関東近県の1都10県に絞った地域限定受注システムを導入

アルプスPPSでは現在、サービス開始を記念したさまざまなキャンペーンを行っている。その詳細は同社のホームページで確認してもらいたいが、一見すると価格や取扱商品などは同業他社のサービスより安いと感じる。しかし、安さだけではなく「まごころ印刷ネットビジネス」を目指すだけあって、その中身は印刷会社の仕事そのものだ。

たとえば、同社のネット通販を利用してチラシやポスターといったオフセット印刷を依頼すると、発注者は「マイページ」からRIP処理済みのPDFファイルをプレビュー確認できる。

いわゆるWeb校正サービスが無料で提供されているわけだ(このサービス、他社ではオプションとして別料金となっていることも多い)。ここで発注者が確認しない限り印刷や加工の次工程に進むことがないため、顔の見えないネット通販でも安心して印刷の仕上がりを予測することができる。

アルプスPPSのWebサイトトップ。時期ごとのキャンペーンがならぶ

会員ページから印刷の進捗やPDFファイルの確認が確認できる

さらに品質を優先して考える同社のこだわりは社内体制にも反映されている。永田氏は以下のように語る。

「不特定多数で一見のお客様を対象とするのがネット通販ですから、顔が見えずにきめ細かいケアが行き届かないのではないか、不測の事態が起きたときに迅速なリスク管理が整っていないのではないか、大量生産による品質管理はできているのだろうかと、お客様の不安なところは多岐に渡ると思います。そのため弊社では、“身の丈にあった受注量”で生産ラインを管理するお客様第一主義で運営しています。

たとえば、受注は関東近県の1都10県に絞った地域限定システムにしています。生産体制にもゆとりを持っているので品質やサービス内容を犠牲にすることはありませんし、納品時も迅速に対応できます。カスタマーサポートのオペレーターにも専門分野に精通したスタッフを常駐させていますので、種々のお問い合わせに対してお待たせしないスムーズな回答を出せるようにしています」