PCで3Dゲームを楽しみたい人のためのドスパラのショップブランドPC「Prime Galleria」。そのなかのパフォーマンスモデル「Prime Galleria GG」をベースに、前回は自作PCのノウハウでカスタマイズを試みた。今回は、結果どのくらいパフォーマンスアップを果たしたのかを検証してみよう。

カスタマイズした「Prime Galleria GG」の実力を検証する

Prime Galleria GGカスタムの性能を測る

まず、Prime Galleria GGのスペックと前回パーツ交換した箇所を確認しておこう。ベースのPrime Galleria GGは、CPUがデュアルコアのCore 2 Duo E8500、メモリが2GB、グラフィックスカードはGeForce 9600 GTという構成だった。そして前回、パワーアップした構成は、CPUがクアッドコアのCore 2 Quad Q9650、メモリが4GB、グラフィックスカードはGeForce GTX 280である。表にまとめておこう。

Prime Galleria GG 標準スペック カスタムスペック
CPU Core 2 Duo E8500(3.16GHz) Core 2 Quad Q9650(3GHz)
メモリ DDR2-800 1GBx2=2GB DDR2-800 1GBx4=4GB
マザーボード MSI P45NEO-F
HDD 500GB SATA 7200rpm
グラフィックスカード GeForce 9600 GT GeForce GTX 280
ケース Prime Galleria GG標準
電源 SilentKing 550W ENERMAX INFINITI 650W

では実際に、標準スペックとカスタムスペックとをベンチマークソフトによって比較してみよう。まずは3Dベンチマークソフトの定番、Futuremarkの3DMark06を試す。

標準のGeForce 9600 GTでも10000 3DMarksを超える高いパフォーマンスを示しているが、GeForce GTX 280はさらに上の16000 3DMarksをマークする。さらに1920×1200ドットの高解像度下でのテストを見ると、GeForce GTX 280の方がGeForce 9600 GTよりも落ち込みが少ない。つまり高解像度で楽しむならばGeForce GTX 280のようなエンスージアスト向けグラフィックスカードを選ぶのがベストなのだ

3DMark06では、グラフィック性能の測定と同時にCPU性能を測るCPU Testも実行される。このスコアを見ると、クアッドコアのCore 2 Quad Q9650は、デュアルコアのCore 2 Duo E8500と比べ4割り増し程度のパフォーマンスアップが記録されている。3Dゲームにおいても、AIや物理演算などでCPU処理能力は重要な要素なのだ

もうひとつ測定したのはカプコンの人気ゲームタイトル「デビル メイ クライ 4」。実際のゲームにおけるプレイ感覚の目安になるだろう。デビル メイ クライ 4付属のベンチマークツールでは、4つのシーンに分けてそれぞれ平均FPSを計測し結果を表示する。そこで、比較的低解像度の1280×720ドット、近年人気の24インチワイド液晶での標準解像度である1920×1200ドットの2パターンで計測してみた。

1280×720ドット程度であれば、GeForce 9600 GTであっても60fpsという快適ラインを超えるFPSをたたき出す

1920×1200ドットという高解像度でもGeForce 9600 GTは健闘しているが、注目はScene2とScene4。残念ながら快適ラインの60fpsを下回ってしまっている。実際にはこの平均FPSよりもミニマムFPSが重要で、ミニマムFPSが30fpsをさらに下回るようだと処理の重いシーンではカクカクした動作になる。やはり高解像度ではGPU性能が重要となってくるのだ

デビル メイ クライ 4ベンチマークの結果画面。UXGAで計測した際のものだが、4つのシーンのうち2つのシーンで60fpsを下回ってしまった。実際のプレイでは最低FPSも重要な要素であり、これを底上げするためにも高性能なGPUが不可欠なものとなる

カスタム構成の性能が今すぐ得られる - 他のGalleriaラインナップをチェック

このように、パーツ単位でのパワーアップでひとつ上の性能を得られる、あるいは年月を経て旧式な構成となってしまったとしても、工夫すればリフレッシュすることができるのがPrime Galleria GGなのである。ただ、やはりオススメなのは、最初からなるべく高いパフォーマンスのモデルを導入しておくこと。長く使えることを考えれば結局コストが割安になるという場合も多いのだ。

Garelliaシリーズのラインナップをチェックしてみよう。Garelliaシリーズでは、CPU、GPU毎に様々なグレードが用意されており、そこからさらにカスタマイズすることで望みのパフォーマンスを持つPCが入手可能だ。今回のカスタム構成に近いグレードで言えば「Prime Galleria QX」。Core 2 Quad Q9650とGeForce GTX 280を組み合わせており、今回の計測値のように、より高解像度、より高画質設定で最新FPSが楽しめる環境が、手間をかけずに即入手できる。ゲームPCを検討の際は、是非ドスパラのPrime Galleriaシリーズをチェックして欲しい。


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