まず、「U2311H」と「U2211H」の違いだが、パネルの大きさと輝度の違い程度で、ほとんど同一のものと言ってよい。最大解像度は1,920×1,080ドットとフルHDクオリティの表示が可能で、ハイビジョン動画などの鑑賞にもピッタリだ。また、コントラスト比は1,000:1と、最近のディスプレイのスタンダードとされているコントラスト比に劣ることはない。そして一番のウリが、IPSパネルによる色の一貫性の実現。非常に色精度が高く、鮮明な画像を映し出してくれるのが特徴だ。これにより、たとえばDVDビデオを観る、デジカメ画像を数人で鑑賞するなど、視野角がバラバラの場合でも色の歪みなどがなく、正しい発色で見られる。接続インタフェースは、HDCP対応DVI-D、D-Sub、そしてDisplayPortに対応。DisplayPortに対応していることで、MacBookなど一部のノートPCユーザーには、かなり便利ではないだろうか。 また、周辺機器などを接続可能なUSB 2.0を背面に2基、液晶パネル左側部分に2基の合計4基備えているため、USBメモリの接続や、Webカメラの接続などに便利だ。

背面下部のインタフェース部分。左から電源コネクタ、デル製サウンドバー用DC電源コネクタ端子、DisplayPort、HDCP対応DVI-D、D-Sub、USB 2.0アップストリーム、USB 2.0ダウンストリーム×2

見た目はいたってシンプルなデザインながら、縦横での使用が可能

液晶パネルの外枠であるベゼル部分は、狭額縁タイプで17~18mm。そのためすっきりしたデザインになっており、ムダなスペースをとらない。右下部分には電源ボタンとOSDメニュー用の5つのボタンを配列。台座とアームは一体型となっており、パネル側のへこみ部分にはめ込むタイプとなっている。 分離する場合もボタンを押せば、簡単に外れる構造になっているため、移動時などには便利だ。台座とアーム部分はパネルを左右に振ることができるように回転調整機能が備わっている。また、液晶との接合部分は上向き、下向きの調整が可能になっている。アームの上部の黒い部分はパネルを上下スライドするためのレールにもなっており、縦型として使用する場合は、一番上までパネルを上げると回転させることができる。

本体左側面にはUSBポートが2つ

本体右下には電源ボタンとメニューボタンが縦に並んでいる。とてもシンプルですっきりしたデザインだ

裏面から見たところ。突起物がほとんどなく滑らか。これなら清掃もしやすいだろう。強いて難点を挙げれば、持ち運ぶときに掴む部分が少ないところ

台座はこのようにアームと一体型。アームの先端のほぼ正方形の部分を液晶パネルと接合する。台座とアームのデザインもスマートだが、見た目によらずしっかり作られており、強度は十分

液晶パネル側の接合部分。窪みの下にある突起はボタンになっており、このボタンを押せば簡単に分離できる構造だ

工具を使わずにディスプレイを外せるので、持ち運びや清掃時に便利。なお、一番下にある突起は、別売りのスピーカーユニットを取り付けるための穴だ

左は横型として使用する場合の目安位置、右は縦型で使用するため、液晶パネルを一番高い位置にセットしている

縦型にして使用する場合、Webなどの視認性が上がる