デスクトップハイスペックシリーズ「MDV ADVANCE G」に、NVIDIA nForce 780iチップセットおよびGeForce 9600GTを搭載したモデルが追加された。ホットスワップ対応のHDDケージを標準搭載した本機は、ワークステーションとしても活用できる高い性能、拡張性と堅牢性を秘めている。

優れたパフォーマンスを誇るハイエンドデスクトップ「MDV ADVANCE G」

マウスコンピューターのデスクトップパソコン・ハイエンドに位置するのが、「MDV ADVANCE G」シリーズだ。高いパフォーマンスを誇るパーツを厳選し、また拡張性と堅牢性の高いケースを採用、パワーユーザーも納得のマシン構成をウリとしている。今回その「MDV ADVANCE G」シリーズに、新たにNVIDIAのハイエンドチップセット「nForce 780i」および最新のミドルレンジグラフィックカード「GeForce 9600GT」を搭載したモデル「MDV ADVANCE GT 9610S」が追加された。さっそく、本機の特徴を調べていきたいと思う。

ハイエンドデスクトップシリーズ「MDV ADVANCE G」。ワークステーションとして使用したり、パワーユーザーがフルに活用するのにピッタリだ

拡張性に優れるホットスワップ対応のミドルタワーケース

MDV ADVANCE GT 9610Sの魅力の1つとなるのが、本体ケースだ。高い処理能力を長時間安定して発揮すべく、さまざまな工夫が施されている。ひとつが、本体前面に標準搭載されているホットスワップ対応 Serial ATA II RAID HDDケージ。4基のリムーバブルトレイが内蔵されており、試用機では上から2つに日立グローバルメディアテクノロジーズ製の500GBのHDDが搭載されていた。電源を入れたままでも、ケース前面から簡単にHDDの交換が行え、HDDケージやサイドカバーは、盗難防止用のために鍵をかけることが可能だ。また頻繁な拡張にも対応できるよう、5インチベイや3.5インチベイ、フロントカバーやサイドカバーはすべて工具なしで取り付けが行える。頻繁に利用するであろうHDDケージのみ、4ヵ所の手回しネジを外す必要があるが、背面のファンも含めてユニット丸ごと取り外し可能。メンテナンスや増設も容易だ。さらに、本体の転倒を防止するためにボトムには可動式の足もついている。振動などを軽減するため、さすがに重量はかなり重いが、これは逆に本機の場合信頼性に繋がる部分だろう。なお細かい部分だが、CPUのすぐ上に配置されるエアダクトにはフィルターが備えられている。長期間の安定運用も視野に入れた作りがうれしい。

フロントのHDDケージドアが目を引くフロントパネル。HDDケージのドアには鍵も掛けられる。その下は3.5インチベイへの通気口 リアパネルはシンプル。電源は580Wの製品が採用されている。USBを6ポート、IEEE1394を1ポート、ギガビットLAN端子を2ポート、その他光デジタル出力などが搭載されている
サイドパネル。CPU部および拡張スロット部に新鮮な空気を送るための通気口が設けられている CPU部の通気口にはエアダクトが備えられており、ホコリが入りにくいようフィルターも装備している
ボトムの足は可動式。安定させたいときは外側に、設置面積を減らしたいときは内側に動かしておこう フロントパネルの端子部。5in1マルチカードリーダー付きFDDと、USB端子2ポート、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えている
HDDケージを開けると、リムーバブルトレイ4基が搭載されているのがわかる。このうち上から2つは使用済みだ 青色の爪を手前に引いて取り出す。今回搭載されていたのは、日立グローバルストレージテクノロジーズの「HDP725050GLA360」。SATA、7200rpmの500GBモデルが2つ
サイドパネルはネジを使用せず、レバー1つで開閉できる。またサイドパネルにもカギをかけ、内部へのアクセスを禁じることが可能 フロントパネルもレバー2つを倒すと簡単に開けられる。通常の拡張ベイはすべてネジ不要で取り付け可能、HDDケージは手回しネジを外せば、ユニットごと取り外せる構造だ