説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneの背面に描かれているマークって何の意味があるの?」という質問に答えます。
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iPhoneの本体裏には、「iPhone」のロゴの下に、2行のテキストと5つのマークが刻印されています。もちろん、これらは単なるデザインではなく、それぞれに意味があります。まずは、テキストの下にある5つのマークの意味を、左から順に解説してみましょう。
* FCCマーク
米連邦通信委員会(FCC)の認可を取得した製品であることを意味するマークです。このマークがない情報通信機器は、米国での販売は許されません。
* WEEE指令の適用表示マーク
ゴミ箱に×印を重ねたマークは、電気・電子機器廃棄物(WEEE)に関する欧州連合の指令に準拠した製品であることを示します。このマークがある製品は、廃棄物の回収とリサイクルシステムの構築・費用負担が、生産者に義務づけられています。
* CEマークと「0682」
全EU加盟国の基準を満たす製品に付けられるマークです。前述のFCC同様、ヨーロッパで情報通信機器を含む電化製品を販売するときには、取得が義務付けられています。右横はCEマークの認証機関を指すコードで、「0682」はCETECOMドイツを意味します。
* ○に感嘆符
CEに関連するマークの1つで、注意喚起を意味します。iPhoneのような情報通信端末の場合、EUの各地域・国が屋外用には認可していない周波数を使用する機器であることを意味します。
これらのマークの上には、米連邦通信委員会の認証ナンバー(FCCID)とカナダの工業規格(Industry Canada、IC)の識別番号、iPhoneの製造番号(IMEI)が刻印されています。2012年10月に出荷されたiPhone 5の場合、FCCIDは「BCG-E2599A」、ICは「579C-E2610A」となります。IMEIは、その端末固有の製造番号dすから、1台1台異なります。
ところで、これらの情報はiPhoneの「設定」でチェックすることも可能です。日本国内での使用が認められた通信端末に与えられる「技適マーク」など、iPhoneの本体裏面に刻印されていないものについては、この画面で確認できます。