――エンディングの「永遠を始めよう」はどういった曲になっていますか?
「最近はずっとこの曲を聴いているぐらい、お気に入りな一曲になっています。『瞬間スプライン』『The fine every day』『桜花春煌』と来て、そろそろ自分が好きなスローの楽曲も歌いたいなって思っているときにいただいた曲だったんですよ。歌いたかったというのもあって、曲や詞を覚えるのも早かったですね。基本的にスローの曲が好きというのもありますが、自分としても入りやすい曲でした」
――曲の印象がいかがでしたか?
「オープニングほどのキラキラ感はないのですが、やはり和物ですね。みんなで学校帰りに歩いていたり、夕方の神社で裕理さんとましろちゃんが二人でいたり、あと縁側のような感じがあったり……。基本的に夕暮れっぽいイメージです」
――こちらのレコーディングはいかがでしたか?
「歌いやすかったということもあり、収録の始めからすぐに気持ちを入れることができたので、録り終わる頃にはちょっと寂しいぐらいで、もうちょっと歌っていたかった感じですね。メロディも詞もダイレクトに自分の中にストンと座っちゃった感じです」
――詞の中で好きなところや気に入っているところはありますか?
「すべてが好きな感じなのですが、やはりサビですね。後半のサビがやばいです。もう入り込んでしまいましたね。ただ、入り過ぎると泣いてしまいそうだったので、少しブレーキをかけつつ、歌の世界に浸りながら歌いました」
――入り込みすぎると泣いてしまうタイプですか?
「この曲に関しては特にですね。ちょうどアニメを最後まで観た後のレコーディングだったというのもありますが、もともと感情移入が激しくて、気持ちだけが走っていくタイプなので、そのあたりを押さえつつ歌っていました。ライブで歌うとどうなってしまうかわからないので、たぶんライブでは歌えない曲のリストに入っちゃいますね(笑)」
――曲を作ったのがこれまでの志倉千代丸さんから水野大輔さんになり、大きく変わったと思うところはありますか?
「志倉さんはレコーディングのときなどに、『こう歌える?』『こうできる?』というようなことをすごく言ってくるので、私も挑戦されているような気がするのですが、水野さんの場合は、あらかじめ私にもわかるようにしっかりと説明してくれるので、すごく納得したうえで歌に入れるんですよ。水野さんは諭しながら導いてくれる感じなのですが、志倉さんにはやはり挑まれている感じがしますね。ただ、それがすごく面白くて、一回やると病みつきなっちゃうんですけどね(笑)」
――ちなみに、TVアニメを観ていて「The fine every day」が流れたときはどういった感じでしたか?
「第一話では、エンディングのところで、オープニングテーマが流れるということをあらかじめ聞いていたので、心づもりはしていたのですが、やはり曲が流れている間は、落ち着かなくて、オロオロとしていました。うれしいんですけど、気恥ずかしいというか、違う人が歌っているみたいで、それが自分だと理解するまでに少し時間がかかりました(笑)。テレビの前で一人でわたわたとしていた感じです」
――「The fine every day」のCMで自分の顔がテレビの画面に映ったときはいかがでしたか?
「ちょうどリアルタイムでアニメを観ていて、最後に自分の曲が流れて、さあ終わったと思ったらあのCMが突然流れたので、それはもうビックリでしたよ。いつ作ったんですかー、みたいな(笑)。友達からも電話がかかってきましたし、私自身も一瞬フリーズしてしまいました。うれしいなどというよりも、本当に知らされていなかったので、驚いたというのが一番ですね。ただ、アニメで初めて『タユタマ』を観た方に、Kiccoという存在を知っていただくいい機会だったと、後々になって思いました」
――今回のCDは霜月はるかさんとの"共存"になっていますが、そのあたりの感想はありますか?
「私の曲だけではなく、霜月さんの曲も合わせたこの三曲で『タユタマ』の世界ができあがっていると思うんですよ。『タユタマ』の場合、霜月さんも欠かせないアーティストですから、この三曲でタユタマというのが私の中では一番しっくりときますね」
――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします
「PC版や、ファンディスク、TVアニメを通して、ここまで『タユタマ』に携われるとは思っていなかったのですが、またXbox 360版で歌うことができ、しかも、同じタユタマなのに、違った一面を持つ二曲に出会えたことをうれしく思っています。『タユタマ』らしい爽やかさややわらかさを残しつつ、淡い感じのキラキラ感のある素敵な楽曲になっていますので、曲を聴きながらゲームをプレイしていただけたら、より『タユタマ』を満喫できるのではないかと思います。特にエンディングが泣ける感じの曲になっていますので、皆さんにもぜひ聴いて、泣いていただきたいですし、そこまでいかなくても、ちょっと目に涙を浮かべる感じが伝わればいいなと思います(笑)。ぜひぜひ霜月さんの曲と三曲あわせて、『タユタマ』の世界を満喫してください。よろしくお願いします」
――ありがとうございました
タイトル | Xbox 360版タユタマ-Kiss on my Deity- 主題歌集 | ||
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収録曲 |
01. 桜花春煌 (Kicco) 02. どこまでも共に (霜月はるか) 03. 永遠を始めよう (Kicco) 04. 桜花春煌 -off vocal- 05. どこまでも共に -off vocal- 06. 永遠を始めよう -off vocal- |
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歌 | Kicco、霜月はるか | ||
2009年11月25日 | 品番 | FVCG-1091 | |
価格 | 1,470円 | ||
発売元 | 5pb. | 販売元 | メディアファクトリー |
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