GIGABYTEと言えばマザーボード。BCNによるマザーボードの売り上げランキングでは国内2位だ。日本法人である日本ギガバイトが取り扱う豊富なマザーボード・ラインアップの中から、本稿では、編集部厳選のモデルを紹介しよう。
ここで紹介するのはAMD向けのチップセットを搭載したモデル。とくに上位モデルと位置づけられる、AMD FXやPhenomといったCPUをサポートするチップセット群を紹介していこう。ネイティブ8コアのAMD FXは、インパクトあるコア数ながら比較的低価格で、一方、CPUの持ち味を生かさないとちょっとじゃじゃ馬なところもあり、自作PCにどっぷりはまった上級者にはたまらなく面白い。ではこれらAMD CPU向けに展開されているGIGABYTEのマザーボードをまとめ、それぞれの製品の特徴をチェックしてみよう。
「AMD 990FX」マザーボード
現在のAMDチップセットの最上位にあるのがAMD 990FX。基本的には旧AMD 890FXと同等の機能を備えつつ、AMD FXシリーズから採用されたSocket AM3+を正式サポートするのが特徴だ。AMD FXはネイティブ8コアを掲げつつも手頃な価格のプロセッサで、Bulldozerと呼ばれる、従来のPhenomが採用していたアーキテクチャとは異なる新たなアーキテクチャを採用している。
GIGABYTEのAMD向けマザーボードは、当初のIntel 6シリーズマザーボード同様、BIOSをベースに3TB超のHDDからOSブートできる独自のEFI BIOSを採用している。また、先行する同社Intel 6シリーズマザーボードで採用された、CPU電源回路の変換効率を高めるDriver MOSFETなども採用されている。現在のGIGABYTEのAMD 990FXマザーボードラインアップは3モデル。マルチGPUのサポートが上から順に4-way、3-way、2-wayと分かりやすいのが特徴だ。
990FXA-UD7
【製品名】GA-990FXA-UD7 | |
【製品の特徴】AMD 990FXを搭載した現在の最上位モデル | 【独自機能】Touch BIOS、UD3 |
FXシリーズや従来のPhenom等が搭載できるAMDのSocket AM3+をサポートする製品。現在の同社AMDプラットフォーム向けラインアップでは最上位モデルとなり、7本の拡張スロットのうち6本がPCI Express x16スロットという豪華な構成で、最大で4-wayのマルチGPU機能が利用できる。また、SB950がサポートする6ポートのSATA 3.0に加え、ボード側に2ポート、バックパネルにはeSATAとしてさらに4ポートのSATA 3.0を追加し、多数の高速ストレージを接続したい方にも魅力的だ。
主なスペック | |
サイズ | E-ATX |
---|---|
ソケット | Socket AM3+ |
チップセット | AMD 990FX+SB950 |
対応メモリ | DDR3 SDRAMスロット×4基(最大容量32GB)、アンバッファードDDR3 2000(OC)/1866/1600/1333/1066MHz対応 |
拡張スロット | PCI Express (2.0) x16×6(x16+x16+-+-+x4+x4/x8+x8+x8+x8+x4+x4)、PCI×1 |
特記事項 | USB 3.0×4、4-way CrossFireX/4-way SLI対応 |
990FXA-UD5
【製品名】GA-990FXA-UD5 | |
【製品の特徴】ATXサイズに収まる990FXミドルレンジ | 【独自機能】Touch BIOS、UD3 |
マルチGPUのサポートを3-wayに抑えたモデル。同時にE-ATXサイズからATXサイズにコンパクト化され、ケースとの相性が少ない点もポイントだ。その他の基本的な機能はGA-990FXA-UD7に近く、SATA 3.0の追加ポートも4基、Driver MOSFETなども採用されている。
主なスペック | |
サイズ | ATX |
---|---|
ソケット | Socket AM3+ |
チップセット | AMD 990FX+SB950 |
対応メモリ | DDR3 SDRAMスロット×4基(最大容量32GB)、アンバッファードDDR3 2000(OC)/1866/1600/1333/1066MHz対応 |
拡張スロット | PCI Express (2.0) x16×5(x16+x16+-+x4+x4/x16+x8+x8+x4+x4)、PCI Express 2.0 x1×1、PCI×1 |
特記事項 | USB 3.0×4、3-way CrossFireX/3-way SLI対応 |
990FXA-UD3
【製品名】GA-990FXA-UD3(rev. 1.0) | |
【製品の特徴】スタンダード構成で使い勝手のよい990FX | 【独自機能】Touch BIOS、UD3 Classic |
マルチGPUのサポートが2-wayまでとなるモデル。ただし、一般的な用途は2-wayで収まることから、ベストバランスとも考えられる。同時に品質基準もUltra Durable 3 Classicと、1レベルだけ抑えられていることに加え、Driver MOSFETの採用も見送られている。一方で、CPU電源回路は同社のAMD 990FXシリーズマザーの場合、全モデル8+2フェーズ構成で変わらない。SATA 3.0の追加チップは1基で、プラス2ポートとなる点でもコストダウンされているが、SB950がサポートする6ポートが利用できるため、一般的な用途なら十分に満たされ、かつコストパフォーマンスの高さが際立つ。
主なスペック | |
サイズ | ATX |
---|---|
ソケット | Socket AM3+ |
チップセット | AMD 990FX+SB950 |
対応メモリ | DDR3 SDRAMスロット×4基(最大容量32GB)、アンバッファードDDR3 2000(OC)/1866/1600/1333/1066MHz対応 |
拡張スロット | PCI Express (2.0) x16×4(x16+x16+x4+x4)、PCI Express 2.0 x1×2、PCI×1 |
特記事項 | USB 3.0×4、2-way CrossFireX/2-way SLI対応 |