KDDIは30日、Wi-Fi+Cellular版のiPad miniおよびiPad Retinaディスプレイモデルの発売を記念して、東京・渋谷区のKDDIデザイニングスタジオで「スペシャルカウントダウンイベント」と題したイベントを開催した。同イベントにはKDDIの代表取締役社長・田中孝司氏と、タレントの重盛さと美さんが登場した。
カウントダウンに先立ち、田中氏のスピーチが始まった。皆さんより一足先に使わさせてもらって、申し訳ないと、苦笑混じりでまずはiPad miniを使用してみての心境を述べた。これまでパソコンとスマホとの間が、繋がっていないと感じられることが多かったが、iPad miniの登場で、利用シーンの隙間が埋められることになる、それがWi-Fi+Cellularモデルの価値であると言う。
地下鉄エリアでのLTE強化も念頭に入れており、関東圏内では、12月末までに99%の駅をカバーすると発言し、13年3月末までに地下鉄トンネル内も、9割はLTEのエリアとしてカバーしていくと続けた。これにより、自宅と会社・学校がシームレスにつながり、ネットワークの付いたタブレットの真価が明らかになってくると述べた。
また、サービス面でも強化を図り、auのキャリアメールに対応したことを強調した。これにより、ユーザーは「~@ezweb.ne.jp」のアカウントが供与され、プッシュメールが使えるようになったほか、ひとつのアカウントでスマートフォンなどと共有して利用できるようになる。
価格面ではauスマートバリューやゼロスタート定額キャンペーンを用意し、「お得感」をアピールした。
田中氏のスピーチの後、タレントの重盛さと美さんが登場。iPadはちょっと大きいと思っていたが、iPad miniはちょうどいいサイズ、今日持ってきているバッグの中にも収納できる、などと感想を述べた。
カウントダウン終了後、田中氏の「iPadもauは本命」という台詞でイベントは締め括られた。イベント後の囲み取材では、第4世代iPadについては、Wi-Fiのみに対応したモデルを法人向け限定で販売することを明らかにした。7インチタブレットはコンシューマー向けと見ており、今後、LTEなどの通信機能を搭載したタイプのタブレットが、Wi-Fiだけを搭載したモデルより需要が増え、現状、2:8くらいの市場が逆転するのではないかという予想を示した。なお、今回の販売に際しては、iPhone 4Sと同じく販売店を絞り込んでの展開となったが、これについては、入荷数がやや少なかったとした。販売店舗については、今後、どんどん広げていきたいと意欲を見せた。