リコーのブースですごいものを目にした。参考出品と控えめに書かれた札の前に置かれたそれは、なんと、ライカ エルマリートM28mm F2.8が装着された「GXR」!

GXR用レンズマウントユニット」と書かれたそれは、GXRと組み合わせることで、GXRにライカMマウントレンズを装着できるようになる拡張ユニット。もちろんVMマウントレンズやZMマウントレンズも装着できる。搭載されるセンサーはAPS-Cサイズの12メガCMOSとのこと。既存のミラーレス機がアダプターを介してMマウントレンズを装着できることは、かつて一部好事家の間で大きな話題となったが、焦点距離が2倍となることを惜しむ声も少なくなかった。その点、本製品では焦点距離が1.5倍となり、大いに歓迎されるだろう。

これがライカ エルマリートM28mm F2.8を装着した「GXR」の勇姿だ!

手前に見える四角いブロックの中に、シャッターユニットが納められている

ただし、設計と製造は決して容易ではないらしく、「センサーのほか、シャッターユニットを内蔵するのに苦労しました。価格的には…カメラ一台分くらいにはなるでしょうね…」(同社スタッフ)。だが、「Mマウントレンズを所有するユーザー向けの製品ですから、高くても品質の良い物をと考えています」とのことなので、大いに期待したい。ちなみに、今秋発売予定だ。

「GXR」のカメラユニットがずらりと並ぶ

「CX5」、「GXR」、「GRD」の作例が大きく掲げられた展示ブース

1月に発表された「CX5」。新色のグリーンシルバーとローズピンク(写真)、ブラックの3色展開だ

また、CXシリーズ新製品「CX5」の実機も展示。広角28mm~望遠300mmの光学10.7倍ズームレンズや1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーといった基本性能を継承しつつ、 パッシブ式センサーを加えた高速オートフォーカス、解像感の高い静止画撮影を実現する超解像テクノロジー、600mmまで対応の「超解像ズーム」、「料理」「打ち上げ花火」「ゴルフ連写」などの新シーンモード、HDMIマイクロ出力端子といった新機能を搭載して納得の進化を遂げたCX5をいち早く触れる絶好のチャンスだ。

ブース内では写真家によるセミナーも開催されている

「MTV」とのコラボ企画「音写人 -otographer-」。多数のアーティストの参加のもと、音楽と写真を融合させた新たな映像表現に挑む