――それでは、ゲーム本編から少し離れて、初回限定版の特典となるドラマCDのお話をお伺いします。ドラマCDの収録はいかがでしたか?

限定版に同梱されるオリジナルドラマCD『僕らのカフェと収穫祭の関係』

こちらも限定版特典として用意される「アフィリア語辞典」

日高「ゲームの収録は一人だったので、ドラマCDの収録のときに初めてキャストの皆さんがそろったのですが、『あ、ピケの声だ!』とか、『リットの声だ!』って、公式サイトで聞いていた声を生で聞けて、本当に感動しながらやらせていただきました(笑)。α議会の方々の声は、ドラマCDのときに初めて聴いたので、それもすごく印象的でした。収録中、自分のセリフがないときは、そんな感じで楽しんでいましたね。休憩時間には、皆さんとたくさんお話もさせていただいたのですが、本当に優しくしていただいて楽しかったです。お菓子もいっぱい食べました(笑)」
山本「私は、ほかの方と一緒に演技をするのが初めてで、スタンドマイクが何本も立っているという状況も初めてだったので、ただただ緊張していまして、もう訳がわからないうちに終わっていたという感じです」

――日高さんのように楽しんでいる余裕はなかったですか?

山本「全然、楽しめませんでしたよ! 音を立てちゃいけないと思って、皆さんが台本をめくるのにあわせようとするのですが、もう全然うまくいかなくて、そのまま止まってしまったり……。ずっとアタフタしていました。本当に勝手がわからなくて……」

――自分のセリフを言うのが精一杯といったところでしょうか?

山本「どのマイクで喋っていいのかもわからなくて……。でも本当にいい経験ができたと思いますし、現場の雰囲気をみて、心が一つになるというのはこういうことなんだって思いました(笑)」

――ドラマCDの聴きどころを教えてください

日高「私が演じているエリスが、けっこう重要な鍵となっているんですよ。なので、もしよろしければ、エリスを中心に聴いていただくと、また違った面白さがあると思います。3回目くらいに聴くときでいいので……」

――注目するキャラクターによって、さまざまな楽しみ方ができるということですね

日高「そうです。同じ話なのですが、いろいろな面白さが見えてくると思います。本当に、できればでいいので、3回目くらいにはエリス目線で聴いていただけるとうれしいなって思います(笑)」
山本「ドラマCDは、ゲームでは深く語られなかったところがわかるようになっていますので、ゲームをプレイした後に、まだ世界観に浸りたいなって思ったときに聴いていただけると面白いかなって思います」

――ゲームをプレイして、ドラマCDを聴いて、2周目に入る、みたいな感じですね

山本「あ、それいいですね。そうすることで、より一層キャラクターのことがわかって、楽しめると思います」

――それで、2周目が終わって、またドラマCDを聴いて、3周目に入って、それからエリス目線でドラマCD

日高「そうです、そうです(笑)」

――ゲーム本編の収録からドラマCDの収録までに少し期間があったかと思いますが、久しぶりにキャラクターを演じてみた感想はいかがでしたか?

「第5章のアーサーとユニコーンのストーリーは最高なので、ぜひ注目してください」(タカヤナーギ博士)

日高「エリスはもっと活発で元気な子だったなって思いました。ゲームの収録からドラマCDの収録までの間に、私自身も成長していて、それがそのままエリスとして出てしまっているんですよ。なので、ちょっと大人になっている感じですね」

――日高さんとともにエリスも成長しているということですね

日高「そうですね。でもやっぱり可愛いエリスの一面も出ていますので、そのあたりを楽しんでください(笑)」
山本「『アイテムゲッター』のゲームの収録が、声優として2回目くらいのお仕事だったんですよ。なので、すごく緊張して、思うようにできなかったところもありました。それを反省し、そして、いろいろなことを勉強した上でのドラマCDの収録だったので、いい意味でも成長していますが、ちょっとキャラの雰囲気も変わってしまったところもありまして、ゲームを収録したときのディードリアを思い出すのにちょっと苦労しました」

――具体的に言いますと?

山本「ディードリアはすごくおっとりとした優しい子なんですよ。それが、けっこうハキハキと話す感じになっちゃったので、ドラマCDの収録のときは、できるだけ優しく話すように気をつけました」

(次ページへ続く)