今回のブラジルライブまで1年以上もお仕事で歌ってきていなかったので、事前のヴォーカルレッスンでは、「あの松澤由美はどこへ行った?」と最初は言われ、かな~り凹みました(笑)。やはり普段歌っていると思っていても、鼻歌程度に歌うのと、ステージでお腹から声を出して歌うのとでは違うんですよね。
まして大きなステージでバンドものだったりすると、その大音量の音に負けないように歌わなくてはいけません。それなのに全然声が出ていない自分を発見し、ブラジルへ行く日まで毎日お腹から声出し、練習しました。おかげで行く直前に元に戻り一安心。そして一安心で本番に向かう予定が、スーツケースがサンパウロに届かず、ライブ初日は現地で衣装を調達し、青いかわいいワンピースで歌わせていただきました。もうひとつ購入した衣装は地味なタイプだったので、ライブ最終日にバンドさんとライブするのには少し地味だなあ、と心配していました。
ところが最終日早朝、滞在しているホテルにスーツケースが到着。あ~、よかったよ! と安堵しました。今回はカバー曲も2曲歌うことになっていたので、本番まで緊張(笑)。人の歌って、また自分なりに咀嚼もしなくてはいけなし、なんといっても歌詞がすぐ抜けるのです(笑)。なので日が近づくにつれ、同じ曲ばかりを永遠リピート。何百回も聴くことになります。車の運転をしながらもずーっとリピートで往復3時間、ずーっと歌い続けてみたり。運転中は、もちろん安全なドライブを心がけなければいけないし、ほかに誘惑もないので、歌う練習の空間としては集中もできて中々よかったです。
ただし乾燥しているので、喉がカラカラしてきたなあってときには、ファルセットなどに声質を変えて喉を酷使しすぎないように練習します。あと、飛行機でもイヤホンをしながらイメトレしておりました。飛行機で空の上にいるときって想像力が膨らむんですよ。想像力やアイデアを考えたいときは、高層な場所へ行ってみるのもおすすめです。
ライブ本番は歌詞もなんとか抜けない感じで歌えました……が、ここでまたライブ感たっぷりなドキドキもありました。カバー曲、いきものがかりさんの「ブルーバード」を歌ったときのお話。この曲は歌はじまりでバンドさんが奏でる感じなのですが、通常、歌はじまりの場合は、キーボードの方かギターの方がその曲のキーをポーンと最初に鳴らしてもらうことが普通です。ようは、その音でキーの高さを確認してから歌うのです。高いキーで歌い始めると、その先が高すぎて歌えなくなりますからね。そんなわけで今回もキーボードさんがポーンって最初の音を出してくれました。
ところが、思いっきりそのキーで「走りだ~した~らぁ~~~♪」と歌い始めた瞬間……最初に出してくれたキーとバンドさんが奏でるキーが違ったのです。ってことは、私が歌っているキーと演奏がまったく違うものになっている。その瞬間「え? ヤバい。これもう一度歌い直さないと」と思ったものの、ファンの方々は大盛り上がりして一緒に歌いはじめちゃっている。もう後戻りはできない。そのまま「いえぇ~い!」って感じで何事もなかったようにその後は立て直しして、なんとか歌いきりました。
こんなことはめったにないのですが、ライブは何が起きるかわからないし、逆にそこがライブでもあり、楽しいですよね。スリリングで! ライブ終了後はスタッフのみんなとも食事をし、テキーラも連日いただき、最終日は一気に6杯も……。今回、久々のライブ活動がブラジル発だったわけですが、いろいろなアクシデントもあり、だからこそ内容の濃いものになりました。なにかあれば、身ひとつでなんとかなるもんさ! とも思えました(笑)。
その経験があって、次の週の自身2年ぶりのライブも私らしくできたような気がします。点数つけるとするとまだまだ満点には届きませんが、日々成長しながら素敵な歌を伝えたいことを素直に表現できる人になりたいなと思いました。
先週の超これまた久々のishimaru softさんでのインストアイベントも、久々のファンの方とも会えたりして楽しかったです。今回のインストアはCOLORFULさんのアルバム記念発売でのゲスト出演。ご一緒に「旅立ちの日に」という曲を一緒に歌わせていただきました。
やっぱり生演奏はパワーあるし、聴き惚れちゃいます♪ またなにか一緒にライブをやってみたいなと、勝手にすでにイメトレ中(笑)。来月は私のお誕生日月でもありますしね。
今年は攻めな姿勢で(今までがのんびりおやすみちっくでしたからね)、いろいろとライブなども行いますので、これからもよろしくお願いします。では、また次週お会いしましょう。
See you soon love xx.