大先輩である影山ヒロノブさんの30周年ライブに行ってきました

デビューして、今年で11年目を迎えた私。

このコラムでも書いているデビュー前、モデルのお仕事を始めてからだと15年。意外に、な・長いですね(笑)……ということは30年って、超長い!! いったいどうやって30年も続けていけるんでしょう。やはり、気合、根性、友情、強い精神力、いろんなものを持っているからこそなのかな。さて、その30年という長いキャリアを持つお方とは……?

先週末、その大先輩=影山ヒロノブさんの30周年ライブへ行ってきました。LAZYの頃からの写真ポスターが入口からずらっと並んでいて、「すごぉい! アイドルだぁ」と感激。ライブ中には、スペシャルゲスト(?)で、ランティスレコードの社長でもある井上さん(元LAZY)が軽やかにキーボードを弾く。

LAZY時代は多分、私がBABYすぎて、おふたりをリアルタイムには見ていませんが、当時からのファンの方にとってはとっても貴重な一瞬ですよね! しかもおふたりとも、10代の頃に顔が戻っているんです。いつも何気に思っていたんですが、歌手やステージに立つ人って、ステージに上がった瞬間、若返る(笑)。

特に影山さんはアイドル顔でもあるので(そりゃそうですよね、アイドルだもん)、ほんと10代の顔になっている。いったい私のときはどうなって見えてるのかなぁ、なんて思ってみたり。そんなおふたりのシーンで、いきなり井上さんがキーボードであの曲を弾き始めました。「赤ずきんちゃん御用心～♪」。

影山さんがテレながら歌っている! すごぉい! 本物だぁと感激しながら、思い出しました。昨年春、スペインライブで、影山さんたちとご一緒したときの話なんですが、サクラダファミリア近くのカフェにてみんなでランチをしたとき、なぜか私は鼻歌を歌っていました。サクラダファミリアも見えて気分が良かったんでしょう。

私「赤ずきんちゃん御用心♪ 用心しなけりゃだめっさぁぁ～♪」
影山さん「なんで松澤はオレの歌を歌ってるんだよ?」
私「へ? この懐メロって、影山さんの歌だったんですかぁ?!」
影山さん「誰が懐メロじゃぁ～!!」
私「……」

そんなことがありました(笑)。はい、すみません、影山さんの歌って知りませんでしたぁ。懐メロなんて言っちゃって……だから私って、Wikipediaでも破天荒とか言われるのかなぁ。実はこの歌を知ったきっかけは、キョンキョンの懐メロカバーアルバムに入っていたからなのです!

私は中学生だったころ、盲腸で入院していたことがあり、そのときに母親にお願いしてキョンキョンのそのアルバムを買ってきてもらったのでした。その中には、確かフィンガー5や横浜銀蝿をはじめとする、そうそうたる懐メロとともにLAZYの「赤頭巾ちゃん御用心」も収録されていたので、私の頭の中では「懐メロ」として認識していました(あは)。中学生だった私は、そのアルバムをレコードで言えば擦り切れるほど聴いていたわけですが、オトナになってその本物の方とお会いできるなんて、盲腸中学生の私には想像できなかったことであります。

そして、影山さんのライブは、LAZYだけでなく、ソロ、アニソンを含め、これまでの歴史を凝縮したような素敵なライブでした。ひよっこ松澤も「がむばるぞぉ!」って思いましたね。

夢のお話の続き

オーディション・レッスンを受けていた10代からの3年間がゼロになったようなときに、朝本さんとデモテープ制作をしました。ですが、デモテープはその時点ではどうなることもなく、デモテープを制作した、ということで終わっていました。それからしばらくしてオーディションのお話がやってきます。

"『機動戦艦ナデシコ』の主題歌オーディション"であります。私の運命を変えた(?)オーディションですよね。ところが私、このオーディションに最初はエントリーされていませんでした。実は同じ事務所の先輩に「ぜひオーディションを」というお話があったそうですが、そのときに先輩が受けないかもしれない、ということになったのです。で、当時先輩のマネージャーが、せっかくだからほかの子たちにもチャンスを与えよう、ということになったらしく、その「ほかの子たち」のひとりが私でした。

結局、オーディションを受けるときになって先輩も受けることに。先輩にしてみれば、今でこそアニソングランプリが行われ、「アニソンシンガーになりたい!」なんて言われるような時代になりつつありますが、10年以上前はまだ少し抵抗があったようです。そのときの私にとっては、「テレビで私の歌が流れてくるかも?」なんて、夢のようなお話だったんですが……。

当時のマネージャー「アニメ主題歌のオーディションだけど、由美どうする? 受ける?」
私「え! 受ける!! 受けたーい」
当時のマネージャー「じゃあ、この曲なんだけど、歌詞はまだできていないからメロディを覚えて、ラララで歌ってね」
私「はい! 覚えてきます」

ところが私、滑舌がよくないので、ラララがなかなか歌えない。ラララでなくてもメロディがわかるようであればいいと今なら思いつくのに、当時はそんなことを思いつく余裕もなく、「そうだ! 歌詞を勝手に書いちゃって、それで歌おうっと!!」……そうなんです、ナデシコの主題歌に(勝手に)歌詞をのせちゃいました。

え? それがよかったから決まったの、って? いいえ、それが悪かった(笑)。実は歌詞をのせて歌っちゃった時点で、先方に私は外されてしまったとか? じゃあ、なんで決まったのでしょうか。

このお話はまた次週ゆっくりお話したいなぁと思います。教訓1、オーディションは余計なことをしないほうがいい!?(笑)。ではまたぁ。
See you soon love x.