3種類の方法でアクセスできる

セットアップが完了したら、それだけでStora(ストラ)の機能をフルに利用できる状態。Stora(ストラ)へのアクセス方法は大きく分けて3種類あり、もっとも簡単な方法がWebブラウザ経由でのアクセスだ。Webブラウザからのアクセスは、ホームネットワーク内だけでなく、インターネット経由でも可能なほか、スマートフォンやタブレットデバイスからも行える(スマートフォンからのアクセスについては後編で紹介)。

Stora(ストラ)にアクセスする手順だが、Webブラウザで「http://www.mystora.com/」を表示させ、Stora名とユーザー名、パスワードを入力してログインする。これで、自分のStora(ストラ)にアクセスできるようになる。Webインタフェースは分かりやすいGUIベースで、初心者でもスムーズに使えるだろう。

Webブラウザで「http://www.mystora.com/」にアクセス。初期セットアップで設定した、Stora名、ユーザー名、パスワードを入力する

Stora(ストラ)へアクセスしたときのWebインタフェース画面。カーソルをメニューアイコンに合わせると説明が表示されるので、とても理解しやすい。なお、この画面は有償のプレミアムサービスを利用したときのもの

2つめの方法は、PCにインストールされるローカルクライアントの「Stora Agent」を利用する方法だ。Stora Agentを常駐させておくと、Stora Agentのアイコンを右クリックで起動してStora(ストラ)本体へアクセスできる。ただし、Stora Agentは、Stora(ストラ)本体と同じネットワーク内にあるPCからしか利用できない。

3つめ方法は、Windowsのマイコンピューターからアクセスする方法だ。同じネットワーク内のWindows PCでしか利用できないが、Stora(ストラ)が自動的に3つのネットワークドライブ(X/Y/Z)として認識されるので、ドラッグ&ドロップなどでファイルを自由に操作できる。

同じネットワーク内のWindows PCなら、マイコンピューターのネットワークドライブとしても認識される

Windowsの通知領域に常駐する「Stora Agent」。右クリックメニューでStora(ストラ)へアクセスできる

自宅のルータを超える外部からのリモートアクセスも簡単

スマートフォンからStora(ストラ)へのアクセスも簡単。詳細は後編で紹介する

Stora(ストラ)のリモートアクセス機能も特筆ものだ。特別な設定を行わなくても、標準でルータの外部からのリモートアクセス機能が利用できることが嬉しい。ホームネットワーク内でStora(ストラ)へアクセスするのと同じように、Webブラウザで「http://www.mystora.com/」にアクセスしてログインするだけで、自宅に設置したStora(ストラ)へのリモートアクセスが可能になる。一般的なNASで外部からリモートアクセスするには、固定IPアドレスを必要としたり、ダイナミックDNSサービスに登録する必要があるものなど、なかなか面倒なことが多い。しかしStora(ストラ)の場合は、ネットギアが運営している「My Stora」サービスを利用してリモートアクセスを実現しているため、そうした手間が一切不要となる。

ちなみに、Stora(ストラ)へのリモートアクセスやモバイルアクセス(iPhoneなどからのアクセス)は無料だが、有料(年19.99ドル)のプレミアムサービスも用意されている。プレミアムサービスでは、作成可能なユーザーアカウントの制限がなくなり(無料のベーシックサービスは最大5つまでのアカウント)、セキュアFTP(標準FTPはベーシックサービスで利用可能)、USBバックアップ、RSS配信、Flickr対応などの機能が追加される。プレミアムサービスは30日間、無料で試用することが可能なので、興味のある人は試用してみてはいかがだろうか。

家族みんなでの使用にも最適

このように、Storaは従来のNASの常識を覆すといってもよいほど、便利で使い勝手のよい製品だ。家族みんなで共有するデータと、個人的なデータを分けて管理できることはもちろん、標準でインターネット経由のアクセスが可能な点も大きい。例えばモバイルノートPCのHDD容量が少なくて、動画や静止画を存分に保存できない場合でも、外から自宅のStora(ストラ)にアクセスして、Stora(ストラ)に保存した動画や静止画、音楽を再生して楽しむことが可能だ。

メディアライブラリでは、Windowsのエクスプローラに似た画面によって、ファイルをフォルダに分けて管理できる。「FamilyLibrary」フォルダはすべてのユーザーがアクセス可能で、「MyLibrary」フォルダはログインした本人にのみアクセス権がある(プライベートフォルダ)

また、Stora(ストラ)を直接テレビに接続することはできないが、DLNA対応メディアサーバ機能を備えているため、同じくDLNAに対応したテレビなどのAV機器から、AV機器側の操作でStora(ストラ)内の動画や静止画を再生することも可能だ。このように、家族みんなで複数のPCやスマートフォン、タブレットなどを使っているなら、Stora(ストラ)は共有したいデジタルコンテンツの保存場所としてうってつけだ。まさに、一家に一台欲しい製品といえるだろう。

後編では、DLNA対応メディアサーバ機能を利用してPlayStation 3でStora(ストラ)内のマルチメディアコンテンツを再生したり、スマートフォンからのアクセス、ネットギアのWiDiアダプタ「Push2TV HD」(PTV2000)を組み合わせてより快適なリビングでの視聴環境を実現する方法を紹介する。……【高機能でもリーズナブル! ネットギアの個人向けNASキット「Stora」(後編)】

(写真はイメージです)
撮影協力 : Q&A コンセプトハウス NEXT

[PR]提供:ネットギア