今回で第3回目となる、婚活のプロである結婚相談所「関西ブライダル」に聞く「結婚」。いよいよ人生の謎といっても過言ではない「なぜ人は結婚するのか?」について聞いてみました(以下、敬称略)。

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【インタビュー】婚活にちょっと一息、プロに聞く「結婚」の意味

  1. 本当に婚活は盛り上がっているの?
  2. 結婚しない人と結婚したい人、それぞれの事情
  3. なぜ結婚しなきゃいけないの?
  4. 「恋愛は結婚の延長線上」か「恋愛と結婚は別」か
  5. 結婚できる、できないの境界線

結婚は自然の法則

──結婚の専門家として、また実際に結婚して子どもがいる人生の先輩として、「結婚」とは何だと答えますか?

ブライダルアドバイザーの三江奈奈さん

三江「当たり前ではありますが、人というのはやはり一人では生きていけないでしょう。愛する人との出会いから、結婚をして家庭を持つというのは、人としての本当に深い幸せではないかと思っています。それぞれ男性として、女性として生まれたからには、結婚するというのは皆さん、本能的なもののはず。

会員の皆さんにもまず、『人生というのは、結婚して家庭を持ってからが人生』だと伝えています。愛する人と二人で時間を共有して、子育てをしながら家庭を築いていく中で、夫婦の歴史が作られます。そして、男の一生の歴史、女の一生の歴史が出来上がるのです。

一方で、完璧な人は世の中にはいないので、結婚生活では相手の立場も常に考えなくてはいけないという覚悟が必要です。自己中心的で、気遣いができない人は、理想の結婚を続けることは現実的に難しいでしょう。」

杉山「まず、みんなが一生独身で良くなったら、世の中が変わってしまい成り立たないでしょう。すでに日本は少子化問題などという現状です。人間として生まれて、親に育てられ、結婚して、自分も子どもを育てるようになって、さらに孫ができていくというのが、自然の法則。その流れを一人の人間としても経験するべきです。

関西ブライダル代表取締役の杉山貞之さん

男性は仕事が終わったら家に帰って、一人の部屋の電気をつけて、缶ビールとカップラーメンをすすりながら、テレビで野球を見ているのも楽かもしれません。しかし、そんな風にずっと独身でいると、仕事へのやりがいもなくなるし、生きる意欲がなくなるはずです。定年まで長いですよ。給料も好きなように使っていては何も残りません。結婚することで妻や子どものために一生懸命仕事をするなど、自分自身が生きていくための一つの生活設計ができます。

どこの企業に行って見ても、50歳で独身の男性と、妻や子どもがいて家庭を持っている男性はどう違うか、はっきり分かるでしょう。一般的に独身で好き放題している男性に比べたら、家庭がある男性は責任感も強いでしょうし、安心感もあります。色々な面で勝つことができるでしょう。一人が楽という人にも『1回は結婚したらどうですか?』と言います。結婚してうまくいかない場合もあるけど、経験して損もないですよね。

それに、70~80歳になった時に孫がいて楽しみもあるというのが、人生の終わり方として最高だと思います。例え結婚して人生が変わって色々と辛い思いもしたとしても、70~80歳になって老夫婦で旅行していたら、結局は最高の人生じゃないですか。」

(つづく)

結婚相談所「関西ブライダル」

1992年、関西ブライダル結婚情報センターとして営業を開始し、1998年に現在の「関西ブライダル」に改名。会員登録数は約4万3,000人と業界トップクラスで、結婚相手紹介サービス業における認証制度「マル適マーク」も取得。結婚に至るまでの仲介業務を行い、「センスアップセミナー」や「結婚塾」などを通した指導・アドバイスにも力を入れている。お見合いパーティーなどの出会いの提供もしており、「バツイチ婚活パーティー」や「スーパーエグゼクティブパーティー」などの企画も好評を得ている。また、結婚後も含めたアドバイスを行うために、スタッフの「ライフデザインカウンセラー」の資格取得を積極的に行う。ホームページは「関西ブライダル」のほか、パーティー情報を中心とした「関西ブライダルパーティー」がある。