春、スタートな4月から1カ月。緑も爽やかで陽も延びてきて気持ちのいい季節なはずですが、5月病にかかるとも言われるこの季節は、新しい環境になじめずに不安を抱いて「不安だなぁ、元気がないなぁ」なんて言うのをよく聞きます。
先日、モンゴルへ行ったときにも感じたのですが、人口の1割にも達していない富裕層以外(もしかすると富裕層は1%くらいかもしれません)、先進国の生活では普通にあるような生活とは程遠い環境にある方もいましたが、「今日のご飯、どうやって手に入れるか」という気持ちで生活しているのを目の当たりにして、「ああ、日本ってなんでもあるし、溢れてるのになぁ。みんな、たくさん持ってるから、そして持ってるのが当たり前だから、ちょっと持ってないと不安になるのかな?」なんて考えてしまいました。
そういえば、以前、友達に「由美ちゃんってよくオカネの話するよね、金換算するよね。あんまり私の周りではそういう話する人いないよ」と言われたことがありました。やはりまだ日本は「カネ」の話をするのはよくないこと、はしたないっていうイメージがあるんだなと思います。私もそう言われて、ちょっぴり恥ずかしいって思いましたもん。
そんなとき読んだ『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社)――西原理恵子さんの本で、「『最下位』の人間は勝ち目はないか? そんなことはなくて『最下位』の人には『最下位』の戦いがある」っていうところに、すごく共感してしまいました☆
このコラムでもデビュー前のお話をしていますが、ほ~んと今思い出しても「めちゃ最下位」でしたからね。デビュー前も最下位ならば、歌手デビューオーディションも敗者復活戦のような、最初から1番で受かったものでもありませんでした。「最下位の戦い」ってなんなの? って思う方もいるかもしれません。私は自身が「最下位」を知ったとき、真っ先に悟ったのが「"めちゃキレイで非の打ち所のないビューティ"の方と同じように戦ってもまったく勝ち目はない」ということでした。
でも、そんな「最下位」の人がダメかというと、そんなことはない! ということも身をもって体験しました。「最下位」の人は、なにも上位の人と同じように戦わないでいい。むしろ上位の人と違う場所や一面を見つけていくことが大事だなぁと思ったのでした。完璧じゃなくたっていいじゃないよねぇ~(って自分に言い聞かせたりもしながら)。
それでは、また次週お会いしましょう。
See you soon love xx.
『この世でいちばん大事な「カネ」の話』とワタシ☆ |