iPhoneには、内蔵のジャイロセンサーによりiPhoneの傾きを検知し、その角度に応じて画面を垂直/水平に切り替える機能がある。しかし、ゴロ寝しながらiPhoneをイジるときなど、わずかな姿勢の変化でクルクルと向きが変わってしまうのは煩わしいものだ。

だから、画面の向きをロックしているユーザも少なくないはず。ホームボタンをダブルクリックして現れたタスクバーを右方向へし、左端にある回転した矢印のボタンをタップすれば、画面の向きをロック/アンロックできるので、常に垂直方向で使おうというわけだ。

しかし、そうなると不便な場面も現れる。たとえば、『写真』でアルバムを鑑賞したいとき、iPhoneを水平方向に持ったほうが写真は大きく表示できる。iPhone 5の場合、せっかくの広い画面も約半分しか利用できないことになり、迫力に欠けてしまう。

そんなときには、iOS 5で登場した「AssistiveTouch」を使おう。画面の向きをロックして常に垂直方向で利用しているときでも、この機能を利用すれば、画面の表示を水平方向に切り替えることができる。AssistiveTouchが有効な間は、白い丸が常に表示された状態になるが、ドラッグすれば位置を変更できるので、操作の邪魔にはならない。必要なときだけ画面の向きを変えたい、という場合に有効なテクニックといえるだろう。

操作手順をカンタン解説

1 ホームボタンをダブルクリックすると現れるタスクバーを右方向へフリックし、左端のボタンをタップすれば画面の向きをロック/アンロックできる

2 AssistiveTouchは初期設定では無効化されているので、『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」→「AssistiveTouch」の順に画面を開き、スイッチを有効にしよう

3 画面の白丸をタップすると、AssistiveTouchのメニューが現れる。『写真』でアルバムを表示しているとき、メニューを表示して「デバイス」をタップする

4 「iPhoneを水平方向に持ちかえ、「画面を回転」をタップする

5 「左向き」または「右向き」をタップすると、iPhoneの向きにかかわらず画面の方向が変わる。メニューの外側をタップすれば、メニューを消すことができる

(提供:iPad iPhone Wire)