やまだんの役名、ホリエモンから許諾

続いて、第二弾『ニコニコ東方見聞録』についての解説に移る。現時点で判明している内容については、前回のニコニコ生放送で行われたお披露目とほぼ同じだが、ここで意外な事実が明らかになる。

人気生主でありニコミュ出演者でもある百花繚乱氏が簡単に内容を説明するも、あまりの簡潔さに「よくわからない」とのツッコミが入っていた

それは、出演者であるやまだん氏の役名についてだ。

他の出演者がほぼ全員、自らのハンドルネームと同じ役名を名乗る中、彼の役名だけは「堀江 堀衛門(ほりえ ほりえもん)」。もちろんこれは堀江氏の愛称が元になっているのだが、その堀江氏自身はこのネーミングについて今日この時まで知らされていなかったというのだ。

これについて堀江氏は、「その話は今日初めてやまだんから聞いたよ。最近、ぼくへの情報の伝達がどこかで止まってるんじゃないかと思うんだけど」と苦笑いしていたが、その後「(名前は)もちろん使っていいですよ」と快諾。これをもってやまだん氏の役名は、正式に「堀江 堀衛門」に決定したようである。

熱い歌声で知られるやまだん氏。ミュージカルでは当然その歌唱に注目が集まるはずだ

ここで、会場の観客席から意外なゲストが登場した。

『ニコニコ東方見聞録』の出演者である「らー(社員)」と「コンコン」だ。実は二人は今回特に登壇する予定はなく、らー(社員)氏はドワンゴのスタッフとして、そしてコンコン氏は一般客として普通にチケットを購入し、たまたまその場に居合わせたというのである。

リアル女子高生である「コンコン」。このトークショーで一番真面目に意見を述べていた

壇上から呼ばれるまで普通にイベントスタッフとして会場で働いていた「らー(社員)」

せっかくだからということで壇上に呼ばれた二人は、その後トークにも参加。

特にコンコンは石沢氏に「もうすぐテストなんですが、まだ役が決まっていないので早く決めてほしいです。いい舞台を作るために早めに(役について)知っておくことが大事かなと思って」と学生らしいまっすぐな意見で、舞台への意気込みをアピールしていた。

会場全体でドラえもんの歌を歌い、堀江氏にマイクを向けて「タケコプター」の部分を言わせようとする一幕も

そして生放送が一番盛り上がったのは、実際の台本の一部をキャストが読んだ場面だった。特に『クリスマス・キャロル』では、舞台経験者たちによる本番さながらの読み合わせが行われ、会場、コメント共に大いに盛り上がっていた。

このとき読まれた台本にはちょっとここでは書けないような放送禁止用語が盛り込まれていたのだが、これについて湯澤氏は「舞台はテレビでやれないことができるのが魅力なんです。これやっちゃっていいのかな、というものをあえてやりたい」。堀江氏は宮下氏の演技について「若い頃のスクルージはぜひぼくが演技指導したい」とノリノリで語っていた。

お酒が入っていても、読み合わせとなると途端にプロに顔になるメンバー

その後は『ニコニコ東方見聞録』の読み合わせも行われたが、こちらはまだ出せる範囲があまり多くないようで、残念ながら主演二人の演技を見ることはできなかった。しかし、ぽこた氏曰く「本番には完璧なものを見せる」とのことなので、大いに期待して待つことにしよう。

このグダグダ感がニコニコらしさだ

『クリスマス・キャロル』は2010年12月22日、『ニコニコ東方見聞録』は2011年1月7日より公演がスタートする。詳細は特設ページをご覧いただきたい。