使いやすさに「アイディア」が光る! 三菱、「らく楽アシスト」家電シリーズ

使いやすさにこだわりを――。エコポイント制度終了も視野に入れた三菱電機の新たな戦略「らく楽アシスト」が24日、都内にて行われた同社の新製品内覧会にて発表された。"高度な機能をらくに使いこなして暮らしを楽しくする"というアシスト機能とは一体どんなものなのだろうか?

同社では、これまで「家族の誰もがエコできる家電で、暮らしはもっと楽しくエコロジーでエコノミーに」を目的とした「ユニ&エコチェンジ!」という環境ステートメントのもと、"エコ(省エネ性能)"を特徴とする商品を主に提案してきたが、新たに使う人のことを考えた"ユニ(ユニバーサルデザイン)"面の強化として「UD設計ガイドライン」を策定。「らく楽アシスト」を謳う、全ての機種で老眼鏡なしでも読める「デカ文字」、使い方をナビゲートする「光・音ナビ」、「らく楽メンテ」を実現するほか、それぞれの製品ごとに「エッジを効かせる」というアシスト機能を加えることで、「"使いやすさ革命"を起こしていく」(三菱電機 リビング・デジタルメディア事業本部 副本部長 梅村博之氏)。

こうした取り組みの背景にあるのは、進行する「高齢化社会」の問題。東京理科大学工学部、慶應義塾大学理工学部と共同研究したという新UD設計ガイドラインは、シニア世代を標準としており、最新の高度な機能を楽に使いこなせる設計とあわせ、「シニアから子どもまで楽に使える配慮」を徹底していくことで付加価値を生み出していくという。

「らく楽アシスト」搭載家電シリーズとして24日にお披露目されたのは、梅村氏が"エコポイント3兄弟"と呼ぶテレビ、冷蔵庫、エアコン。3製品の主なエコアシスト機能を以下にまとめてみよう。

使いやすさが進化した「エコポイント3兄弟」

"3D元年"とも言われる今年、同社が満を持して投入する液晶テレビ「REAL」の新モデル「MDR1」シリーズは、3D対応オールインワンタイプ。搭載されたアシスト機能として紹介されたのは、正面から視聴することが推奨される3Dコンテンツにも適した「オートターン」。画面を視聴位置に向けられる同機能のほか、3Dポジション調整機能である「奥行きアジャスター」も採用されている。また、電子番組表の番組タイトルなどを音声で知らせる「しゃべるテレビ」、よく使うボタンがわかりやすく配置された「ユニバーサルリモコン」も備えている。詳細はこちら。

ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」の新モデル「ZW」シリーズでは、新操作感覚の「快適セレクト」を採用。多機能化が進んだ結果、ボタンが多く、わかりにくくなってしまっていたリモコンを一新した。同リモコンでは「肌を保温したい」「空気を回したい」などリモコンの液晶に表示された文字や絵を見て希望する動作を簡単に実行できるようにしているのが特徴だ。詳細はこちら。

「省エネ」「大容量」「おいしさ」「使い勝手」の4点を重視したという冷蔵庫の新モデル「MR-EX/E」シリーズに搭載されたのは、冷蔵室最上段の棚を回すことで"奥のない棚"を実現した「回るん棚」。大容量冷蔵庫の弱点であった、最上段の棚の取り出しにくさを改善してくれる機能だ。同社では従来より、冷蔵室下段に食品を載せたままで高さが変えられる「動くん棚」を採用しており、収納性をさらに向上させたことになる。詳細はこちら。

なお、今回発表された新モデルのほか、IHクッキングヒーター「らく楽IH」、サイクロン式掃除機「風神」など6機種も「らく楽アシスト」搭載家電として展開。「らく楽アシスト」対応製品は、積極的なプロモーション活動とともに「今後も続々と投入していく予定」だという。