第2回「ThinkPad T500/400/400s」はこちら
ビジネスの現場で高い信頼を獲得している「ThinkPad」。伝統的に品質と使いやすさに妥協のない追求が積み重ねられており、凡百のパソコンとは一線を画する"ビジネスツール"として洗練された完成度が、その支持の最大の理由である。今回はそのThinkPadシリーズから、企業ユーザー向けに、コストも含めたトータルパッケージでの魅力を前面に押し出すエントリー・ノートブックで、ビジネスシーンに最適なモバイルパフォーマンスを発揮するインテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジーにも対応可能な「ThinkPad SL 500」を紹介したい。
実戦力を見据えた「ThinkVantageデザイン」
「ThinkPad SL 500」は、ThinkPadブランドのノートブックでは導入コストをもっとも抑えたThinkPad SLシリーズの製品だ。しかしながら、ThinkPadの名を冠する以上、ただのエントリー・ノートブックでは持ち得ない、ビジネスの高い要求に応えられるだけの価値を確かに実現している。象徴的なのが、ThinkPadを語る上でかかせない特徴のひとつでもある、「ThinkVantageデザイン」の採用だろう。
ThinkVantageデザインとは、Think(考える)とAdvantage(アドバンテージ)を組み合わせた造語で、同社のパソコン設計におけるデザイン・ポリシーのこと。目先のコストや現実に即さない機能に振り回されることなく、実際に仕事で利用する場合の使いやすさや信頼性、本当に必要な機能、導入後のサポートまでを含めたトータルでの性能を重視した"理由のある"設計デザインが、このThinkVantageデザインの意味するところである。
では、それにより具体的にはどういったメリットを得ることができるのか、ThinkVantageデザインに基づき、「ThinkPad SL 500」が搭載している機能群の一端を見てみよう。オフィスでの運用を第一に考えたとき、まずは何と言ってもセキュリティ機能は必須。「ThinkPad SL 500」は、高度なセキュリティレベルを指先ひとつで認証可能という手軽さも兼ね備えた「指紋センサー」の搭載に対応している。さらに標準装備のパスワード管理ソフト「Password Manager」と組み合わせることで、各種のID/パスワードを安全かつ容易に管理することができるようになっている。
セキュリティ機能の要といえる「指紋センサー」 |
ThinkPadの代名詞でもあるハードウェアの信頼性においても、ThinkVantageデザインに基づく高度な機能を実装している。駆動部品であるHDDへのダメージはモバイルノートの宿命でもあるが、「ThinkPad SL 500」では、ゴム製クッションでHDDそのものを包み振動/振動から守る「HDDショック・マウンテッド・ドライブ」、HDDのコネクタとマウント部への衝撃を吸収する「HDDショック・アブソーバー」を装備。さらに、万一の衝撃や落下の際にも、それをセンサが感知し、HDDヘッドを退避させ物理的に損傷を防ぐ「ThinkVantage ハードディスク・アクティブプロテクション・システム(※1)」も標準搭載。ビジネスでは致命傷になりかねないデータ保護に対する備えは、さすがはThinkPadといえる手厚さだ。
縦方向からの振動の影響を抑える「HDDショック・アブソーバー」 |
※1 すべての状況に対してHDDの安全を保証するものではありません。また、ウルトラベイに搭載されたHDDに対しては、アクティブプロテクションは機能しません。
そのほか、キーボードの構造にバスタブ式を採用している点もThinkPadらしい工夫だ。例えばオフィスでの作業中、ついうっかりキーボードに飲み物をこぼしてしまった、などという"水害"の場面を想像してほしい。このバスタブ式のキーボードでは、こぼした水をキャッチし、水分に弱い内部部品をしっかり保護しつつ、安全に排出できる仕組みとなっている(※2)。ThinkPadの最新モデルを中心に採用されている機能だが、「ThinkPad SL 500」でもしっかりとこれが盛り込まれている。少々ユニークではあるが、まさに"実際の仕事"を想定した機能だろう。
こんな最悪のケースを想定し、設計されている |
※2 内容は設計・開発上の耐久基準として定めているもので、同条件下で個々の製品の耐久性を保証するものではありません。また文中で紹介している例も、同等の条件の際に製品やデータ内容を保証するものではありません。精密機器の取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
柔軟なカスタマイズでビジネスニーズに最適化
豊富なカスタマイズオプションも、「ThinkPad SL 500」の強力な武器となっている。ビジネスで求められるパソコンのスペックは、企業規模にもよるし、業務用途によっても千差万別であることは当然である。コンシューマ機ならまだしも、オフィスで活用する"ビジネスツール"が、必要なスペックを満たしていなかったり、オーバースペックであったりしては、それはコストに見合わない「無駄」でしかないのだ。
「ThinkPad SL 500」は、最新のインテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジーに対応可能で、さらにCPUやメモリ、HDD容量、初期導入OSの種類、オフィススイーツの有無といった基本的な部分はもとより、キーボードの日本語/英語版といった区別や、バッテリの容量、果ては無線LANの有無まで、かなり細かいところまでハードウェア構成をカスタマイズできるメニューを取り揃える。
「ThinkPad SL 500」のハードウェアとしての最大の特徴は、15.4型ワイドのLEDバックライト仕様まで選択できる大型の液晶ディスプレイであり、それによる広い作業領域。トレードオフで本体サイズも大型になるわけだが、ThinkPad SLシリーズは最小で13.3型サイズのThinkPad SL300までをラインナップしている。コストを抑えつつも、デスクトップ代替から、モバイルまで視野に入る選択肢の柔軟さも持ち合わせている。
柔軟であるのはハードウェアだけではない。保証・保守のサービスについても同様で、例えば修理のサービスでは、ベースとなる1年間の引き取り修理から、必要に応じて4年間の24時間365日対応の当日オンサイト修理サービスまで、実に細かい設定ができる。サービスの充実は、ThinkPadであることのアイデンティティでもあるのだ。
一辺倒なラインナップで、見かけ上のコストメリットを演出するのはたやすいことだろう。他方ThinkPadでは、上記のようにビジネスニーズへの柔軟かつ包括的な対応に真剣に取り組んでおり、よりビジネスの実状に踏み込んだ、ビジネスツールとして最適化されたコストメリットを提供している。信頼の「ThinkPad」ブランドは、昔も今も"伊達"ではないのだ。
主な仕様(【台数限定特価】100台限定 4GBメモリー・大容量HDD・ワイヤレス搭載 高性能デュアルコアパッケージ)
[プロセッサー]インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー P8600 (2.40GHz 1066MHz 3MBL2) [初期導入OS]Windows Vista Home Basic 正規版 [ディスプレイ]15.4型液晶 WXGA LED アンチグレア [グラフィック]Intel グラフィックス・メディア・アクセラレーター X4500 [メモリー]4GB PC2-5300 DDR2 (2スロット使用) [ハード・ディスク・ドライブ]320GB ハード・ディスク・ドライブ (5400rpm) [オプティカル・ドライブ]CD-RW&DVDコンボ(固定) [WEB直販価格] 87,045円(2009年7月31日現在)
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