もうすぐ職場復帰! というママが多いこの季節

4月を目前に控えたこの時期は、産育休からの復帰が決まり、不安でいっぱいというママも多いことかと思います。「職場復帰を控えたママのための復職準備ライフハック」企画の後編となる今回は、子育て編と家族・家事編に分けて、"今やっておきたいこと"を紹介します。今のうちに準備をすることで、復帰後の混乱が軽減されるはず。ぜひ試してみてください。

子育て

1.子どもと一緒に備える

復帰すると、特に大変なのが朝の時間のやりくり。子どもの身支度もそうですが、家事のほか、自分も身支度をしなければなりません。朝起きてから保育園へ行き、会社にたどり着くまでのシミュレーションを念入りにして、備えておきましょう。帰宅してからも食事の準備や寝かしつけなど、怒涛の勢いで時間が過ぎますので、同じくシミュレーションが必要です。

2.保育園用品を万全に

子どもの年齢が小さいと着替えの回数が多く、服の数が足りなくなるもの。毎日洗濯はするものの、梅雨の時期などは次の日の着替え用の服がなくて困ってしまうことも。1日の着替えを3組~4組程度用意し、何日分備えておけばよいか考えて購入しましょう。それ以外の用品は、園によって指定が異なるので、保育園の説明資料をよく読んで数量を多めに準備しておきましょう。

3.安心感と楽しいイメージ

もう一つ大事なのが、子どもの心のケアです。親が「保育園でやっていけるかしら? 」と思っていると、それが子どもにも伝わり、預ける際に大泣きしてなかなか離れられないといったトラブルに。泣いているわが子を見ると、心が折れそうになります。「園で楽しんでおいで」という気持ちで送り出すことや一緒にいられる時間にぎゅっと抱っこしてあげるなど、安心して過ごせるような環境づくりに努めましょう。

家族・家事

1.夫婦で家の仕事=家事は分担

「家事って『家の仕事』の略なんだよね、だから家族みんなで一緒にやるものだよね」と教えてくださったのは、日本誕生学協会代表理事の大葉ナナコさん。以来、わが家でも家の仕事は家族で分担だと子どもたちにも伝えています。

育休中は家事をすべてママが担当していたとしても、復帰したらそうはいきません。パートナーと自分のタイムスケジュールを確認しながら、掃除や洗濯、食器洗いなどタスクごとにどう分担できるのか、あるいは任せるのかなど、大まかなルールを決めておきましょう。すべてを自分でと抱えてしまうと、あとで破たんするケースも……。

2.二重三重のセーフティーネット

保育園に入ってから1年くらいは、あらゆる病気をもらってくる確率が高いのが通例。病気以外にも急な残業もあるかもしれません。自分がお迎えに行けない場合にどうするのか。二重三重のセーフティーネットをあらかじめ築いておきましょう。

祖父母に頼るのか、シッターサービスや病児保育は契約したほうがいいのか、パートナーにも頼れるのか。1つ目のセーフティーネットがだめでも、次を当たれる体制を作っておくと、いざというときに安心です。

3.家事をあらゆる手段で効率化

炊事や掃除、洗濯は毎日のことで、最低限やらねばなりません。ここで登場するのが最新の家電やサービスです。宅配食材サービスを使って買い物や調理時間を短縮したり、外出している間に勝手に掃除をしてくれる掃除機、乾燥までやってくれる便利な洗濯乾燥機なども心強い味方です。ただし、すべてを購入すると膨大な投資になります。自分のライフスタイルにあったものを取捨選択して取り込み、無理なく効率化を進めてみてはいかがでしょうか。

振り返ってみると復職にあたってやることは膨大にあります。そして、復職すると、本当に時間もなく、追われているような毎日で、これでよかったのかとモヤモヤした気持ちを抱えるママも多くいます。

すべてを一気にうまく回そうとするのではなく、一つ一つ柔軟に見直しながら、自分と子どもと家族に無理のないカタチで、肩の力は無理に入れずに両立生活を始めてみませんか。大変なときは一時のこと。長い目で両立生活を楽しんでくださいね。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李
慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。
4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。
2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。

株式会社グローバルステージ
東京ワーキングママ大学