メニューの中から自分の好きなパーツを選んで、予算や用途に合わせてPCを注文できるBTO PC。汎用パーツを使用しているため価格を比較的安く抑えられるのもメリットの一つだ。一方で、CPUやグラフィックカード、HDDなどは幅広くカスタマイズが可能だが、マザーボードやケース、電源などは、直接的なパフォーマンスにはそれほど大きく関わらないため、使い勝手の良い安価な汎用品が用いられることが多い。しかし、自作PCユーザーなら、こういった基幹パーツの重要性をよく理解しているはず。目的がはっきりしていくに従って、用途に見合ったしっかりとした投資を行うことが、安定したPCの動作に繋がっていくのだ。
特別モデルの中でも高い人気を誇る「G-Master Revo2」
そんなこだわりのPCユーザーに向けてサイコムが用意しているのが「特別モデル」。幅広い層に人気のある静音PCや、映像再生に特化したBlu-ray PC、CPUにインテルのAtomを搭載し、省電力省スペースを追求したPCなど、ニーズに合わせた特別仕様のPCが揃えられている。その中でも根強い人気のあるGaming PCが、この夏「G-Master Revo2」としてモデルチェンジされた。ゲーマー向けにしっかりとした冷却を行えるケースを採用し、マザーボードや電源も最新のミドルレンジ以上の製品が標準で搭載されている本機は、発売以来大人気を誇っている。今回はこの「G-Master Revo2」の魅力に迫っていこう。
負荷の高いゲーム中でも、しっかりと排熱する「Nine hundred AB」
「G-Master Revo2」は、W206×D493×H468mmというサイズのAntec「Nine hundred AB」というミドルタワーケースを採用している。メッシュとファンを多用したこのケースは12cmファンをフロントに2基、背面に1基備え、さらにトップに20cmファンを搭載。これらのファンで、CPUやHDD、グラフィックカードの熱を強力に排気するのだ。開口部が多く、かつファンが多いため一見すると騒音がひどそうだが、全てのファンに備えられたファンコントローラーのお陰で、静粛性も保たれている。前面に用意されているベイは全て5インチベイで、ここに取り外しが可能なHDDケージを取り付けることで、効率よくHDDを搭載している。またトップには電源スイッチやリセットスイッチ、USB2.0、Phone/MIC、IEEE1394などがまとめて取り付けられており、小物を収納できるトレイスペースまで設けられている。
本体前面。DVDスーパーマルチドライブ、ファンコントローラー、そしてHDDケージ2つと12cmファン2基が備えられている | 本体背面。ファンは12cm。PCIスロットカバーも開口部が大きい物を採用、水冷ユニット搭載時にチューブをケース外に引き出す穴もある |
本体上面。非常に冷えそうな巨大な20cmファンが目を引く。この部分はふさいでしまわないよう気をつけよう | 上部前面には、電源スイッチやUSB2.0などがまとめられている。その奥はトレイになっており、小物を置くスペースとして活用できる |
丁寧に作りこまれた内部。静音シートも標準装備
さらにブラック塗装が施された内部を見ていくと、CPUクーラーには標準でサイズの「NINJA2」という大型クーラーを搭載。発熱の多い高速なCPUを使用してゲームをプレイしているときでも、安定動作が期待できそうだ。マザーボードはインテルの最新チップセット「P45 Express」を採用した製品を搭載。バックパネルの端子群も充実しており、USB2.0にいたっては8つも備えている。またサイドカバーの内面を見てみると、静音シートが標準で貼り付けられており、騒音を軽減させているのがわかる。こういった細かな配慮が嬉しい。HDDは、内部からのほか、フロントパネルからのアクセスも可能。HDDケージを取り外して作業をすると増設も簡単に行える。