朝、ふとんから出るのが辛い季節である。一年を通じて、最も心地良く眠れる季節と言い換えることもできる。あと5分、10分……と、つい起床時間を先に延ばしたくなってしまう。暦の上ではもう立春。春眠、暁を覚えずということだろう。そこで本稿では、睡眠を楽しむためのアプリケーションを紹介したい。

ユーザの睡眠状態を記録するiOS向けアプリ「快眠の森」

iOS向けアプリ「快眠の森」は、ユーザの睡眠状態を調べて記録する無料アプリだ。加速度センサーが体動を記録するなどして、総合的に解析された眠りの深さがデータとして記録される。寝言を音声解析してテキストとして記録する機能のほか、キャラクターが声をかけて起こしてくれる目覚まし機能や、寝付きをよくするストレッチ体操なども収録する。利用にはiOS 5.0以降が必要。

快眠の森のトップ画面(写真右)。アプリの利用にはiOS 5.0以降が必要だ

睡眠状態を記録する機能「ぐっすり記録」の利用方法は、いたってシンプル。アプリを起動させた状態で端末を枕元に伏せて置き、あとは寝てしまえば良い。睡眠の深さ、体動、寝言の3項目がグラフで表示され、総合的な快眠点数が100点満点で表示される。ぐっすり記録の起動中に一定以上の音量を感知すると、「寝言解析」機能が作動し録音が始まる。録音された音は後から繰り返して再生することが可能。テキストにも変換される。

ぐっすり機能の利用イメージ。子守唄代わりの「おやすみサウンド」、目覚まし代わりの「さわやかサウンド」なども利用できる。総合的な快眠点数が100点満点で表示される

キャラクターが声で起こしてくれる「目覚まし」機能では、かわいい恋人が優しく起こしてくれる「恋人モード」、怖い鬼軍曹が起こしてくれる「軍隊モード」を搭載。軍隊モードでは、起きたときに大きな声で「イエスサー!」とマイクに向かって叫ばなければいけない仕様になっている。このほか、眠りの浅いタイミングで起こしてくれる「AI 目覚まし」といった機能も利用可能だ。

「快眠準備運動」では、ストレッチなどのレクチャーを受けられる。寝る前には、快眠準備運動で体の筋を伸ばしておこう。また、「投稿」ではTwitterやFacebookと連携することが可能。寝た時間、起きた時間などを自動投稿できるほか、寝言をタイムライン上につぶやくことも可能だ。眠りから覚めると、一定額のコインを獲得できる。このコインを集めれば、アバターに新しいパジャマやふとん、ベットをあてがって楽しむこともできる。

寝言の音声解析には「大語彙連続音声認識エンジン Julius」を利用しているという

本稿で紹介した快眠の森のアプリ詳細は、同アプリ紹介サイト「http://kaimin.asd-inc.net/kaimin/apps/1」で確認できる。