――さて、4月末から5月にかけてライブがスタートしますが、意気込みなどはいかがですか?
「去年の11月に行ったオリジナルコンサートは、かなりファンタジーの世界に寄ったライブだったのですが、今回のライブはベストアルバムと基本的なコンセプトが近くて、いろいろな楽曲を満遍なくいれていく予定です。満遍なくというのはけっこう厳しいのですが、いろいろなところで私のことを知っていただいた方がいらっしゃると思うので、できるだけいろいろな方に楽しんでいただけることを意識した選曲にしようと思っています」
――選曲がかなり大変そうですね
「本当に曲数が多いので、かなり絞らないといけない部分もあるのですが、今回3カ所で行うライブはすべてセットリストを変えていこうと思っています。あと、今回は、"kukui"というユニットを一緒にやっているmyuさんもゲストに来てくれるので、"kukui"のコーナーも作る予定になっています。"kukui"というユニットをきっかけに私のことを知ってくださった方もたくさんいらっしゃいますので」
――『ローゼンメイデン』がきっかけになった方も多いですよね
「そうですね。あとは『アルトネリコ』というゲームの楽曲を中心にした『アルトネリコ』のコーナーも考えています。本当にいろいろなきっかけ、いろいろなところから私を知ってくださった方がいらっしゃるので、たくさんの方が楽しめるようにいろいろと試行錯誤している感じです」
――『アルトネリコ』も人気のタイトルです
「『アルトネリコ』のように、1から3までがっつりと関わらせていただいているゲームは、私としても珍しいですし、それに音楽がすごく表に出たゲームだったので、『アルトネリコ』は私にとっても大きなきっかけとなった作品になっています。ただ、ライブではすごくやりにくいんですよ。多重録音なので(笑)」
――それは難しそうですね
「やりにくいけど、やっちゃうよみたいな感じで、そこはうまいことできたらいいなと思っています。一人なので、できることは限られていますけどね(笑)」
――やはり長く続いているタイトルだと、そのファンの方も多くなりますよね
「それだけ関わらせていただいているということなので、本当にありがたいことだと思います。『ローゼンメイデン』も、キャラクターイメージソングなどをやらせていただくなど、本当にどっぷりと浸からせていただいた作品でしたし」
――ファンの方もそのきっかけによって、霜月さんに対する印象もちがってくるかもしれません
「そのあたりは本当にまちまちかも知れませんね。たとえば美少女ゲームの主題歌だったら、ポップな曲があったり、しっとりとしたバラードがあったり、コンシューマ系だったら、激しいものや民族音楽っぽいもの、『アルトネリコ』だったら多重、アニメ系だと"kukui"のカラーで、コーラスが多めのファンタジックなもの……。本当にまちまちなので、追いかけるのは本当に大変かもしれません(笑)。なので、好きな人に好きなところをそれぞれピックアップしていただけたらいいかなと思っています。一番わかりやすいカラーはやはり自分が持っているファンタジーな部分で、そのあたりは自分から出てくるものなので、カラーも統一されていると思いますが、ボーカリストとしては本当にいろいろなものにチャレンジさせていただいているので、ライブでは自分のボーカリストとしてのカラーも出しつつ、本来のファンタジーなカラーも中心に添えていけたらいいなと思っています」
――今回のアルバムでは、『導きのハーモニー』でアコーディオンを担当なさっていますが、ライブで披露したりはするのですか?
「できたらいいなと思っているんですけどね……」
――楽器は基本的に?
「やらないんですよ。DTMでは、一応キーボードでの打ち込みはするのですが、本当にその程度で、演奏となると……。楽器は小学校のころにピアノをやっていたぐらいなのですが、それも右手と左手を別々に動かせる程度なんですよ。コードを弾くぐらいはできますが、ライブで演奏というのはちょっと難しいですね」
――ちなみに、今回のアルバムではなぜアコーディオンを?
「なぜかというと、実はアコーディオンを数年前に買ったからなのですが、なぜ買ったのかというと、"憧れ"があったんですよね。単純にアコーディオンを弾きながらライブができたらカッコいいなと思って買ったんですけど、結局2年ぐらい押入れに眠っておりまして……。そろそろ使わないとダメかなと思って引っ張り出した次第です。けっこうライブ栄えするきれいなアコーディオンなので、使わないともったいないんですけどね」
――それはぜひライブで演奏していただきたいですね
「音を鳴らすまではできても、演奏となると本当に難しくて。感情を込めて弾くなんて、とてもとてもといった感じです。でも、何事もやはりチャレンジなので、何とか頑張りたいですね。千里の道も一歩からと申しますし(笑)」
――それでは霜月さんのアコーディオン演奏を楽しみにしつつ、最後にファンの方へのメッセージをお願いします
「『導きのハーモニー』は、今の自分のボーカリストとしての、表現者としてのチャレンジがいっぱい詰まっているアルバムになっています。ライブでもいろいろな自分のカラーが出せたらいいなと思っているので、そのあたりを、アルバムとライブの両方で楽しんでいただけたらうれしいですね。その中からお気に入りの楽曲を探していただくのもよし、その楽曲をきっかけにゲームにはまっていただくのもよし、私の持つファンタジーの世界観にはまって、別のアルバムにたどり着いていただくのもよし、といった感じで、これまで私の歌を聴いたことがない方も、その導入として手にとっていただけるといいなと思っています。よろしくお願いします」
――ありがとうございました
現在開催中のソロライブツアーも5月15日(土)の赤坂BLITZ追加公演を残すのみ。チケットなどライブの詳細についてはこちらのサイトをチェックしてほしい。また、5月23日(日)には、ティームエンタテインメントが主催するライブイベント「TEAM Entertainment Live Act 2010」への出演も決定している。霜月のほか、JIMANG、吉岡亜衣加、eufonius、Rita、みとせのりこ、弘田佳孝、茶太、片霧烈火、真理絵、mao、arcane、山本美禰子、東川遥など数多くのアーティストが登場予定となっているので、こちらもチェックしておきたい。イベントの詳細はこちらの特設サイトにて。
タイトル | 導きのハーモニー | ||
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収録曲 | 全15曲 | ||
発売日 | 2010年4月14日(発売中) | 品番 | KDSD-00357 |
価格 | 3,150円 | ||
発売元 | ティームエンタテインメント |