――アイドルマスターも稼動から4年、ここまで長い付き合いになると思っていましたか?

釘宮「いやあ、思わないですね。思わなかったですけど、何かもう今となっては逆に別れ方というか、続くのであれば、どういう形であってもずっと続いてほしいですね。この作品にいろいろ捧げてくださって、一緒に時間を過ごしている大勢の人たちがいることを考えると、これからも何かの形では皆さんと繋がっていたいなって思います」

――ほかにもいろいろな作品に出演なさっていますが、やはり「アイドルマスター」、そして水瀬伊織というのはちがいますか?

釘宮「そうですね。やはり関わっている時間が長いだけに、その時々の私も若干反映しつつ、キャラからも影響を与えられつつっていう付き合い方にどうしてもなってしまうと思うのですが、それにしても、やっぱりこの伊織というキャラクターだったり、『アイドルマスター』という作品があるからこそ、普段の私はテレビの画面を通してファンの方と接するという形になるのですが、直にお会いできる場があるんですね。私、ライブの活動って『アイドルマスター』でしかやっていないので。何かそういうすごい貴重な場をずっと体験させていただいているなっていうのもあって、本当に大切な作品なんだなっていう感じがしています」

――長谷川さんは稼動から1年後の参加ですが、ここまでいかがでしたか?

長谷川「私にとってはデビュー作でもありますし……」
釘宮「そうかー」
長谷川「厳密に言うとちがうかもしれないのですが、こんなにセリフをいただいた役というのは初めてで」
釘宮「すごいカッコいいねー」
長谷川「ありがとうございます」
釘宮「だって、デビュー作が美希って超可愛くない? 私のデビュー作って面白い役だったから……」
長谷川「えー、そうなんですか?」
釘宮「アニメはね(笑)。美希がデビュー作ってすごいよ」
長谷川「ありがとうございます。最初は、もうアーケード版が稼動していて、ファンの方もいらして、出演者の方ももう皆さんキャラがいて、愛されていて、すでにできがあっている世界にポッと入っていくみたいなところが、美希としても、私としてもあったので、不安みたいなものがすごくあったんですけど、すごく温かく迎えていただいて、美希というキャラクターを愛してくださるプロデューサーさんという存在のおかげで、ここまで育ってきたような気がしますし、美希と一緒に私もちょっとずつ最初よりは成長できていると思います。よく取材で言うのですが、妹のような、恋人のような、いつもこの辺にいるような気がしているのですが、今後、美希が14歳から年を取るかどうかはわからないのですが、でも絶対これだけ素晴らしい経験を、アイドルとしても女の子としてもしている美希が、素敵な女性にならないわけはなく、きっと、もっともっと素敵な女性に成長すると思うので、私もそうなれるように頑張ります」

――伊織は今回ドレスを着ていますが、今後落ちつくんでしょうか?

釘宮「どうなんですかね? 何か今こういう時代だし」
長谷川「時代?」
釘宮「美希みたいなキャラクターって元気付けられていいよね」
長谷川「ん?」
釘宮「私が仮に男子だとしたらね、もう肉食系だからみたいに、オラオラってこられたら、お願いします、お任せします、僕のことひっぱってくださいみたいな気分になりますね」
長谷川「え、でも伊織ちゃんもけっこうグイグイと」
釘宮「伊織はね、叩いて貶して、ついてきなさい! みたいな感じだから、割とね、この時代には厳しい立場にいる(笑)」
長谷川「えー、そうですか?」
釘宮「世の中が豊かな時期だったら、そんな僕のことを貶してくれるなんてっていう男性も……」
長谷川「いやいやいや」
釘宮「私の分析の結果なんだけどね」
長谷川「え? 釘宮さん日々そんなことを考えていたんですか?」
釘宮「考えるよー」
長谷川「えー?」

――美希はここまでいろいろとありましたが、今後はどういう風になってほしいですか?

長谷川「『アイドルマスターSP』の美希は、ずっとひとりでずっと頑張っていて、Xbox 360のときと一番ちがったのは、プロデューサーさんという見守ってくれて、心の拠り所みたいな人がいなくて、それでとにかく一人で頑張ったっていうのがあったと思うんですよ。たぶん、14歳のときにお仕事をするということ自体が、ものすごい人生の中で経験だと思うんですけど、いろいろな経験をして、自分ひとりの力で見つけたものって絶対に生涯の宝物になると思うので、それを大切にしつつ、今度は765プロのみんなと、そしてファンの方と、プロデューサーさんと、いろいろなお話をしたり、いろいろなお仕事をしたりして、またいろいろな経験をして、アイドルとしても女性としても、愛される子になっていってほしいなと思います」


「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06」の聴きどころと今後の抱負

長谷川「聴きどころは、曲にバラエティがあって、可愛らしかったりコミカルだったり、激しかったり、あと、my songみたいにちょっとしっとりした曲があったりして、二人のいろいろな表情や、女の子としてのいろいろな面を見ていただけると思うので、そのあたりを余すところなく、最後まで、謎のボーナストラックの最後まで聴いていただけたら、きっと聴き終わった後に、トリコになっていると思います。今後は……」

――また移籍しますか?

長谷川「えー。今後は765プロで頑張っていきたいと思います(笑)。こんなに伊織ちゃんと美希がお話しをしているのってはじめてですよね。ほかのキャラクターとも、ファンとアイドルという関係だけではなく、アイドル同士のコミュニケーションとかも、もっと皆さんに見せていけたら楽しいなと思いますし、また新しく録った新曲たちもまた皆さんに生でライブでお披露目できたらうれしいなと思います」
釘宮「1枚丸々、美希と伊織がぎっしりで、もうどこから聴いても美希か伊織かみたいな世界が広がっていますので、この二人が特に好きだという人はもちろん、アイドル全員が好きだという人にも楽しんでもらえたらいいなと思います。こういう雰囲気のアルバムをつくっているスタッフさんたちも今やエキスパートと化しているので、一枚通して聴いたときのバランスなんかもすごく素晴らしいなって思いますし、作品の世界観も相変わらずちゃんと踏襲されていて、本当に『アイドルマスター』って感じがします。自分で楽しむだけでなく、お友だちとかにもお勧めしていただいて、さらにお友だちの輪を広げていっていただけるツールになるといいな、みたいな感じでしょうか(笑)。もうどっぷり浸ってください。これが6枚目なので、たぶん持っている方は、きっと1枚目から持っている方ばかりだと思いますので、1日中、延々と聴き続けていただけると楽しいかなと思います」

釘宮理恵の出身地にちなんで熊本名物「いきなり団子」が登場。ラップに包まれています

「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL」も第6弾でひとまずは一段落。第7弾のリリース予定は現在のところ未定となっているが、新たなる展開に期待したいところだ。

タイトル THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06
収録曲 全15曲+? (トーク含む)
水瀬伊織 (cv. 釘宮理恵)、星井美希 (cv. 長谷川明子)
発売日 2009年8月5日 品番 COCX-35649
価格 2,200円
発売元 コロムビアミュージックエンタテインメント
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PROJECT IM@S