キングソフトのグループ会社であるMobile In Styleは22日から、3G回線をバンドルした7インチタブレット「edenTAB SIMフリー 3G+Wi-Fiモデル」を発売すると発表した。価格は月額2,480円から。同日、都内で行われた記者説明会では同商品の概要説明およびキングソフトが新たにサービスを拡充するオンラインストレージ「KDrive」の紹介が行われた。

7インチタブレット「edenTAB」を紹介

edenTAB SIMフリー 3G+Wi-Fiモデルは同社がMVNOとしてNTTドコモの回線を利用して展開するもの。提供プランは2つあり、ダウンロード速度の下り/上りが128kbpsのものが月額2,480円、同下り7.2Mbps / 上り 5.8Mbpsのものが月額4,580円となっている。24ヶ月間の契約が必須となる。

3G回線をバンドルした7インチタブレット「edenTAB SIMフリー 3G+Wi-Fiモデル」

カラーはWhite、Black、Pinkの3色で展開する

edenTAB SIMフリー 3G+Wi-FiモデルはAndroid 4.0を搭載した7インチタブレット。CPUには1.2GHz デュアルコアのS5PC210(Samsung製)を採用する。内蔵メモリは16GB。サイズは199×118.8×10.4mm、重さは338gで、カラーバリエーションはWhite、Black、Pinkの3色を用意している。有効画素約800万画素のメインカメラ(フラッシュ付き)と同200万画素のサブカメラを搭載。バッテリー容量は3,800mAhで、GPSや三次元加速度センサー、電子コンパスなどをサポートする。アプリマーケットはGoogle Playと独自マーケットの「Tapnow」の両方が利用可能。そのほかテザリングにも対応している。なお、テザリング通信をしても追加料金は発生しない。

インターフェースはmicro USB端子、ヘッドホン端子、micro SDカード、デジタルディスプレイ出力端子などを搭載。背面には800万画素のCMOSカメラを備える

側面には電源キーや音量キーを搭載

ディスプレイ下部にはメニュー、ホーム、戻るキーを備える

説明会で登壇したMobile In Style代表取締役の下浩子氏は、SIMフリー端末なので海外でも活用できる点、ドコモのFOMA回線が利用できるので国内では人口カバー率が100%である点、端末と回線の契約が窓口ひとつで済ませられるので簡便である点など、6つの特長を挙げて同製品の優位性をアピールした。

登壇して製品の概要を説明する下氏(写真左)。SIMフリー端末なので、留学する学生や海外出張するビジネスパーソンも、海外で快適に利用できる

下氏は、月額2,480円のお手軽プランについて「普段は家のWi-Fiを利用していて、外ではメールやちょっとしたネット検索をしたいというユーザー向けのプランです。そのほか、普段はモバイルWi-Fiルーターを利用しているけれどたまに電波の弱い地域に行くこともある、という人にもお勧めです」と紹介。月額4,580円のスタンダードプランについては、どこでも大容量データのやり取りや動画鑑賞などを行いたいユーザー向けとのことだった。

月額2,480円のお手軽プランと月額4,580円のスタンダードプランのふたつのプランを提供する

下氏は、これだけ安価にサービスを提供できる理由について「通常は端末メーカーと回線キャリアの2社の利益を消費者が負っていますが、両方を1社で提供することで、ここまで安くすることができました」と説明。今後は、コンシューマー向けにはカスタマイズ端末の展開などを、ビジネス向けには企業端末の提供やスマートデジタルサイネージとしての展開などを考えているという。

端末と回線の両方を1社で提供することにより、低価格を実現した。今後はキャラクターとコラボした端末の提供なども視野に入れている

最大50GBまで無料で利用できるKDrive

キングソフトの沈(しん)海寅(かいいん)氏は、オンラインストレージ「KDrive」について紹介。同社では22日より、無料容量を最大50GBに増量し、ラインナップにMac版アプリを追加した。これにより、Windows PC / Mac / iOS端末 / Android端末でKDriveの大容量オンラインストレージサービスを利用できるようになった。

登壇しサービスの拡張について紹介する沈氏(写真左)。KDriveの登録ユーザー数は15万人を突破したという

沈氏は今回サービスを拡張した理由について、「エンドユーザーがモバイル端末で扱うデータ容量は増える一方なのに、モバイル端末が搭載しているメモリ容量は小さいまま」という矛盾点を指摘。そのため今後、ストレージサービスのニーズはさらに拡大していくと見込んでいる。

カメラの高解像度化などにより、ユーザーが扱うデータ容量は増加している。そのため同社では今後、オンラインストレージサービスの需要が高まると分析している

例えばiPhoneを2年間使ったユーザーの端末内には、バックアップするにはとても時間がかかるであろう大量のデータが保存されている。このようなユーザーも、日常的にKDriveを利用していればわざわざ時間をみつけてバックアップを行うといった手間がいらなくなる。そうした想定から、今後キングソフトでは端末内のローカルなメモリを使うような感覚で、ユーザーが意識せずにオンラインストレージを利用できる環境を整えていく方針だという。

KDriveでは8月22日から、50GBという大容量ストレージが利用可能になる。また、ファイル転送サービスやオープンAPIによる他社サービスとの連携も行っていくという。

業界最大の50GBという大容量ストレージが利用可能になる。2Mピクセルの画像は約42,000枚、5分間のmp3(128kbps)は約10,000曲が保存可能だという

ファイル転送サービスとしての利用も可能。他社サービスとの連携もできる

(記事提供: AndroWire編集部)