ソフトバンクではこれまで、業界の常識を覆すような新しいサービスやキャンペーンを数多く展開してきた。例えば直近では、他キャリアに先駆けてスマートフォンを下取るプログラム「スマホ下取り割」を開始している。同プログラムを利用して新機種を安く手に入れた読者もいることだろう。今夏、ソフトバンクではまた新たな取り組みを展開する。今回は「整備済製品」という新カテゴリにて、新品同様のiPhone 4S(64GB)を特別価格で提供する試みだ。詳しい内容を本稿で紹介していこう。
整備済製品とは?
ソフトバンクのいう「整備済製品」とは、メーカー再生品のこと。新品購入後すぐに返品された製品を、厳格なプロセスで再整備し、特別価格で再び市場に提供するものである。Appleの厳しい品質水準を満たした製品のみが出荷されるため、通常の中古品とは異なり、コンディションが抜群に良い。またメーカーが自ら整備を手がけるという点でも安心できる。事実、メーカー保証も新品同様に確保されているという。ソフトバンクでは、7月22日から提供開始している。
日本ではまだ馴染みのない販売形態だが、Appleではすでにメーカー再生品(Refurbish)の取り組みをはじめており、グローバル市場では決して珍しい試みではないようだ。今回、提供を開始する製品はiPhone 4S(64GB)で、新品より1万7,280円お得に購入できる。月々の割賦金に換算すると、毎月720円安いことになる。これはかなり大きな割引率である。なお新品と同様、ソフトバンクが行なっている各種キャンペーンも適用できる。詳細は後述を参照のこと。
毎月の支払いイメージは以下のようになる。新品を購入した場合と金額を比較してみてほしい。
新品と違うところは?
整備済製品は新品同様に扱われる。例えば初期不良はもちろん、AppleCareなどにも対応する。キャリアによるアフターフォローをしっかり受けられるので、安心して製品を購入できる。また現在、ソフトバンクが展開しているキャンペーンを適用させることも可能だ。例えば、他社からMNPを利用してソフトバンクに乗り換えるユーザーは「バンバンのりかえ割」を適用できる。これはホワイトプラン基本使用料(通常980円/月)が2年間0円になるなどのキャンペーンだ。
このほか、機種変更後、使っていた機種を家族が使う場合に利用料金を月々0円から始められる「スマホファミリー割」、他キャリアを利用の家族がソフトバンクのスマートフォンを契約すると紹介者のホワイトプラン基本使用料が1年間0円になる「スマホ紹介割」も適用できる。
整備済製品が新品と異なる点は2つある。ひとつめは、在庫に限りがあること。製品の由来を考えれば当然である。なおiPadやiPhone 5などが同様に整備済製品として提供されるかどうかは、現時点では全くの不明だ。ふたつめは、販路がソフトバンクオンラインショップ限定となること。ソフトバンクショップ各店では取り扱わないので、充分注意したい。
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お伝えしてきた通り、"新品同様"のiPhone 4Sをお得に購入できるのが「整備済製品」の魅力となっている。ソフトバンクが他キャリアに先駆けて提供を開始する試みである。本稿で興味を持った方は、一度検討してみるとよいだろう。