「納期厳守」「全パーツ検証済み」「確実なサポート」で信頼を得たサイコム

自分の好きなパーツを組み合わせ、用途と予算に合わせたPCを注文できるBTOマシン。PCの市場が成熟した現在、BTO販売を実施しているメーカーやショップでセカンドマシン購入や買い替えを行うユーザーがどんどん増えている。それどころか、最初の一台でさえBTOマシンという人も多いだろう。国内・海外の大手メーカーも参入しているBTO市場だが、インターネット黎明期から着実に販売を行い、ユーザーの信頼と口コミによって人気を博してきたBTOメーカーがある。それがサイコムだ。

メモリ販売からスタートしたサイコムは、Windowsの普及によりPC自作市場が円熟するにつれ、PCのBTO販売も扱うようになっていった。BTO販売開始当初から変わらないポリシーは、「納期厳守」「全パーツ検証済み」「確実なサポート」の3つ。ユーザーの評判が評判を産み、いまでは国内でもBTO-PCメーカーの定番の一社となっている。

すでに2回の訪問を行っているサイコムだが、最後の取材から2年近くが経過し、新たに制服を用意したり、マイクロソフト認定パートナーとしてOEM Hardware Solutions Competencyを取得したりといった変化があるらしい。また、新たなスタッフも加わっているそうだ。改めて、サイコムの様子を伺ってみよう。

サイコムのトップページ『@Sycom 埼玉県八潮市にあるサイコム本社

ユーザーに安定して供給できる状態になって初めて「出荷」

草加駅から車で10分ほど、埼玉県八潮市の閑静な住宅地にサイコム本社は存在する。「株式会社サイコム」の大きな看板が目印だ。内部は、所狭しと立ち並ぶ在庫の山。第1回、第2回の記事と見比べると、使われているパーツからトレンドが見えてくるのが面白い。このような大量の在庫を確保する理由は、サイコムのポリシーの1つである「納期厳守」にある。最長で7営業日という短納期が実現できる秘密は、在庫を確実に確保してあることにあるのだ。また現在では「新しいテクノロジーをなるべく早く導入する」といった目標も立てられている。これは単純にBTOメニューに載せるのが早いということではなく、「安定して動作するものを、すぐに品切れなどを起こすことなく出荷できる状態」を指すそうだ。サイコムと言えば「全パーツ検証済み」で初めてPCを出荷することで有名。BTOメニューに登録されている製品は、すべて相性問題をクリアしてから登録される。こういった基本的な部分をおろそかにしないことが、サイコムの成功の秘訣なのだろう。

積み上げられたPCパーツの山。特に、サイズの大きなPCケースが目立つ。この在庫が短納期の秘密だ CPUの在庫もしっかり確保されている。CPUの世代が代わり、ブルーとブラックのパッケージが目立つ
こちらはグラフィックカードの棚。現在人気の「RADEON HD4870」もしっかりと確保されている マイクロソフト認定パートナーとしてOEM Hardware Solutions Competencyを新たに取得した

より高い信頼を得るための新たな試み

ユーザーの更なる信頼を得るために、サイコムでは様々な試みを行っている。まず1つが、制服の採用だ。企業として社内の結束や意識を高めるため、という理由ももちろん存在はしていると思うが、一番の理由としては静電気対策なのだという。トラブルの元を確実に減らすため、代表取締役の河野氏ですら、必要に応じて着用する。

また、昨年のオリジナルケースオリジナル電源をはじめとした「@Sycom」ブランドも生まれている。これは、幅広い用途に使用でき、かつ安定した汎用性のある製品を、手ごろな価格で実現したいという狙いがあるそうだ。その上で目的のはっきりした用途に対してはカスタムで対応するというのが、サイコムの基本スタンスだ。

静電気対策を最大の理由として採用された、サイコムの制服。社内で統一して着用される abeeとのコラボレーションによって生まれたオリジナル電源。トラブル報告も少なく、評判は上々のようだ

顔の見えないインターネット販売だからこそ、連絡とサポートは迅速に

サイコムのポリシーである「確実なサポート」を支えているのが、見積もり部門とサポート部門だ。サイコムは現在のところ実店舗を用意しておらず、販売経路はインターネットのみとなる。店頭販売を検討したこともあるそうだが「店頭販売、電話での通信販売で発生する待機時間を、製品を安くしたり、納期を早くしたりといったことに使う」という河野氏の意向により、現在でもインターネット専業という体制を採っている。そうした河野氏の意向のとおり、Webページの更新や見積りへの返信、サポートは迅速さが心がけられている。Webページは一日に何度も更新を行うのが当たり前。これは、相手の顔や会社の様子が見えないインターネットと言う販売経路だからこそ、安心して買い物をしてもらうために必要なことなのだそうだ。購入にあたっての初心者からの質問にも丁寧に対応する。こうした積み重ねが、サイコムの屋台骨を支えているのだろう。

製品の発送伝票の作成や、BTOの見積もり・販売などに対応している部門。この部門の印象が、サイコムのイメージを決める 見積もり/販売担当・加藤智宏さん
「6月ごろからWindowsXPの販売についての質問が多くなっていますね。弊社ではまだまだ取り扱いますので安心してください。」

見積もり書に書かれた様々な質問に対応するのも加藤さんの業務だ。CPUごとの特徴などの初心者からの質問には説明のほかに、ベンチマークが記載されたページへ誘導したりといった対応をとっているという。また最近は、2~3台目としての需要も多いようで、多数のユーザーの相談に応じている。なお、現在最もよく売れているのは、インテルの新しいマザーボードを搭載した「GZ1000P45」とのこと。

GZ1000P45
67,800円(税込)~

インテルの最新チップセット「P45 Express」を採用したミドルタワーPC。ハイパフォーマンスに加え、高い拡張性と汎用性が魅力だ
価格は2008/8/18現在のものです。最新の情報は@Sycomでご確認ください。

(マイコミジャーナル 広告企画)