XperiaやHTC Desireなど、日本でもAndroid携帯のラインナップが揃い始め、人気が集まりつつある。米国ではすでに現行のAndroid OS 2.1(開発コード名: Eclair)の次のバージョンにあたる「Android 2.2(開発コード名: Froyo)」の情報が流れ始めており、その新機能が注目を集めている(「Froyo」とは「Frozen Yogurt」の略称だ)。現在、Androidの標準状態では無線ルータ機能、いわゆる"テザリング(Tethering)"の導入は行われていない。だが一部で公開された最新のスクリーンショットによれば、標準でこのテザリングを有効にするメニューが追加されていることがわかる。
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同件を報じているのはTechCrunchだ。同誌が公開した最新のスクリーンショットによれば、Froyoには2つのテザリングオプションがあることがわかる。1つはUSB経由、もう1つは簡易Wi-Fiホットスポットだ。後者を選択した場合、メニュー画面からSSIDやセキュリティ設定が可能になっており、ホットスポットの公開範囲を調整することができるようになっている。だが現在、米AT&Tと米Appleが米国でのiPhone OS 3.xでのテザリングを認めていないように(国によっては利用可能)、今回の新機能が米国での利用を許可されるのか、また日本での利用にどのような影響を及ぼすのかは未知数だ。このあたりはAndroid 2.2の正式発表後、世界各キャリアの発表に注目したい。TechCrunchによれば、5月19日より米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されるGoogle I/OでFroyoのデビューが見込まれるという。
このFroyoについては、ほかにもいくつか新しい情報がある。PCWorldのレポートによれば、Froyoでは大幅な高速化が実現されており、Nexus Oneなどが搭載する現行のEclairに比べて最大5倍のパフォーマンス増加が期待できるという。これはJITコンパイラの導入によるもので、例えばJavaScriptの実行においてスクリプトをリアルタイムでネイティブコードに変更することで、通常のインタプリタ方式よりも高速動作が可能だという。一方でFlashなどはすでに最適化が行われており、効果は薄い。パフォーマンス増加が期待できるかはアプリケーションしだいのようだ。
またここにもあるように、新OSでは正式なFlashサポートが期待されている。Flash for Androidはまだパブリックベータに移行さえしていない段階だが、今年後半には正式リリースが見込まれている。米New York Timesによれば、米GoogleでAndroid開発トップのAndy Rubin氏はテザリングの可否について、もしキャリアがテザリングを許可しなかったとしても、フルFlashのサポートがWebアクセスに大きなメリットとなる点を強調している。その他まとめについては同レポートを参照してほしい。まずは、今週開催されるGoogle I/Oの発表内容に注目だ。