サンパウロからフォルタレーザへ国内線3時間の旅。すでにここまで24時間50分のフライトですからぁ、足して約28時間フライツ! もうここまでくると私のお顔にも少々疲れが見られます(サンパウロに着くまで、機内では顔一面シートパックなどで過ごしてみたりもしましたが……)。国内線は国際線と違い、シートもなんだか硬いような。しかも個人テレビなどもなく、それまでの24時間50分よりも国内線の移動(3時間)のほうが長く感じました。お顔は疲れでおもしろい顔になり、機内の乾燥も喉にはよくないのでマスクを装着、足もパンパンでした。ついでにジャージ姿。日本でもこのような自分の姿をあまり見ることはありません。

「Anime Friends 2008」のTシャツを着てみました

そんななか、着きましたぁ! フォルタレーザ。到着後、マスクでヨレヨレになったメークの顔を直す気力もなく、早くホテルに着かないかなぁってロビーに向かうと……えぇ?! 誰か空港に韓流スターでも来てるの? ヨン様? なになに? 「キャ~!!」という黄色い声援はどうやら私たち4人(NoBさん、和田光司さん、ヒカルド、そして私)に向けられている様子。

「NoBぅ~!!」「こうじぃ~!!」「ヒカルドぉ~」の声援のなか、私の名前も「アユミぃ~」って呼んでくれてました。ありがとう! みなさん(呼び方が間違っているのかなぁと思っていたら、どうやら名前の前に「ア」をつけることで、あちらでは「ユミチャン」って感じになるらしいです)。ところで、普段はもうちょっとオサレなんですけど、ばっちりジャージ姿を写真に撮られてしまいました。もしかしたら顔にマスクの痕もあったかもしれません(笑)。

そんな空港でのひとコマがあり、アニソンジャパニーズスター(?)たちは夜もふけたころホテルに到着。その道中に、今朝の新聞一面に松澤由美さんが出ていました! という話を聞きました。ポルトガル語が読めないので、よくわかりませんが、フォルタレーザに初めて来る日本人女性歌手っておっしゃっていたので、その辺りを考慮してくれたからなのか、たまたまミスフォトジェニックのアーティスト写真がよかったからなのか?……とにかくありがたく新聞の一面を飾っておりました。

そんなこんなでホテル到着! 休めるかなぁという淡い期待は裏切られ、すぐに私の記事を掲載してくれた新聞とは違う競合新聞の取材と撮影が入っていました。おっと! ジャージ姿で新聞の一面に出るのはヤダぞぉ~、本当はそんな格好で歌ってないぞぉ~と言うことで、急いで衣装に着替え、取材応対。しかし、そこでアニソンアーティストたちに向けられた最初の質問は……

新聞記者「何歳ですか?」

おぉ~い(笑)。いきなりテンションが微妙になるような質問に思わず、プッと笑ってしまいました。そんなインタビューで始まり、ホテルのそばにあるビーチ前で撮影。みんなと、どういう構図で撮られたらいいのか悩みましたが、アーティストぽいバージョンと記念撮影っぽくポーズをとったりして終了。後日、新聞を見てみたら、各自名前の後にしっかり年齢が表記され、好きな音楽などが書かれている模様。しかも写真はNoBさんや私たちはなんとなく余所行きに撮影しているのに、ヒカちゃんだけ『ワンピース』に出てくるような麦藁帽子を被り、イヒヒと木の上にまたがり笑っている写真。そのアンバランスな写真がまたよくって笑ってしまいました。

写真&ビデオ撮影中!

そうそう! 今回の旅、私にとってもうひとつのスペシャルは、ブラジル人のお友達メリッサに会うこと。いわゆる『ウルルン滞在記』です。なんと嬉しいことにメリッサはホテルのロビーで待っていてくれ、「YUMI!!」と呼びかけてくれたのでした。本当に夢のような瞬間でしたね。彼女はうれし泣きしてしまい、私はというとメリッサの隣りにいるお母さんやメリッサパパ、メリッサダーリンと家族総出で遠いフォルタレーザまで来てくれたことに感動しました。

メリッサとの話をすると長くなっちゃうので、ここでは簡単に書きますが、私がイギリス・ロンドンに行っていたころ、そこで出逢った初めての外国のお友達なのです。彼女とはいつも学校の授業が終わって、一緒に駅まで帰ったりしたものでした。会話も中学生程度の語学力もない私はほとんど片言、しかも間違えだらけの英語を喋っていたはずなのですが、彼女は熱心に聞いてくれていました。そんな彼女と2006年春、お互い帰国するときに涙ぐみながら「いつかブラジルへ行くからね!」「私も日本にいつか!!」。そんな感じでお別れをしました。でも実際は心では思っていたのです。「地球の裏側、遠いブラジル、いつ行けるかなぁ? もしかしたらもうここで一生会えないのかもなぁ、現実的には」。そう思うと心が締め付けられるほど切なかったのでした。

しかし、その5カ月後にはイベント出演が決まり、ブラジルに行くことに。そこで再会が叶い、とても嬉しかったのを覚えています(そのときは到着時間だけを知らせていたのですが結局、飛行機が5時間も遅れ、彼女はその間もずーっと待っていてくれたのでした)。そんなメリッサ! 今度はファミリーで登場とは、すごい!!

メリッサと私

……短く書くつもりが少しメリッサ情報長くなりました。そんなわけで、彼女はその日の朝に私が出ている新聞もチェックしてくれていて、"もう遅いから明日ね!"と、その夜はお別れをしました。その後は今回のスタッフ、メンバーとでホテルにてディナー。アジアンが一気にまとまったようなレストランで、中華あり、和食あり、バリあり、タイありなお食事と、カイピリーニャをいただき、ようやくおやすみとなりました。しかしカイピリーニャは酔いますね(笑)。

そんなこんなで翌日からイベントが始まるわけです。お客さん、どれくらい集まってくれるのかな? そして驚くわけです、当日のものすごい盛り上がり方に。
<つづく>