2011年7月よりテレビ東京ほかにて放送開始予定のTVアニメ『ゆるゆり』だが、その放送に先駆けて、2011年6月12日、「4000枚に直筆サインしちゃいます! を6時間生放送」と題したニコニコ生放送が配信された。
本放送は、7月20日の発売が予定されている「七森中☆ごらく部」によるTVアニメ『ゆるゆり』のエンディングテーマ「マイペースでいきましょう」の初回封入特典となる「ごらく部キャラクターカード」に、七森中☆ごらく部のメンバーが6時間の生放送中、1人1,000枚、計4,000枚を直筆サインするというもの。本企画は、『ゆるゆり』の原作者であるなもり氏が、原作コミックス第4巻の限定版1万部に直筆サインをしたということにインスパイアされた(?)ものだが、まさか本当に実現されるとは、というのがキャスト陣の正直な感想であろう。
今回の苦行(?)に挑んだのは、三上枝織 (赤座あかり役)、大坪由佳 (歳納京子役)、津田美波 (船見結衣役)、大久保瑠美 (吉川ちなつ役)といったごらく部のキャスト陣4人。6時間で1人1,000枚という数字をなかなかリアルに実感できないこともあって、配信開始前は意外と余裕の表情を浮かべていた。
14時00分の配信を前に、まずは13時00分からテスト配信を開始。配信前にTwitterで軽く告知しただけにも関わらず100人を超える視聴者が集まり、今回の企画に対する注目度の高さが感じられる。そして運命の14時00分。いよいよ戦いの火蓋が切って落とされた。
6時間の長丁場ということもあって、スタートしても意外と落ち着いているメンバーたち。サイン中の様子がニコニコ生放送で配信されているということもあって、三上を中心にトークの花が咲く。「まだまだ時間はたくさんある」、そんな認識が後の悲劇へとつながるのだった。
サインの枚数は1時間ごとに集計されていくが、発表されていくごとに、メンバー間での差が広がる。順調に枚数を重ねていく津田と大久保。何とか遅れまいとくらいつく大坪。そして、圧倒的なスピードで遅れていく三上……。実質的な司会進行を務め、ほかのメンバーが黙々と作業を進める中、トークが絶えないように番組を仕切る三上は、自らが演じるあかりとはちがって、大きな存在感を示す。しかし、数字はやはり残酷なもの。あまりの遅さに、番組の途中で「\アッカリーン/」と画面から消され、別場所での作業を強いられるなどの仕打ちは、視聴者の涙と笑いを誘ったことだろう。
視聴者からのコメントで盛り上がるニコニコ生放送だが、さらに大きな盛り上がりを見せたのが「運営コメント」。各メンバーのマネージャー陣から、「時間内に終わったら焼肉」などの叱咤激励が飛び交い、サイン中のメンバーはもちろん、現場スタッフ、視聴者をも大いに楽しませる。そして番組は、ニコニコ生放送でおなじみの「4択」や原作コミックスにも登場した「めだちたgirl」などの企画が随所に盛り込まれつつ進行し、気がつくと放送開始から5時間が経過する。
5時間を経過した段階で、津田が868枚、大久保が800枚、大坪が655枚、そして三上が283枚……。ゴールの見えた津田、大久保はここからラストスパートとばかりにペースアップ。運命の6時間目に、津田、大久保が相次いでサイン1,000枚を書き終える。ご褒美としてスタッフが用意した叙々苑の焼肉弁当に舌鼓を打つ2人を尻目に、黙々と作業を進める大坪と三上だが、ついに無常のタイムアップの時を迎える。
絶望的な枚数を残す三上に対して、大坪はラスト1時間でかなりの追い上げを見せ、残る枚数は2桁台。ここで終わっては悔いが残るとばかりに、ニコニコ動画内の「ゆるゆりTV」チャンネルに舞台を移し、20時30分~21時00分までの延長戦がスタートする。ラストの追い上げが功を奏した大坪は、延長戦配信中にきっちりとフィニッシュし、ご褒美の焼肉弁当にありつく。
最後の追い上げを見せた三上だが、結局444枚を書き上げたところで延長戦もタイムアップを迎える。残りをすべて書き上げた上で、CDのプレス工場に直接納品するという新たな使命が課せられた三上の運命は……。次回に続く!?
当日サインされたキャラクターカードは7/20発売予定のEDテーマ「マイペースでいきましょう」に封入されるので、ぜひともゲットしてほしい。
(C) なもり/一迅社・七森中ごらく部 |