VAIO type Lは「ボードPC」と呼ばれる、板のように薄くスタイリッシュなデスクトップPC。新しくなったtype Lシリーズには、キーボードを折りたたんで持ち運びできる15.4型、スリムな筐体で場所を取らない19型ワイド、ハイビジョン映像も高精細に楽しめる22型ワイドの3タイプがある。今回紹介するモデルは22型ワイドのVAIOオーナーメードモデル「VGC-LT90S」だ。
壁掛けもできるダイナミックなボードPC
22型ワイド液晶搭載のtype Lは、壁掛けもできる「ボードPC」である。まるで液晶テレビのような見た目に加え、この薄いボディにはパソコンとして十二分に使える機能が搭載されているのだ。
22型ワイドの大画面に1680×1050ピクセル(WSXGA+)の解像度を誇り、「快適」の一言に尽きる。色純度に優れた「クリアブラック液晶」(ピュアカラー)による美しい画面表示もさることながら、作業スペースをふんだんに取ることができ、ストレスを感じることがない。この大画面ならば日常からビジネスまで、どんな作業も大幅に効率アップすること間違いなしだ。
ハイビジョン映像も高精細に見られる22型ワイドの大画面。広い作業スペースで、解像度の低さによるストレスから解放される |
壁に掛ければもはや家電。壁掛けを希望する場合には、「VAIO type L壁掛け設置パック」も用意されている |
外観からは想像もつかない、豊かな低音を高音質で再生可能
VGC-LT90Sは、CPUやメモリ、ハードディスクの容量、OSやソフトウェアなどを選択できるVAIOオーナーメードモデルである。今回の貸出機は、OSはWindows Vista Home Premium、CPUはインテルCore 2 Duo T7500(2.20GHz)、メモリは1GB(512MB×2)、HDDは250GB、光学ドライブはDVD±R2層記録対応DVDスーパーマルチドライブが選択されている。テレビチューナーは、希望によっては地上デジタルのみか、地上デジタル/地上アナログのどちらかが選択できる。
オーディオにはDSD対応高音質サウンドチップ「Sound Reality」を搭載。内蔵ステレオスピーカーに加え、後面には低音域をカバーするサブウーファーまで取り付けられている。プレゼンテーションやテレビ会議に使用すれば、臨場感あふれる効果が期待できる。
グラフィックアクセラレータは、モバイル インテル GM965 Expressチップセット内蔵のグラフィックス・メディア・アクセラレーターX3100が搭載されている。ハイビジョン画像をより美しく表示したい場合には、描画専門のNVIDIA GeForce 8400M GT(チップセットはPM965 Express)という選択肢もある。こちらを選択すると、光学ドライブはブルーレイディスクドライブにすることもできる。
その他の機能や各インターフェイスについては以下の写真を見て欲しい。
本体の左側面には、DVDスーパーマルチドライブと2つのUSB端子が並ぶ。光学ドライブはブルーレイディスクドライブも選択可能 |
右側面には、PCカード(Type II)、ExpressCard/34、メモリースティック、SD/MMCカードの各メディアスロットが並ぶ。その下にはヘッドホン出力コネクタがある |
本体背面のカバーを外した状態。中央から左寄りに電源、電話回線ジャック、LANコネクタがある。写真右寄りにある円形の網はサブウーファー |
右側にはiLink端子S400(4ピン)、マイク入力、オーディオライン入力、光デジタル出力、USB端子が3つ並んでいる |
マウスとキーボードはワイヤレスですっきり
箱を開けてまず驚いたのがマウスとキーボードである。どちらもワイヤレス(デジタル無線方式)で、しかもセッティングは実に簡単。マウスとキーボードに電池を入れてから、本体背面にあるCONNECTボタンを押し、それぞれ10秒以内にキーボード(またはマウス)の裏面にあるCONNECTボタンを押すだけ。これでセッティングは完了だ。
当然ながら、ケーブルがないとパソコン周辺がすっきりしてとても心地よい。無線の稼動範囲は最長で10mもあるので、壁面にかけたtype Lを使ってプレゼンを行うという場合でも、多少距離があっても操作しやすいだろう。
キーボードとマウスはデジタル無線方式のワイヤレス。本体とのコネクトが成功すると、キーボード右側にある液晶にアンテナマークが付く |
iLinkでHDVもかんたん取り込み
今回はデジタルビデオカメラで撮影した動画を取り込んでみることにした。ビデオカメラは、ハイビジョン映像が撮影できるHDV対応のハンディカムHDR-HC3。ビデオカメラとVAIOをiLinkで接続し、HDVの動画が取り込める「VAIO Content Importer」で取り込んでみた。手動で取り込みを行えば、好きなシーンを大画面で確認しながら操作することも可能だ。Windows Media Centerで表示してみるとその大きさに驚嘆させられる。動画を表示するなら、やはり大画面がいい! と実感した。