2012年度が始まってはや数カ月。新しい環境には慣れただろうか。落ち着いた今こそ、ライフスタイルやビジネススタイルを再構築し、より効率的な時間管理術を身に付ける良いタイミングだ。そこで取り組みたいのが、日々の生活や仕事で自然にたまってしまう"紙"のデジタル化。ちょうど、PFUからドキュメントスキャナの新モデル「ScanSnap S1300i」が登場したので、ぜひチェックしておきたい。
読み書きに便利な紙も、物理的に場所を取るという大きな問題点がある。
読者諸氏の中には、スキャナによる紙のデジタル化は経験済みという方も多いと思うが、場所を取りがちなフラットベッドスキャナで一枚一枚スキャンするのは面倒な話。いつの間にかスキャナはホコリをかぶっていた…、なんて経験はないだろうか。忙しくて時間を効率的に活用できない人や、機材をそろえてもサボってしまう面倒くさがりな人に知ってほしいのが、PFUから登場したドキュメントスキャナの新モデル「ScanSnap S1300i」だ。
ファイルや袖机にしまい込んだ紙資料を素早くデジタル化するので、必要な資料も検索機能によって探しやすくなり、デスクもすっきりする。職場のデスクに置いても邪魔にならないコンパクトなボディで、使わないときは引き出しにしまっておけるフットワークの軽さも魅力。もちろん、家庭で使うときも同様だ。デスクに積み上げられた"紙"が減っていくさまを見ていると、爽快な気分になってくる。そんなScanSnap S1300iが持つポテンシャルを紹介していこう。
Android端末との連携でスキャンデータを手元で参照
ドキュメントスキャナとは、通常のスキャナにADFと呼ばれる自動原稿送り装置を取り付けたスキャナを指す。ペーパーレスが定着しつつある現代社会では、紙をデジタル化するために欠かせない機器だ。PFUのScanSnapシリーズには、用途に応じて手軽に持ち歩ける小型モデルから、オフィスで皆が使用するネットワーク対応の上位モデルまでラインナップされている。今回紹介する「ScanSnap S1300i」は、ドキュメントスキャナの便利さを手軽に、そして十二分に体験できる新モデルだ。
新機能のひとつが、Android端末との連携である。そもそもビジネスシーンで使用する紙資料をデジタル化しても、外出先で閲覧できなければ意味がないというケースは多いだろう。最近はオンラインストレージやクラウドサービスへのデータ保存が定着しつつあるが、ネットワーク状態が安定しない場所では、肝心のデータをダウンロードするまでにけっこうな時間がかり、打ち合わせもスムーズに進まない。それに対する回答の1つが、PCだけでなくAndroid端末にデータを保存し、素早く情報を引き出せる機能だ。もちろん、iPad/iPhoneとの連携にも、すでに対応済みである。
Android連携では、無料アプリ「ScanSnap Connect Application」をインストールすることで、ScanSnap S1300iでスキャンしたデータがPC操作をすることなく、Android端末に簡単保存できる。保存形式や解像度などはPC側で設定可能で、初期値はPDFで保存され、自動解像度モード(例えば、A4サイズ原稿であればカラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当でスキャン)になっている。カラー書類など容量がかさばりそうなファイルも、事前に大きめのmicroSDカードをAndroid端末に取り付けておけば、さしたる問題にはならないだろう。
スキャンデータの保存先としては、Android端末やPCだけでなく、SugarSyncや今回新たに連携が可能となったDropboxなどオンラインストレージもサポートしている。つまり、保存先がローカルストレージだけでなく、オンラインストレージやスマートフォンなど各所に広がったと考えればよい。
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