OSDのメニューは縦にボタンが付いているため、わかりづらいように思うかもしれないが、ボタンのすぐ横に↑↓→といったカーソルを移動する際にどのボタンを押せばいいのかが表示されるので、カーソル移動のボタンに迷うことはない。プリセットモードとして、標準、マルチメディア、ゲーム、暖色、寒色、カスタムとあり、状況に応じたモードに瞬時に変更できる。 ちなみに、マルチメディアは輝度が少し下がり、ゲームでは少し上がるといった印象だ。メニューは、「輝度・コントラストの設定」、「入力ポートの選択」、Macに接続する場合とWindowsの場合とで変更可能なガンマ設定を内包した「色設定」、4:3、16:9の選択などができる「画面設定」、「そのほかの設定」には言語設定やOSDの表示方法を縦型、横型に変更するといった内容が用意されている。
電源ボタンの上にはメニュー操作用のボタンが4つ用意されている。すべてのメニューはこの4つのボタンで行う |
メニューボタンの横にはカーソル移動のナビゲーション(矢印)が表示されるため、使い勝手がいい。なお、メニュー表示の左下には、現在接続されている端子の種類と解像度が表示される |
ディスプレイを縦にして使用する場合は、メニューを回転させておくと見やすい。設定方法は「そのほかの設定」>「メニュー回転」>「人物」を選択するだけ。なお、メニューを回転すると、ナビゲーションの矢印も回転する |
LCDコンディショニングを実行すると、まれに発生する残像状態を解消することができる |
メインディスプレイだけではもったいない
今回紹介した2製品は、メインディスプレイとして使うのはもちろんのこと、セカンドディスプレイとして使うのもいいのではないだろうか。デスクトップPCであれば、DVI端子を2つ搭載するグラフィックスカードも多い。DVIとDVIをD-Subに変換する2本のケーブルがあれば、2台のディスプレイを接続できる。
たとえば本製品を縦型で設置して、常にWebブラウザを表示しておくといった使い方をしたり、テキストファイルやPDFなどの資料の表示を本ディスプレイに任せれば、かなり使い勝手がよくなり作業効率も上がるはず。MacProユーザーならDVIとDisplayPortが標準で用意されているので、特に問題なく接続できる。余談だが、筆者の知り合いのグラフィッカーに本製品を見せたところ、縦型になるのはレタッチの際に便利かもしれないというコメントが得られた。
「U2211H」は1万円台、「U2311H」は2万円台前半と、IPSパネルを搭載したディスプレイとしては、かなり魅力的な価格設定がされている。また、 「3年間プレミアムパネル保証/翌営業日交換サービス」が標準で付いているのもうれしい。プレミアムパネル保証とは、液晶ディスプレイのパネル上に"輝点"のピクセル欠陥が1つでも見つかった場合、無料で代替品に交換するサービスだ。これほど低価格であれば、2台といわず3台購入してトリプルディスプレイとして使うのもいいかもしれない。
■試用機の仕様 | |
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「U2311H」「U2211H」 | |
23インチ(U2311H)、21.5インチ(U2211H) | |
ワイドスクリーン(16:9) | |
スクリーン: IPS(横電界スイッチング方式)、アンチグレアおよび3Hハードコーティング処理 | |
1,920×1,080ドット | |
DVI-D(HDCP対応)、DisplayPort、D-Sub、USB 2.0アップストリーム、USB 2.0ダウンストリーム×4 | |
コントラスト比 | 1,000:1 (標準)、10,000:1(ダイナミック) |
視野角 | 左右178度、上下178度 |
輝度 | U2311H:300cd/平方メートル、U2211H:250cd/平方メートル |
応答速度 | 8ms(GTG) |
色域 | 82%(sRGBはカバー率100%) |
U2311H:W549.97×H356.16~456.16×D184.1/約6.45kg、U2211H:W514×H347.6~447.6×D184.1mm/約6.45kg | |
電源ケーブル、DVIケーブル、VGAケーブル、USBアップストリームケーブル | |
U2311H: 23,980円、U2211H: 19,800円(配送料別)(2010年11月22日現在) |
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