日本からすると地球の裏側で開催されるアニメイベントの出演オファーがあり、私、松澤由美がブラジルに行ってきました! 以前も行ったことがあるんですけれど、前回の渡航時間は片道約30時間。今回はブラジル サンパウロ空港から、さらに3時間国内線に乗るという日本なら"それ、また国外出ちゃうんじゃない!? 飛行時間"というスケジュール。

とは言っても2年ぶり2回目のブラジルは、すでに行く前からとても楽しみにしていました。行く前に今回のオーガナイズしてくれているブラジル在住ブラジル人のペンペンには「何か持っていったほうがいいものとかあるかしら?」の問いに、「水着」という返答があり、冬のブラジルといえども、さすがアマゾンがある国、広いんだなぁと思ったのでした(いや、仕事で必要なものを聞いたつもりだったのですが……でも活用させていただきましたぁ♪)。

空港ではブラジルの熱烈なアニメファンに囲まれ、記念撮影やサイン責めにあいました(笑)

今回ご一緒させていただく大先輩、『聖闘士星矢』の主題歌「ペガサス幻想」などを歌っていらっしゃるNoBさん、『デジモン』主題歌などを歌ってらっしゃる和田光司さんとは何度かお会いしていますが、ほとんどご挨拶する程度だったので少し緊張していたのですが、出発当日の飛行機に乗る直前に待合ロビーでご挨拶。そのあとすぐ飛行機は出発したのでした。

まず、ブラジルへの直行便はないので、ニューヨーク経由で向かいます。ニューヨークまでの飛行時間は確か12時間ぐらいだったでしょうか。眠れなかったらどうしよう、という心配をするまでもなく、ほとんどの時間を眠って過ごしました。そうそう、みなさん機内食はお好きですか? 私は唯一苦手な食べ物といえば、機内食だったのです。うんと昔は機内食の匂いを嗅ぐだけで「おえぇ……」となっていたのでした。それでも飛行中、お腹が空くのはちょっぴり心もとないので食べるわけですが、未だ完食したことはありません。

で、今回もヤダなぁと思っていたのですが、さすがJAL国際線・日本~ニューヨーク便の機内食(ハンバーグでした)は、今まで食べた中ではおいしかったです。それから映画『ペネロピ』を観て、眠って、また食べてを繰り返し、ニューヨーク・ケネディ空港に到着。一度乗り換えの前に入国をします。なので、一瞬だけニューヨークの空気と地面を踏んでまた出国。ニューヨークの外の地面を踏んだ所要時間約3分。

そして、また乗り換えの待合ロビーに向かうわけですが、機内の中でJALハガキを見つけ、せっかくだからお友達にお手紙を送ろうと思い書いていたので、ニューヨークで送りたかったのですが、どこにもポストはなく切手も売っていなかったので断念、GATE8に向かいました。ここは2年前にもブラジルへ往復のときにも通ったなと思い、懐かしかったですね。あと、ケネディ空港だから広いのかな? と想像する方もおられるかもしれませんが、実はJALなどが降り立つターミナル1はさほど大きくもなく、すぐ見て回れちゃうぐらいの広さなのです。さらにGATE8の横にはリラックスやさんがあり、マッサージなどもあります。

「Anime Friends 2008」出演の方々と。私の左がNoBさん、右が和田光司さん

2年前は遠藤正明さん(遠藤兄ちゃん)や、きただにひろしさん(ダニー兄ちゃん)と旅したのを思い出し、懐かしいなぁと思ったのでした。そうこうしているうちにすぐ搭乗時間になり、また飛行機に乗ります。今回は飛行時間も出発時間もスムーズ(なんせ前回は、この時点で4~5時間押していて、ダニー兄ちゃんの足がむくみ過ぎ、靴下の跡があり得ないほど段差ができていたぐらいですから)。

さてここから"ヤダァ、飛行機飽きたぁ~"となる時間ですが、このときもワクワク感で8時間の飛行もあっと言う間、ブラジル サンパウロ空港に到着。オーガナイズしてくれているペンペンと、JAM Projectのメンバーでもあるヒカルドが迎えに来てくれてるのかなぁ? と期待しつつ入国しますが、ペンペンしかいない。どうやらヒカルドは風邪を引いたらしく、後ほど合流とのこと。でも、前回のブラジルで会ったグラウコちゃん(グリコちゃんと呼んでいます)と久々に会いました。地球の裏側で久々のお友達と会うなんて素敵ですよね。なんだかそれだけで嬉しい気持ちになりました。そうそう、この2人とは(特にペンペンとは)Skypeでよくお話するんです! 特に今回はある課題がありまして……自分で勝手に課題を作ったのですが、ポルトガル語でOVA『聖闘士星矢』の主題歌「地球ぎ」を歌う!! しかも弾き語りで。私の中では年末年始の「かくし芸大会」なる「ひとりかくし芸」として、そればかりを練習していました。

なので、日本にいるときには事あるごとにペンペンやグリコちゃん、ヒカルドまでSkypeで私のヘンなポルトガル語を聴かされていました。ペンペンに至っては、真逆な日本時間とブラジル時間(12時間違います)ですから、早朝からわけのわからないヘンなポルトガル語を聴かされていたわけです。私としては少しでもちゃんとしたポルトガル語でみんなに聴いてもらいたい! という熱心なまでの気持ちだったのですが、途中からペンペンがSkypeしてもメールで「今話せません、ごめんね」と返信があり、「うん後で待ってるね☆」と返したわけですが、その後折り返しSkypeもない。どうやら彼女とSkypeしていたらしいです。そうだよねぇ、ヘンなポルトガル語聴くよりはねぇ、と妙に納得したりしたのでした(笑)。と言っても、何度もペンペンは私の歌を聴いてくれ、ポルトガル語の歌詞と読み方も教えてくれたのでした。ペンペンありがとう!

地元の新聞では、私が出演するということがニュースになっていました

そうそう、サンパウロ空港ではアニソン日本人大御所アーティストが勢ぞろいされていて、ほかのブラジルイベントに出演されるらしく、本当に日本のアニメ、アニソンってすごいなぁと思ったのでした。ここまで24時間50分の旅。朝8時にサンパウロに着いて、当日夕方の国内線で今度はフォルタレーザに向かうのですが、ここで少し時間もあり、Very tiredな私たちに仮眠できるホテルが用意されました。朝食を頂いた後、シャワーをし、仮眠1時間の後、また飛行場へ。フォルタレーザに向かうわけです。聞いただけでワイルドな旅でしょ(笑)。

そこで目にしたものは……え? ヨン様?! びっくり仰天でございます。
<つづく>