GB、180GB、256GBのSSDもカスタマイズメニューでチョイス可能だ。
インテルが提唱するUltrabookがノートPC市場を席巻し始めているが、性能に優れた本格モバイルノートといえるThinkPad X230の存在感は揺るぎない。往年のThinkPadファンはもとより、自分のモバイルマシンにUltrabookを充てようと考えている人、数年前に購入した非力なモバイル機からの買い換えをねらっている人に注目してもらいたい。
ThinkPad X230(大容量メモリー搭載・バリューパッケージ) | CPU | Core i5-3320M(定格2.60GHz、最大3.30GHz) |
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チップセット | インテルQM77エクスプレス |
メモリ | 8GB(DDR3 1600、最大16GB) |
ハードディスク | 320GB(シリアルATA) |
グラフィック | CPU内蔵 |
ディスプレイ | 12.5型ワイド液晶(1,366×768ドット) |
サウンド | HDオーディオ、ステレオスピーカー |
LAN | 1000BASE-T |
無線通信 | IEEE802.11b/g/n |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64ビット |
販売価格 | 124,950円~(レノボ・ショッピング、6月下旬現在、キャンペーン価格) |
(マイナビニュース広告企画)
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