VAIO「type N」は、普段使いに必要な機能を選りすぐったシンプルノート。こだわりのホワイトカラーと布目調のボディが特徴的だ。今回は4月20日に登場したハンディカム「HDR-TG1」で撮影した画像を取り込み、ソニースタイルの動画共有サイト「eyeVio(アイビオ)」でビデオ日記を作成してみた。
普段使いに最適。くつろいで使う「VGN-NR72B」
今回レビューするのは布目調のボディが優しい印象のVAIO「type N」の最上位モデル「VGN-NR72B」。日常的に使うPCとして、ハードウェア、ソフトウェアともにシンプルで使いやすさを考慮した構成となっている。スペックは、CPUにインテルCore 2 Duo T8100(2.10GHz)を採用し、チップセットはモバイル インテル GM965 Express チップセット、グラフィックアクセラレーターはチップセット内蔵のインテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター X3100を搭載している。メモリは2GB、HDDは160GBを搭載し、DVDドライブにはDVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層記録対応)を採用している。
「VGN-NR72B」のディスプレイは、明るく鮮明な15.4型ワイド「クリアブラックLE液晶」。解像度はWXGA(1280×800ドット)である。同程度の解像度SXGA(1280×1024ドット)を持つ17インチスクエア液晶と比べると、全体的にひとまわりほど小さくなる。だが、さすがにワイド画面だけあって、Windows Vistaのガジェットを右端に表示してみると、「VGN-NR72B」のディスプレイはゆとりさえ覚える。こうしてみると、やはりWindows Vista搭載機はワイド画面で使用するのが自然なのだろう。
その他の機能やインターフェイスについては以下の写真を見て欲しい。
本体前面には、左からSDメモリーカード、“メモリースティック”スロット、ワイヤレスON/OFF切換スイッチがある。右側面には、左からExpressCardスロット、USB2.0コネクター×2、i.LINK端子S400、ヘッドホン出力、マイク入力、外部ディスプレイ出力と並ぶ。本体の左側面(写真右)には、DVDスーパーマルチドライブとUSB2.0コネクター×2がある |
気になる瞬間を見逃さない、超小型“ハンディカム”『HDR-TG1』
4月20日に登場した“メモリースティック”“ハンディカム”『HDR-TG1』。サイズはW32mm×H119mm×D63mm(最大突起部含む)、質量は約240g(本体のみ)と超小型。片手で操作できる手軽さがうれしい。本体には軽くて丈夫なチタンを採用。民生用ビデオカメラでの採用は初めてだという。驚いたのは、なんと3年前に持っていたコンパクトデジタルカメラ用のケースにすっぽり入ってしまったことである。この世界では「10年ひと昔」どころではなく、もはや「3年」でも大昔になってしまうのだろう。これだけコンパクトなら持ち歩くのも苦にならない。気になる瞬間があったら、サッと構えてすぐに撮影。手ブレ補正機能も付いているから、細かいことを気にせずドンドン撮れそうだ。
レンズはカール ツァイス「バリオ・テッサー」を採用し、光学ズームは10倍、デジタルズームで120倍のズームが可能である。また、顔をきれいに撮影する「顔検出」機能や、“α700”にも採用されているイメージセンサー「1/5型クリアビッドCMOSセンサー」を採用。画素数1920×1080の高精細なハイビジョン画質での記録が可能だ。なお、動画撮影中にフォトボタンを押せば、最大230万画素相当の静止画を同時記録することもできる。また、内蔵マイクでドルビーデジタル5.1chサラウンドの音声録画もできるため、5.1chサラウンドに対応したAVCHD規格対応機器で再生すれば、臨場感あふれる動画を鑑賞することもできる。
“ハンディカム”『HDR-TG1』を使う
“ハンディカム”『HDR-TG1』には、あらかじめ8GBの“メモリースティック”PROデュオが付属しているので、充電すればすぐに撮影できるのがうれしい。付属の“ハンディカム”ステーションに電源ケーブルをつなぎ、コンセントに接続。バッテリーを入れた「HDR-TG1」をセットすると充電は開始される。“ハンディカム”ステーションでは、充電以外にも、パソコン、テレビへの接続も行えるので、撮影が終わったらセットして充電、使いたいときにはいつでも使えるように決まった位置に置いておくと便利だろう。
充電をしたら、付属の“メモリースティック”PROデュオ(8GB)を挿入して撮影開始。液晶画面の付いたパネルを開くと「ピッ」と音がして電源が入る。パネルの開閉に連動して約1秒で電源が入る「クイックオン」機能である。これだけ速ければ、サッと取り出した瞬間にもう撮影可能になる。撮影は、中央のSTART/STOPボタンを押して行う(写真参照)。今回は、本体のイージーボタンを押して、ほとんどの設定を“ハンディカム”にお任せする「イージー(かんたん操作)」で撮影することにした。細かい設定は撮影に慣れてから徐々に設定していけばよい。
特徴的なのは光学10倍からデジタルズーム120倍まで拡大できるズームレバー。START/STOPボタンの周りのレバーを親指で軽く押し回して操作する。左側に回すとワイド、右側に回せば望遠になる。右の親指を右側へ回す操作は、多少の慣れが必要かもしれないが、力を込めずに軽く触れるように操作すれば問題ないだろう(写真左)。