スマートフォンの急速な普及により、ここ数年でリリースされたスマートフォンの機種はかなりの数に上る。これまでは、従来のフィーチャーフォンからスマートフォンへ機種変更する人がほとんどたっだが、これからはスマートフォンからスマートフォンへ機種変更する人も増えてくるだろう。すでにスマートフォンからの機種変更を経験した人も多いかもしれない。
スマートフォンからスマートフォンへ機種変更する際に気になるのが、「フィーチャーフォンの時代に比べて、機種変更のサイクルが早くなっていないか?」ということである。スマートフォンでは、ソフト面・ハード面の技術革新が一気に進んでおり、ほんの1年前の機種と現在の機種では、機能面の違いだけでなく、処理速度の速さや画面の精細さ、バッテリーの持ちなどが圧倒的に違っているような状況だ。
そこで本稿では、スマートフォンのOSのバージョンアップに注目し、iPhoneとAndroidがそれぞれ「どのくらい使えるのか?」について見ていきたい。
Androidは1回のOSバージョンアップが基本!?
まずは、AndroidスマートフォンのOSのバージョンアップについて確認してみよう。国内では、2009年7月にドコモから発売された「HT-03A」が初のAndroidスマートフォンとなるが、その後、2012年までに発売された主要機種について、0Sの状況を表にまとめてみた。
機種名(発売時期) | 初期搭載OS | 最新対応OS | 最終配布日 | |
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2009 | HT-03A(2009年7月) | Android 1.5 | Android 1.6 | 2009年10月 |
2010 | Xperia(2010年4月) | Android 1.6 | Android 2.1 | 2010年11月 |
Galaxy S(2010年10月) | Android 2.2 | Android 2.3 | 2011年6月 | |
2011 | Galaxy S II(2011年6月) | Android 2.3 | Android 4.0 | 2012年8月 |
Xperia acro(2011年7月) | Android 2.3 | Android 2.3 | - | |
2012 | Galaxy S III(2012年6月) | Android 4.0 | Android 4.0 | - |
AQUOS PHONE ZETA(2012年11月) | Android 4.0 | Android 4.0 | - | |
■ 国内発売のAndroidスマートフォンにおけるOSバージョンアップの状況 |
それぞれ端末の発売時に搭載されたOSと、その後のバージョンアップにより対応した最新のOSを記載している。たとえば、HT-03Aは2009年7月の発売時には、Android 1.5が搭載されていたが、約3カ月後の2009年10月にAndroid 1.6へのバージョンアップが実施されており、その後、バージョンアップは行われていないため、これが最終のOSバージョンアップとなる。
なお、不具合などを改善するためのソフトウェア更新はOSバージョンアップ以外にも行われることがあるが、上記の表ではOSの主要なバージョンアップのみをカウントしている。また、2012年に発売された「Galaxy S III」(SC-06D)、「AQUOS PHONE ZETA」(SH-02E)に関しては、発売日が近いため現時点ではOSバージョンアップが実施されていないが、今後、OSがバージョンアップされる可能性があることにご留意いただきたい。
上記の表から読み取れることとして、Androidスマートフォンでは、発売日に搭載されていたOSのひとつ上のバージョンのOSまでアップデートされるのが基本といえるかもしれない。「Xperia acro」(SO-02C)のように、ソフトウェア更新のみでOSがバージョンされなかった端末もあるが、2011年以前のその他の5機種については、発売数カ月後から約1年後の間に、1段階上のバージョンのOSに対応している。なお、「GALAXY S II」(SC-02C)は、Android 2.3から4.0にバージョンアップされ数字が大きく違っているが、スマートフォン向けのOSでは、「2.3.x」の次は「4.0.x」となるため、これも1段階上のバージョンアップとなる。