企業内にて、各個人がノートブックPCをデスク上にて使うことを考えれば、適度な画面サイズと快適なキーボードは重視したい。ただし、会議や商談などで他の場所へと持ち歩くことを考えると、薄さや軽さといった相反するものも求められる。およそ14.1型~15.4型ワイドサイズあたりがビジネスノートのスタンダードと言われるが、ちょうどそのサイズ、14.1型ワイドサイズのvPro(TM) テクノロジー インテル(R) Centrino(R) 2採用のレノボ製ノートブックPC「ThinkPad T400s」を紹介しよう。
ThinkPad Tシリーズは、企業における採用例も多いスタンダードサイズのノートブックだ。現行のThinkPad T400/T500にも、ThinkPadの伝統「ThinkVantageテクノロジ」が受け継がれており、ThinkVantageテクノロジの堅牢性、セキュリティ機能、使いやすさなどが企業内での採用の決定打となっているといったところだろう。ThinkPad T400sは、そんなThinkPad Tシリーズの流れを汲みつつ、よりスリム・軽量に、そして最新のテクノロジを採用した製品だ。ThinkPad T400の厚みが27.6~31.9mmであるのに対し、T400sは21.1~25.9mmと5mm以上のスリム化を果たし、質量も約ThinkPad T400の2.28kgからT400sでは約1.77kgと500gほどの軽量化を果たした。スタンダードな大きさでかつモバイル性を高めたのがThinkPad T400s。しかし、その価格は20万円程度に抑えられている。
さて、そのThiknPad T400sは発表当時、新しいデザインに注目が集まった。そうした新しいデザインでの使用感の違いは、数多くのレビュー記事などが報じるところだ。そうしたところは本誌のこれまでの記事を参考にしていただくとして、ここでは、ThinkPad T400sにも受け継がれ、さらに改良が続けられている「ThinkVantage」にフォーカスしたい。
ハードウェア面での「ThinkVantageデザイン」としては、堅牢性の高いきょう体構造「Rollcage」や、不用意な開閉を防ぎつつ片手で液晶オープンできる「シングルラッチ」、暗がりでもキーボードを照らし出す「キーボードライト」などが搭載されている。これらは、ThinkPadならではの独自機能であり、ThinkPadの「使いやすさ」を生みだす基本機能でもある。
もうひとつ忘れてはならないのがキーボードの左上にある青い「ThinkVantageボタン」。ソフトウェア実装によるThinkVantageテクノロジの各機能を呼び出せるファンクションボタンである。ソフトウェアのThinkVantageテクノロジは、セキュリティ強化や管理コストの削減といった面に関連している。レノボではThinkVantageテクノロジを、「導入・移行」「ネットワーク接続」「データ保護」「サポート」「廃棄」という5分野に分けている。これらのなかからいくつかをピックアップして紹介しよう。
「Access Connections」は有線LAN、無線LAN、そして一部モデルでは外出先でも3Gの3倍の速度で高速インターネット・パフォーマンスを実現するモバイルWiMAXにも対応したネットワーク管理ユーティリティ。ケーブルの着脱を検知してのプロファイル切り替えや、無線LANであれば電波の範囲内に入った際に自動接続することもできる。各ロケーションプロファイルは、それぞれファイルとプリンタの共有、インターネット接続の共有、Windowsファイアウォール、通常使うプリンタ、VPNの使用可否、さらにはアプリケーションの自動実行」という機能や、ホームページの指定変更といった設定項目が用意されている。オフィス以外のネットワークにも接続する可能性があるモバイルノートには、Access Connectionsによる細かなセキュリティ設定を施したい。
ネットワーク管理ユーティリティの「Access Connections」。無線LAN検索画面は、アクセスポイントの位置も表示 |
共有設定やファイアウォール、VPNなど、Access Connectionsではビジネスで求められる厳密なセキュリティ設定が可能 |
ThinkPad T400sにはバックアップ機能も標準搭載されている。「Rescue and Recovery」がそれだ。このユーティリティは、Windows上からバックアップを作成し、必要に応じてリストアできるだけでなく、Windowsの起動前、つまり何らかのトラブルでシステムが起動できなくなってしまった状態からもリストア作業が行える。2回目以降は差分バックアップをとることで、保存容量を抑えており、保存先には本体内のHDDはもちろん、USB HDDや光学メディアも利用可能だ。「システムの活性化」という機能は現在のデータを保持しながらシステム設定を過去の状態に戻すというもので、Windowsを長期使用することにより低下するパフォーマンスを戻すことができる。
標準搭載されるバックアップ機能「Rescue and Recovery」。日頃からバックアップを作成しておくことで、万が一のシステムトラブルに備える |
システムの活性化の手順は、現在のバックアップを作成し、次に過去に作成したバックアップを復元、最後に現在のバックアップからデータを復元するというもの |
また、物理的なデータ保護として。「ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」が搭載されている。HDDを衝撃から保護するものであり、搭載されたセンサーが落下の加速度を感知すると、HDDのヘッドをディスク外の退避エリアに移動させ、ディスクとヘッドの接触による物理的破損を抑える仕組みだ。
このほか、セキュリティ設定を一元管理ユーティリティ「Client Security Solution」やハードウェア暗号化チップの活用、より高いセキュリティとより少ないストレスを実現するIntel vPro テクノロジーなど、ThinkPad T400sであればビジネスに求められるより完全なPCの運用管理を実現することが可能だ。堅牢性や使いやすさを考えたThinkVantageデザイン、そしてセキュリティを高めたり管理コストを削減するThinkVantageテクノロジ。そしてビジネスシーンでの優れたパフォーマンスを発揮するIntel Core 2 Duoプロセッサ。ThinkPad T400sのスリムで軽量なボディには、ThinkPadが培ってきたビジネスモバイルに必要な要素が詰まっている。ThikPad T400sは、ユーザーのビジネスを強力にサポートできるモバイルツールだ。
パスワードの一元化やTPMチップの活用、各種セキュリティ機能の設定状況の確認といったことが「Client Security Solution」で可能だ |
ThinkPad T400sでは指紋認証による各種パスワードの保護にも対応 |
ThinkPad T400s(ビジネスOS搭載パッケージ)
[プロセッサー]インテル(R) Core(TM)2 Duo SP9400 プロセッサー (2.40GHz 1066MHz 6MBL2 ) [初期導入OS]Windows 7 Professional 正規版 [ディスプレイ]14.1型液晶 WXGA+ LEDバックライト付 [グラフィック]Intel GMA 4500MHD [メモリー]1GB PC3-8500 DDR3 (1スロット使用) [ハード・ディスク・ドライブ]120GB ハード・ディスク・ドライブ, 5400rpm 1.8インチ [オプティカル・ドライブ]DVDスーパーマルチ, ウルトラベイ・スリム [WEB直販価格] 174,930円(2009年11月27日現在)
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