――そんな小ネタが仕込まれていたんですね(笑)。さて、デビュー1年が経ちましたが、この1年で、azusaさんが作った曲は何曲ぐらいになりますか?
azusa「めちゃめちゃ作りました。デビューしてからでも100曲以上になるらしいです(笑)」
――それは作詞だけの曲も含めてですか?
azusa「基本的に、作詞、作曲、編曲、仮歌までを含めて1曲として計算しています。作詞だけのものをいれると、さらに20曲ぐらい増えますね」
――すごいペースですね。3~4日に1曲ぐらいですよ
azusa「計算すると確かにそうなるのですが、2~3週間ぐらいまったく書かないときもあれば、1週間で10曲書くぞ! みたいな意気込みで取り掛かるときもあるので、ずっと曲を作り続けていたという感覚はないですね」
――azusaさんが曲を作り出したのはいつ頃ですか?
azusa「小中学校の登下校時に鼻歌で歌いながら通学していたのが、作曲の原点になっていると思います。今でも曲を作るときは、歩きながら鼻歌で歌って、それをあとからピアノであわせていくという感じになっています」
――歌を歌うのと曲を作るのとでは、どちらのほうが好きですか?
azusa「高校生ぐらいの頃からは作ることのほうが好きでした。とはいっても、誰かに聴いてもらいたいとか、聴かせようと思って作っていたのではなく、そのときの自分の気持ちを日記に書くような感覚で作っていたので、今こうして自分の曲を歌って、しかもアルバムを出すというのはどこか不思議な感じです」
――自分で作った曲を歌うのと、自分以外の人が作った曲を歌うのとでは、やはりちがいはありますか?
azusa「たとえばカラオケなどで、すでに売れている曲とか、耳なじみのある曲を歌うのであればまったく問題ないのですが、私のために誰かが作ってくれた曲となると、たぶん全然歌えないと思います。どういう声の乗せ方をしたら良いのかがわからなくなると思うんです。自分の曲でもそれなりの難しさはありますが、なんでこんな高い声の曲を書いちゃったんだろうとか(笑)、きっと自分の中に流れている自然なメロディが歌になっているので、素直に歌うことができるのだと思います」
――人にために作るというのはいかがですか?
azusa「自分が歌うという概念がなく作れるので、『こんな照れちゃうような歌詞、自分なら歌えないけど』というようなものができたり、より自由度が増すと思います」
――アレンジまでご自分でなさるんですよね
azusa「曲を作っている時点で、こういう音が鳴ってとか、こういうリズムがあってというのが頭の中にあるので、それをできるだけ形にしたいという気持ちでアレンジまで関わらせていただいています。途中まで作って、後は人にお願いしてしまえるなら、それはそれで楽になるとは思うのですが、そうなると、『あ、ちょっと違うんだよな』っていう気持ちが出てきてしまうと思うんです」
――どちらかというと完璧主義者ですか?
azusa「どうでしょう? 変なところで完璧主義者かもしれません」
――こだわるところはこだわるけど、こだわらないところはまったくこだわらない……O型ですよね?
azusa「はい(笑)」
――ということは私生活は意外とだらっとしていたり……
azusa「だらっとしてますね(笑)。でも、やるぞっていうときは、きっちりやりますよ」
――集中力がすごい?
azusa「でも、切れるのもはやいです(笑)」