ゲーマー向けのPCは、高い拡張性や冷却性を確保した大型のきょう体を採用しているイメージが強い。それだけに、最新ゲームで遊びたくても大きなPCを部屋に置くのに抵抗がある……という人は意外と多いのではないだろうか。そこでオススメしたいのがドスパラの省スペースゲームモデル「Prime Galleria JD」だ。
省スペースゲームモデル「Prime Galleria JD」 |
小さいながら静かで高性能
「Prime Galleria JD」の魅力はなんといっても3Dゲームを楽しむために必要な高いスペックと省スペース性を両立していることだ。標準構成モデルでは、CPUに「インテル Core 2 Duo E6550」をはじめ、2GBのメモリ、500GBのHDD、そしてグラフィックボードに「NVIDIA GeForce 8600 GT」を搭載。これだけ備えていながら、きょう体のサイズは幅140mm、高さ323mmと一般的なマイクロATX対応のPCケースよりも一回り小さい。同じドスパラのゲームモデル「Prime Galleria HG」で採用されているタワー型ケースは幅196mm、高さ435mmとなっているだけに、その小ささがわかるハズ。筆者の第一印象も「思ったよりもずっと小さい」であった。
A4のコピー用紙を側面に置いたところ。その小ささがわかってもらえるだろうか |
駆動音の小ささにも驚かされた。コンパクトなきょう体では、冷却性能と引き換えにファンの騒音は大きくなりがちだが、本モデルではCPUファンの上に特殊プレートを設けることで、CPUファンから取り込んだ空気でケース全体を冷却する効率的なエアフローを実現。3Dゲームのプレイ中など負荷のかかる状況でも、耳を本体に相当近づけないとファンの音が聞こえないほどだ。グラフィックボードも、大型のファンが搭載された静音性の高いモデルを採用している。
拡張性はどうしても限られる
きょう体が小さいだけに、拡張性は限られている。ケース全体で5インチベイ、3.5インチベイとHDD専用ベイがそれぞれ1基ずつ、標準構成で空いているのは3.5インチベイのみという点は注意が必要だ。マザーボードには、PCIエクスプレスx16が1基、PCIエクスプレスx1が1基、PCIが2基あるが、グラフィックボードの冷却ファンがPCIスロットを1基占有している。そのため、実質的にはPCIエクスプレスx1とPCIが1基ずつと考えておこう。しかし、コンパクトでありながらフルサイズの拡張カードを利用できるのは大きな魅力だ。このスペースにはTVキャプチャーやサウンドボードを載せるのがベストか。端子類は充実している。USBは前後合わせて8ポートあり、IEEE1394(6ピン)も前面に用意されている。HDDの容量が足りないときは外付けで補おう。
メモリスロットにアクセスするには、光学ドライブを固定するためのマウントとエアフロー用の特殊プレートを取りはずす必要があるのだが、省スペース性を確保するにはやむを得ないだろう。注文の際は後述のBTOメニューを利用して、後悔のないスペックに仕上げよう。