――今回、アフレコ初体験ということですが、現場はいかがでしたか?
「アフレコの本番が始まる1カ月前ぐらいに、サイ役の木村良平さんとリナ役の小幡真裕ちゃんとの3人でリハーサルをやらせていただいたんですよ。そのときに初めて実際のアフレコというものを体験させていただいたんですけど、あんなに静かなものだとは思っていなくて、ちょっとビックリしました。それまでは、バックで音楽とかも流れていると思っていたので、その静かさで余計に緊張してしまいました」
――BGMもSEも当然その段階では入っていないですからね
「それに、掛け合いでも、実際に相手の顔を見ずにお芝居をしなければならないところが難しいなと思いました」
――リナ役の小幡さんも声優初挑戦ですよね
「私たち2人が初めてのアフレコだということで、リハーサルのときに木村さんがアドバイスをしてくださったんですよ。でも、そのアドバイスが何だったのか、いまだに思い出せなくて……」
――緊張していて、耳に入っていなかったという感じですか?
「ちゃんと聞いていたんですけどね……。すごく大事なことをおっしゃってくださったと思うんですけど、聞いた瞬間にもう抜けちゃっていて。ちゃんとお礼をいったのは覚えているんですけど(笑)」
――それぐらい緊張していたということですね
「はい。でも、そのことを後で木村さんに伝えたら、『俺、何か言ったっけ?』って(笑)。木村さんも覚えていなくて、結局謎のままになってしまいました」
――リハーサルを経て、実際の収録本番はいかがでしたか?
「リハーサルは3人だけでしたけど、本番になると人が増えるわけですよ。実は私、すごく人見知りをするところがあるので、これから一緒にお仕事をさせていただく方たちと、どのようにお話させていただいたらいいのかと……。Aパートを録り終わってからBパートに入るまでに10分ぐらいの休憩があるんですけど、その休憩もどうしたらいいのかわからないぐらい、すごく緊張しちゃいました」
――最初のアフレコだと、座る位置でも悩むそうですが
「悩みますよね。でも普通に真ん中に座っていました(笑)」
――ジョーイは主役ですからね
「本当にすいませんって感じなんですけど(笑)、とりあえず木村さんの横に私が座って、その横に真裕ちゃんが座るという感じになっていましたが、たまにお婆ちゃん役の坂井(寿美江)さんが、私と木村さんの間に座って和ませてくれたりもしました。本当に皆さんに優しくしていただいたので、回数を重ねていくうちに、だんだんとリラックスできるようになりました」
――役柄的には木村さんやチョーさんとの絡みが多いですね
「チョーさんがすごく面白かったです。実際のお芝居でもアドリブなどがすごく面白いんですけど、休憩中などにみんなで喋っているときも、最初は黙って聞いているんですけど、たまにおっしゃる一言が本当に面白くて。みんなの笑いのツボを全部チョーさんに持っていかれていた感じでした」