山本正之、『アニぱら音楽館』に初登場!

――まずは番組の感想をお願いします

山本正之の生ギターによる熱唱も要注目だ

山本正之「楽しい番組ですね。何か学校にいるみたいな、部活をしているみたいな、そんな印象でした。何も気にすることなく、居酒屋で飲み会でもやっているみたいな感じでしたね」

――影山さんとのセッションはいかがでしたか?

山本「やはり影山さんはすごいですね、声が。モニターから影山さんの声しか聴こえてこなくて、リハーサルのときはちょっと参りました(笑)。セッションはあまりやったことがなかったのですが、やってみると楽しかったです」

――「ヤッターキング」を選曲した理由は?

山本「やはりファンの方に一番人気がある曲なんですよ。今回、『アニぱら音楽館』に初登場ということなので、一番人気の曲を持ってきました」

――メドレーの4曲を選んだ理由は?

山本「まず『タイムボカンシリーズ』で私が歌った主題歌から3曲を選んだのですが、それだけじゃ寂しいので、『嗚呼! 逆転王』を入れました。これは、アニソン縛りのライブをやるとき、いつも立ち上がりに歌う曲なので、やはり最初にこの曲をやったほうが、いきなり『ヤッターマンの歌』のイントロを弾くよりも、自分の指も慣れるだろうと。ちょっと緊張しましたけど(笑)」

――数多くのライブをこなしてきた山本さんでも、やはり緊張なさるのですか?

山本「緊張しますよ。自分のソロライブでもステージに出る直前はすごく緊張します。でも、この緊張が醍醐味ですね。ドキドキする、早く出たい、早く歌いたい。ステージに出てしまえば、あとはもう平常心で、終わりに向かってトランス状態に入っていく。私のライブはだいたい3時間半ぐらいなんですけど、2時間半ぐらいから自分が何をやっているのかわからなくなってます(笑)」

――今回の「嗚呼! 逆転王」はオリジナルとは異なるアレンジでしたが

山本「『嗚呼! 逆転王』のオリジナルは間奏がやたらと長いんですよ。アニメーションの中で劇伴として使えるように長くしてくれといわれて作ったからなんですけど、それをステージでやると間が持たない。野外で歌うときはカラオケなので、間奏の間は客席に入って握手をして周るんですよ。そうしないと間が持たないので(笑)。とにかく長い。だからギターを持って歌うときは好きなようにアレンジしています」

――スパニッシュ風のカッコいいアレンジでした

山本「あれでカッコいいと言われると……、"ヤッター!"って思います(笑)」

――山本さんによる生"アチョー"はまさに必聴のポイントだと思うのですが、山本さんの歌詞には擬音的な言葉がよく入りますよね

山本「"アチョー"は元々ブルース・リーから来ていて、字幕にはその後"ヒヨヒヨヒヨ"って出るんですけど、あれは間違い。最初のレコードのときからそう書いてあったみたいなんですけど、"ホヨホヨホヨ"が正解で、僕は"ホヨホヨホヨ"って歌っています。擬音はイメージですね。作っている最中に出てくるイメージ。"アチョー"は『ヤッターマンの歌』と『ヤッターキング』、あとは『チュク・チュク・チャン』で使っているかな」

――イメージした擬音がはまった瞬間はいかがですか?

山本「何回でも自分で繰り返して聴くんですよ、ゲラゲラ笑いながら。そしてだんだん泣けてくる。『どうしてこんなに面白いのが書けるんだろう』って(笑)」

――最初に「タイムボカンシリーズ」の曲を書くというお話があったときはいかがでしたか?

山本「『来た!』って感じでしたね。僕は子どものころから、両親によく映画に連れて行ってもらっていたんですけど、その頃から"主題歌"というものにものすごく興味があった。だからシンガソングライターというよりも"主題歌"を作る人になりたいと思っていたんですよ。だから話が来たときは本当にうれしかったです」

――その曲が実際にテレビで流れたときはいかがでしたか?

山本「すごく楽しみにして待っていました。最初に曲を作ったときは自分が歌うとは思っていなかったんですよ。『オバケのQ太郎』を歌っていた石川進さんかな、ぐらいのイメージだったんですけど、これもたぶん、竜夫社長が『山本さん、歌いなよ』って言ってくれたんじゃないかな」

――ご自分で歌も歌うことが決まったときはいかがでしたか?

山本「『歌っちゃっていいの?』って感じですよね。おかげで、一族郎党にすごい自慢が出来ました(笑)」

――もし新たなシリーズが始まったとき、「ドンファンファン伯爵」のように声優としてのオファーが来たらどうしますか?

山本「話が来ればもちろんやりますよ。あんまり来ないですけどね(笑)」

――山本さんの今後の活動予定などを教えてください

山本「10月からは2年に1回、隔年でやっている『マサユキ前線』という全国ツアーが始まるので、今はそれに賭けています。それをやりながら、オリジナルアルバムを作ろうかなと思っていて、今年中に発売できたらいいなと思っています。来年早々には、アニソン縛りのDVDを作って、こちらは春ぐらいに発売できたらと思っています」

――それでは最後にインタビューをご覧の方にメッセージをお願いします

山本「一生懸命やったよ! それだけです(笑)」


山本は「タイムボカンシリーズ」のほかに「J9シリーズ」の楽曲も手掛けており、インタビュー終了後には、「ぜひ次はJ9で」と笑顔を見せていた。「J9シリーズ」での再出演を期待しつつ、まずは11月13日からの放送を楽しみに待ちたい。