エコポイントがつく省エネ家電 - おすすめ品はどれか(1) エアコン編

女性にとって記念日は大切なのである。誕生日、クリスマスといった節目で祝い、いつもと違う特別なことをする。たったこれだけのことに、こだわるのである。ぐうたら主婦にとって、本日は特別な日なのである。なんと、この連載が100回達成! お祝いの日なのである。第一回が2006年6月30日、そこから約3年。ここまで続けられたのも、読者の皆様とスタッフのおかげなのである。改めて感謝の気持ちをお伝えしたい。

節目はいつもと違うことをしたい。ということで、今回は取材による記事にしてみた。テーマは「エコポイントがつく省エネ家電のおすすめ品」である。ご存じのとおり、今、グリーン家電製品を購入すると、エコポイントが取得できるのである。5月15日から実施されており、量販店独自のポイントとは別に、ポイントがつくのである。エコポイントは後で、省エネ・環境配慮に優れた商品などの商品や商品券と交換できる(予定)という制度だ。

ただし、対象となるのは、エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビのみ。しかも、省エネに関して、一定の水準以上のものでないと、エコポイントはつかない。最近は、家電量販店に足を運ぶと、個々の製品にエコ度を表す星のマークがついているのがわかる。これは「統一省エネラベル」と呼ばれているものだが、この星が原則4つか5つのものでないとエコポイントの対象製品とならないのだ。早速、おすすめ品を探しに秋葉原にあるヨドバシカメラ マルチメディア Akibaに向かった。

ワンランク上の省エネ機能

とはいえ、たくさんある家電商品の中から、省エネの効果が高く、ポイントもつく、魅力的な商品を探すのは困難なことだ。そこで、ヨドバシカメラの"家電コンシェルジェ"、下地浩介さんにお話をおうかがいすることにした。ヨドバシカメラにはコンシェルジェと呼ばれるアドバイザーがいる。相談するには予約が必要だが、その顧客に合った商品を提案してくれるし、無料でアテンドしてくれるのも魅力。選ぶ時間を短縮でき、まとめ買いをしたいときなど便利である。下地さんには、今回は「省エネ効果の高い家電を選びたい」と伝えていた。果たして、どんな機種を紹介していただけるのであろうか。

まずはじめにエアコン売り場で、下地さんが示してくれたのは、それぞれの商品に貼られている「年間の電気代の目安」というプレートだ。エアコンではグレードが高く、高価なものほど、省エネの度合いも高い傾向にあるという。価格の分だけ、省エネに貢献できる度合いの高い、素材や技術を利用できるからだろう。省エネ性能は、製品の価格次第ということだ。値段が同じ程度なら、ほとんど差はなさそうだ。これでは、おすすめ品を選べないではないか。

と心配になったが、エアコン選びでは注目したい省エネ機能があるという。キーワードは「人感センサー」である。パナソニック ルームエアコン「CS-22RKX」は、「いるとこサーチ」という機能がついている。この機能では、人の動きの量と居場所を検知して、動いている人にもくつろいでいる人にも適した冷暖房にしてくれるのだ。たくさん動いている人がいたら、夏なら冷房をしっかり、逆に静かに読書などをしている人に対しては、冷房を控えめにする。冷気が苦手な女性にとって冷やしすぎがないからありがたい。消し忘れてもセンサーが人がいないことを感知して、「不在省エネ運転」に切り替えてくれる。

さらに、うれしいのは美肌効果だ。「nanoe(ナノイー)」といって、パナソニックが独自開発した水に包まれたイエンが、エアコン運転中にお部屋に放出される。このナノイーには美肌効果があって、角質のうるおいを保つという。どうせ買うなら、省エネのほかにも「美」によい影響があるものを選びたい。ということで、ぐうたら主婦としては、「いるとこサーチ」と「美肌」のCS-22RKXがおすすめだ。

「プラスα」の省エネ機能

実は、今回の取材は編集A氏も一緒だった。彼女の目に留まったのは三菱電機の「MSZ-ZW229」。新しい機能として、本体下部の「セレクトモニター」が面白いと彼女は言う。

この機能は、写真のようにエアコン使用時に設定温度や電気代、CO2排出量などを表示してくれる。エアコンを運転しながら、どれだけCO2を排出しているのか、数字で目に見えるのである。これなら、省エネに対する意識向上にもつながる。これまで、エアコンの表示というと、ランプが主だった。数字などがディスプレイされるのはなんとも新鮮なんである。もちろん、来客時などは表示をオフにもできる。プラスαの省エネ機能がついているものが魅力である。この機種にも、先に紹介したパナソニック製品と同様に人感センサー「ムーブアイFit」が採用されている。

エアコンというと、どの機種も除湿機能は付いている。冬場はむしろ乾燥しすぎてのども肌もカサカサだ。そんなとき、ダイキンの「AN22KRS」などについている「うるる加湿」機能も便利だろう。

ぐうたら主婦オススメのCS-22RKXの価格はマイコミジャーナル価格情報(2009年6月3日現在)によると、123,220円～178,000円。取得できるエコポイント数は冷房能力によって決まる。CS-22RKXの冷房能力は2.2kWなのでエコポイントは6000。買い替えをしてリサイクルを行う場合はさらに3000ポイントが取得できる。同じ美肌効果機能がついているCS-X369Aは冷房時10～15畳用で、冷房能力が3.6kw。エコポイントは9000となる。三菱電機のMSZ-ZW229は121,800円～140,000円。こちらも冷房能力は2.2kW。エコポイントは6000だ。

エコポイントは具体的に何と交換できるのか、まだ公表されていない。現在、検討中のようだ。今後、何と交換できるのか、発表が楽しみでもある。次回は家電コンシェルジェとともに冷蔵庫コーナーへ。