「CEATEC JAPAN 2009」のシャープブースでは、太陽電池で充電できる「SOLAR HYBRID」ケータイや、NTTドコモなどと開発している木製ケータイ「TOUCH WOOD」などを展示している。また、電子書籍をさまざまな端末で読むためのプラットフォーム「XMDF」なども見ることができる。
ソーラーケータイ搭載の充電パネルを公開
「SOLAR HYBRID」として展示されているのは、NTTドコモの「SH-08A」、ソフトバンクモバイルの「936SH」、またau(KDDI)のSOLAR PHONE「SH002」も展示されている。これらの携帯電話では、「家庭の屋根に付けるための太陽電池パネルの開発過程で実現することができた、0.8mmの薄さの太陽電池パネル」(シャープ担当者)を搭載している。「店頭などでも問い合わせが多く、人気が高い」という。ブースでは、携帯に搭載している同パネルも展示されている。
ソーラーケータイの横で展示されているのは、動いているものでも自動でピントを調整することができる「チェイスフォーカス機能」や、「振り向きシャッター機能」「笑顔フォーカスシャッター機能」などを搭載した携帯電話。チェイスフォーカス機能はNTTドコモの「SH-06A」、振り向きシャッター・笑顔フォーカスシャッター機能は、ソフトバンクモバイルの「933SH」に搭載されている。笑顔フォーカスシャッター機能では、笑顔になった瞬間を撮影することができるため、「なかなか笑ってくれない赤ちゃんの笑った瞬間などをとらえることができる」(担当者)。
また、ソフトバンクモバイルの「mirumo 934SH」に搭載されている大型サブディスプレイも展示。「低電力で、ケータイを開かなくても、カレンダーや新着メールが常にサブディスプレイに表示される」(シャープ担当者)のが特徴で、「置時計としても使える」ようになっている。
また、電話とファクス、デジタルフォトフレームがセットになった、インテリアホン「JD-7C1CL」も展示している。デジタルフォトフレームには、誰から電話がかかってきたか、登録した画像が表示されることにより、分かるようになっている。これにより、「おれおれ詐欺の防止にもなる」(シャープ担当者)。
木製ケータイ「TOUCH WOOD」も展示
また、シャープブースでは、同社とmore trees、オリンパスの4社共同で開発した、国産間伐材(ヒノキ)を使用した携帯電話の試作機「TOUCH WOOD」も、展示されている。TOUCH WOODは、本物の木材を三次元圧縮成形加工技術を使用することにより、高度な耐久性・耐水性・防虫性・防カビ性を実現し、劣化面での性能を損なわないようにしている。本物の木材を使用しているため、1台ごとに異なる美しい木目と色合いが実現されているほか、無塗装のため、圧縮加工の工程で生まれる美しいツヤとヒノキ独特の香りを楽しむことができるという。
さらに、電子辞書や携帯電話、スマートフォン、PCなどさまざまな端末で電子書籍を楽しむことができる、プラットーフォーム「XMDF」も紹介している。シャープでは、電子書籍サービスの市場拡大に向け、「端末メーカー」「電子書籍書店の運営」「ソリューション開発ベンダー」の3つの役割を果たすとしており、XMDFはソリューション開発ベンダーとしての役割に対応している。XMDFでは「多彩な機能・表現力で楽しめるワイドマンガ」などが楽しめるようになっている。