ASUSは1月5日(現地時間)、米ラスベガスで開幕を目前に控えた2010 International CESの会場にてプレスカンファレンスを行ない、発売を予定する新型ノートパソコン4機種を公開した。新コンセプトのAVノートや、デザイン重視のNetbookなど、個性的な機種が登場している。
"ステルス機"イメージのハイエンドゲームノート「ROG G73Jh」
「ROG G73Jh」はデスクトップと同等のパフォーマンスを備えるというゲーミングノート。CPUに最新のモバイル向けIntel Core i7、GPUにはDirect X11サポートのMobility Radeon HD 5870を搭載。液晶ディスプレイは17型クラスで解像度は1,920×1,080ドット、メモリ容量は最大8GBで、ストレージ容量は1TB、ブルーレイドライブ、サウンド環境はEAX 4.0互換の8ch HDオーディオ、オーバークロック機能などを装備している。
中身も凄いが、直線的で傾斜のついたきょう体の見た目もかなり特徴があり、これはステルス戦闘機のデザインからインスピレーションを受けたものだと説明があった。冷却機構にも特徴があり、前面のパームレストあたりから吸気し、デュアルファンで後方に設けられた孔から一気に排気する。
ASUSではこの製品デザインを「Backflow」コンセプトと呼んでおり、同社が以前に進めていたノートPCのコンセプト、"折り紙"をイメージした「AIRO」に連なる新たなデザインコンセプトであるとされた。
人気デザイナーとコラボした「Eee PC Seashell」新モデル
革製品のような特殊な天板デザインによるスタイリッシュな外観が特徴の「Eee PC Seashell」の新モデル。世界的な人気デザイナーというKarim Rashid氏とのコラボレーションモデル。ホットピンクとコーヒーブラウンの2色のカラーバリエーションがあり、女性が持ち歩くのにも適していそうだ。
ハードウェアは10.1型のEee PC Seashellと同様に見えるが、中身はPineviewことIntel Atom N450にIntel NM10 Expressチップセットを組み合わせた最新の「Pine Trail」プラットフォームとなっている。
天板とパームレストに"竹"素材を使った「U53 Bamboo Collection」
Bamboo Collectionと銘打たれた15.6型ノートPCで、その名のとおりきょう体表面の一部素材に"竹"を用いた変り種。天板とパームレスト部分が竹になっていて、見た目だけでなく、環境にやさしいパソコンという意味付けもあるのだという。
プラットフォームはモバイル向けIntel Core i5+Intel HM55 Expressチップセットで、温もりある見た目とは裏腹にかなり強力な構成となっている。なお、今回公開された15.6型のU53以外にも、U Series Bamboo Collectionとして、ハードウェア仕様の異なるバリエーションモデルが複数登場するようだ。
高級感満載の新コンセプトAVノート「NX90」
「NX90」は、今回公開された新機種のなかでも最も注目の一台。デンマークの高級オーディオブランド、Bang & Olufsenのチーフデザイナーがデザインしたという、ポリッシュ加工された鏡のようなアルミニウムの天板とパームレスト、ディスプレイ左右に備え付けられた大型スピーカー「ICEpower」は、まずは見た目のインパクトが非常に大きい。
タッチパッドがパームレスト部ではなく、キーボードの左右に2カ所設置されていることも特徴。対応ソフトウェアを用いれば、オーディオ利用時にDJプレイのような操作もできるそうで、両手でシステムと対話するような操作が可能な新しいインタフェースだと説明されていた。
液晶ディスプレイは18型クラスで解像度は1,920×1,080ドット。かなりハイエンドなハードウェア構成で、CPUにモバイル向けのIntel Core i7、GPUにDirextX 11サポートのディスクリートチップを内蔵し、USB 3.0ポートまで装備している。なお、特に説明は無かったが、当日公開された実機にはDirextX 11 GPUではなく、Direct X10世代の「NVIDIA GeForce GT 335M」が搭載されていた。これは製品版では変更されるのかもしれない。