最近のノートブックPCの製品カタログなどで、"耐荷重○○kg"というキーワードをよく目にする。日々満員電車で通勤するユーザーにとっては、重要なポイントであることは間違いない。ただし、ThinkPadではことさら"耐荷重○○kg"と明確には打ち出していなかったりする。では、ThinkPadの耐荷重性能は高くないのか、というとそういうわけではない。そこで今回は、この耐荷重性能について紹介しよう。
カタログでは見えない、使ってわかる良さ
ThinkPadの開発拠点である大和事業所では、よく話題にあがる耐圧耐荷重試験はもちろん、動作時/非動作時の衝撃試験、角落下試験、ディスプレイ開閉試験や耐静電気試験、温湿度環境試験などのあらゆる耐久試験が行われている(品質テストの動画はこちら)。現行のThinkPadの筐体では、堅固なフレーム「ThinkPad RollCage」も採用されている。なかでも最新世代の一部モデルでは、カーボンファイバーとグラスファイバーを複合させた新世代のThinkPad RollCageを採用しており、堅牢性とともに軽さも実現している。
論より証拠。実際、手元にあるThinkPad X301の本体隅を持って持ち上げてみても、なるほどたわみがほとんど生じないのだ。また、こうした耐久試験を経て開発されたThinkPadは、高度16,000フィートという高山、あるいは宇宙ステーションなどの過酷な環境における使用PCとして採用されていたり、あるいは普段のビジネスやホームユースにおいても、火事や天災に耐えたといった、いくつかの「伝説」を残している。ThinkPadは数値ではなく、実績なのだ。
今回が連載の最後ということで、この他にも、筆者がThinkPadを使ってきたなかで気づいた、ちょっとしたThinkPadの良いところをまとめてピックアップしておこう。まずはラッチと液晶フレームのデザイン。鞄のなかに一般的なノートブックPCを収納し、さらに書類を突っ込んだ時、たまに液晶とキーボードとの間に紙が挟まることがある。しかしThinkPadであれば、液晶フレームの縁がキーボード側のボディに重なっているので、紙が挟まってしまうような事はない。さらに、1つのラッチで開閉できる左右2つのツメによって、しっかりと液晶パネルを閉じるため、ショックなどによって、鞄のなかで不意に液晶が開いてしまうこともほとんどない。
また、おそらく購入時には考慮に入れない機能と思われる「キーボードライト」も、実際には非常に役立ったりする。筆者がこの機能を利用するのは、出張などで飛行機に長時間乗った時や、夜間の消灯中に急なメールが届いた時など。暗い場所では液晶パネルがどんなに明るくても、角度的にほとんどキーボード面を照らし出してはくれないのだ。こうした時にキーボードライトの明かりが役に立っている。
本当にちょっとした機能に見えるが、長く現場でノウハウを蓄積したThinkPadの場合では、"ちょっとした機能"が、意外と"案外役立つ機能"だったりするのだ。ちなみにこうした機能やデザイン群を、同社では「ThinkVantageデザイン」と呼んでいる。こちらのThinkVantageデザインのページを読めば、かなり細かなところまで、それぞれが「なるほど」と思える意図されたものであることがわかるだろう。
6回にわたり筆者がThinkPadを選ぶ理由を書き連ねてきたが、これはあくまで筆者のツボ。人それぞれツボは異なるのだが、ThinkPadならではの機能や、各種サービスやオプションなど、ThinkPadシリーズが数多くのファンを獲得、虜にし続けてこれた理由……ThinkPadのこだわりが、少しでもお伝えできたならば幸いだ。
(マイコミジャーナル広告企画)
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